【例文付き】受かる自己PRを徹底分析!評価ポイントやPREP法など解説

自己PR

今回は就職活動で重要な「自己PR」の書き方について詳しく解説しますね。面接や履歴書で魅力的にアピールする方法をお教えします!

就職活動を進める中で、面接や履歴書などの「自己PR」でお悩みの方も多いのではないでしょうか?

「自己PRってどう書けばいいの?」「話の組み立て方が分からない」「強みやアピールポイントの見つけ方は?」など、疑問点が出てくると思います。

この記事では、面接に受かるための自己PRの書き方や評価のポイント、自己PRで話すセールスポイントの選び方などを詳しく解説します。

ESや履歴書などに記入する自己PRや、短所を聞かれたときの答え方も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

  1. 企業が自己PRを聞く理由とは?
    1. 自己PRの評価ポイントを知ろう!
    2. 自己PRは「強み・長所」や「自己紹介」とは別物!
  2. PREP法で書く自己PR
    1. ①Point ―自分のセールスポイントを伝える―
    2. ②Reason ―理由を説明する―
    3. ③Example -例を出す―
    4. ④Point -もう一度自分のセールスポイントを伝える―
    5. PREP法を活用した前と後の自己PRを比べてみよう!
  3. 自己PRで話すセールスポイントの選び方
    1. セールスポイントは1つに絞る
    2. 特別な経験である必要はない
    3. 成果ではなく課題への取り組み方を重視
    4. 数字や固有名詞を用いる
    5. 義務的な場面で発揮された能力や特徴にする
    6. 短期より長期のエピソード
    7. 集団や対人関係での経験を選ぶ
    8. 応募企業で生かせそうな能力を選ぶ
    9. セールスポイントを探そう!
  4. ESや面接、履歴書など提出先ごとの自己PRの作り方
    1. ES
    2. 面接
    3. 一言PR
    4. 履歴書
    5. 職務経歴書
  5. 短所を聞かれたときの効果的な答え方
  6. 【例文】自己PR
    1. 「コミュニケーション能力」を伝える自己PR
    2. 「行動力」を伝える自己PR
    3. 「忍耐力」を伝える自己PR
    4. 「継続力」を伝える自己PR
    5. 「協調性」を伝える自己PR
    6. 「誠実性」を伝える自己PR
    7. 「責任感」を伝える自己PR
    8. 「リーダーシップ」を伝える自己PR
    9. 「計画性」を伝える自己PR
  7. 自己PRでしてはいけないこと
    1. 文字量が少なすぎる、多すぎる
    2. 抽象的な内容にはしない
    3. 話を盛らない
  8. まとめ

企業が自己PRを聞く理由とは?

そもそも、なぜ企業は自己PRを求めるのでしょうか?

企業が自己PRを求める理由を詳しく説明しますね。
企業が自己PRを求める理由は、応募者の人柄や能力、コミュニケーションスキル、自社との相性を知りたいからです。

履歴書や職歴だけでは分からない性格や能力などの魅力や、社内で円滑に働くことができるか、強みを活かして活躍できるかといったことを判断しています。

以下で自己PRはどのように評価されるのか詳しく見ていきましょう。

自己PRの評価ポイントを知ろう!

以下で企業側が自己PRから求職者をどのように評価するのか見ていきましょう。

自己PRを通じて何を判断されているのか、基本的な評価ポイントを解説します。

人柄・性格

採用担当者が自己PRで評価している主なポイントは、応募者の人柄や性格です。

履歴書や職務経歴書ではその人の得意な分野やスキルは判断できますが、職場環境に馴染めるかどうか、募集している職種に向いているかといったことは分かりにくいため、自己PRで判断しています。

また、自己PRのエピソードから、誠実さや責任感、粘り強さといった基本的な人間性や、困難な状況でどのような行動を取る人なのかも判断しようとしています。

自社に入社後に業務で壁にぶつかったときも自分の力で乗り越えられる力を持っているのかといった点が評価されています。

応募者のセールスポイントと自社との相性

応募者のセールスポイントが自社の求める人材像とマッチするかを判断しています。

たとえば、チームワークを重視する会社であれば、協調性や集団の中で協力しながら成果を出したエピソードが高く評価されやすくなるでしょう。営業職の募集であれば、コミュニケーション能力や行動力、粘り強さなどが重視されやすくなります。

担当する業務や社内の雰囲気と相性のよい人は、職場に馴染みやすいため、すぐに活躍できるようになります。逆に、自社との相性が悪いと早期退職につながるリスクがあるため、自己PRを通じて見極めが行われています。

入社後に能力を発揮できるか

応募者が入社後に能力を発揮して、会社に貢献できるかという点も評価ポイントです。

人柄や性格、セールスポイントが自社と相性がよいものならば、その人が持っている性格や強みがしっかりと発揮されれば業務での活躍が期待できるでしょう。

自己PRに過去の経験や具体的なエピソードを盛り込むことで、採用担当者に能力を発揮しているイメージを持ってもらいやすくなります。

また、困難にぶつかったときに乗り越える力や、新しい環境に適応する能力、新しいスキルを身に付ける学習能力なども重要です。こういった能力が高いと認められれば、入社後に活躍しやすい人材と評価されやすくなるでしょう。

コミュニケーション能力

自己PRを通じて応募者のコミュニケーション能力も評価されています。

ビジネスの現場で行われる報告や連絡、顧客との商談や交渉などでは、自分が伝えるべき情報を相手にとって分かりやすく、簡潔に伝える能力が求められます。

このようなコミュニケーション能力は社会人に必須なので、自己PRの書き方や伝え方からどの程度のコミュニケーション能力を身に付けているのか判断しています。

自己PRの内容だけでなく、伝え方自体も評価されているんですね。

その通りです。自分で作成した自己PRが、聞き手の立場から分かりやすくなっているか、履歴書などの書類の場合は読みやすく書かれているか振り返ってみましょう。

自己PRは「強み・長所」や「自己紹介」とは別物!

自己PRと「強み・長所」や「自己紹介」は、企業が知りたいことや質問の意図・目的が異なるため、別物と考えておきましょう。それぞれ別の回答を準備しておく必要があります。

採用担当者が「強み・長所」を聞くのは、応募者の性格的な特徴や能力について知りたいからです。たとえば、「責任感が強い」「目標達成に向けて粘り強く取り組める」といったその人の特徴を知りたがっています。

一方で自己PRでは、「入社後に強みや特徴をどのように活かせるか」「社内でどのように貢献できるか」を判断するのが目的です。単なる自分の特徴の紹介ではなく、その特徴が企業にどのような価値をもたらすのかを示す必要があります。

「強み・長所」と「自己PR」は関連していますので一貫性や整合性が必要ですが、別の質問ととらえて、同じ回答をしてしまうということがないよう注意しましょう。

PREP法で書く自己PR

ここからは具体的な自己PRの書き方について説明しますね。PREP法という方法を使うと、効果的な自己PRが作成できます。

以下で、PREP法を使用した自己PRの書き方を解説します。

PREP法はビジネスの現場でよく使われる文章作成方法で、以下の順番で伝えたい内容を組み立てていくのが特徴です。

1. 結論(Point)
2. 理由(Reason)
3. 例(Example)
4. 結論(Point)

以下でより具体的に詳しく見ていきましょう。

①Point ―自分のセールスポイントを伝える―

PREP法の最初の「P」は「Point(結論)」を表しています。自己PRでは、最初に自分のセールスポイントをシンプルで明確に伝えましょう。

(例文)
私の最大の強みは、困難な状況でも粘り強く取り組む継続力です。

この部分では、「私の強みは○○です」というように、シンプルなフレーズで言い切る表現を使いましょう。曖昧な表現や「〜だと思います」といった不確実な言い回しではなく、自信を持って断言することが重要です。

最初に結論を分かりやすく述べることで、何が言いたいのかが明らかになるため、聞き手が話の全体像を把握しやすくなります。最初の段階で結論がわかっているため、その後の説明も理解しやすくなるのがメリットです。

②Reason ―理由を説明する―

2番目の「R」は、「Reason(理由)」の頭文字です。最初に自分のセールスポイントを伝えた後に、なぜそれが自分の強みと言えるのか、その理由や根拠を説明する部分です。

(例文)
目標達成のためには粘り強さと柔軟な対応力が重要だと考えているからです。また、相手の立場に立って提案を改善する姿勢も大切だと信じています。

このように、単に「私の強みは○○です」と伝えるだけでは説得力が足りないため、具体的な理由を伝えて聞き手が納得しやすいようにします。

この部分では、自分の価値観や考え方、性格的な特徴や行動パターンなどを説明するとよいでしょう。

自分の強みが思いつきや偶然の産物ではなく、自分の性格的な特徴や深いところにある価値観から生じていることが伝わるため、入社後も継続的にその強みを発揮できると考えてもらえるようになります。

③Example -例を出す―

PREP法の「E」は「Example(具体例)」の頭文字です。この部分で、自分の強みを実際に発揮したエピソードを具体的に紹介しましょう。

(例文)
大学2年次のゼミ研究で、地域活性化プロジェクトのリーダーを務めることになりました。プロジェクト成功のためには地元商店街の協力が不可欠でしたが、当初は協力店舗がほとんど集まらず、イベント開催が危ぶまれる状況でした。この課題を解決するため、毎週末、商店街を直接訪問し、100店舗以上に企画説明を行いました。断られた際も諦めず、店舗側の懸念点や改善点を丁寧に聞き取り、その都度提案内容を修正しながら粘り強く交渉を続けました。その結果、最終的に30店舗の参加協力を獲得することができ、当初の目標を達成。地域イベントを成功させ、参加店舗からも高い評価を得ることができました。

具体的なエピソードがあると、説得力が違いますね!

その通りです。具体的なエピソードがあることで自己PRの信憑性が増すため、聞き手が応募者の強みを具体的にイメージしやすくなり、説得力が生まれます。

たとえば、「粘り強さ」や「コツコツと努力を積み上げる力」をアピールするときに、単に「私の強みは粘り強さです」と伝えるだけで終わると強い印象を残すことができません。

この場合は、「大学1年生のときは400点だったTOEICのスコアを、語学の苦手意識を克服するために、毎日30分粘り強く勉強を続けて、800点まで伸ばすことができました」というエピソードを加えると、よりイメージしやすくなります。

エピソードの書き方は、STAR法で構成するのがおすすめです。「Situation(状況)」「Target&Task(目標・課題)」「Action(行動)」「Result(結果)」の順番で伝えることで、個人的な体験であるエピソードが聞き手にとっても理解しやすくなります。

また、この記事の後ほどで詳しく解説しますが、エピソードに実際の数字や固有名詞を盛り込むことで、さらに具体性と信憑性を出すことができます。

④Point -もう一度自分のセールスポイントを伝える―

PREP法の4番目の「P」は、最後にもう一度「Point(結論)」を述べる部分です。自己PRの締めくくりとして、自分のセールスポイントを改めて強調し、入社後に自分が強みを活かしてどのように活躍しているかを伝えましょう。

(例文)
御社でも、新規プロジェクトや困難な業務に直面した際も、諦めることなく創意工夫を重ねながら責任を持ってやり遂げる姿勢で貢献したいと考えています。どのような状況でも最後まで取り組み、成果につなげる力を発揮します。

最後にもう一度結論を伝える理由は、自分のセールスポイントをあらためて印象づけるためです。人間の記憶は最初と最後に聞いた情報が印象に残りやすいため、重要なメッセージを最後にもう一度はっきりと伝えることで、より強い印象を与えることができます。

また、最初の「Point(結論)」と全く同じ内容を繰り返すのではなく、入社後に自分がどのように活躍しているか、入社後の抱負や意欲も添えて伝えるとさらに効果的な締めくくりになります。

最後に将来の展望を伝えることで、採用担当者に入社後に活躍している様子をイメージしてもらいやすくなります。

PREP法を活用した前と後の自己PRを比べてみよう!

以下でPREP法を活用していない添削前の自己PRと、PREP法を活用して書き直した自己PRの例文を記載しますので、それぞれを比較してみましょう。

添削前の自己PR

私は大学で英語サークルに所属していて、週2回活動していました。留学生と話す機会も多く、私の強みであるコミュニケーションを使用し、留学生と仲良くなることができ、外国の文化について学ぶことができました。このようなコミュニケーション能力を活かして営業部門で頑張りたいと思います。将来的には海外事業にも興味があります。そして、アルバイトでも接客業をやっていたので、お客様対応にも慣れています。高校時代は友達が多く、誰とでも仲良くなれるタイプでした。チームワークも得意なので、どんな部署でも貢献できると思います。

添削後の自己PR

私の最大の強みは、多様な相手と円滑な関係を構築できるコミュニケーション能力です。

様々な背景を持つ人々と効果的にコミュニケーションを取ることで、チームの一体感を高め、目標達成に貢献できると考えています。

大学では英語サークルに所属し、週2回の活動で多くの留学生と交流しました。言語や文化の壁を乗り越えるために積極的に対話を重ね、信頼関係を構築した結果、国際交流イベントを成功させることができました。また、接客業のアルバイトでは、多様なお客様の要望に応えながら、店舗の売上向上に貢献しました。

御社に入社後は、このコミュニケーション能力を活かして営業部門で成果を上げたいと考えています。また、将来的には海外事業にも携わり、グローバルな視点で会社の発展に貢献したいと思います。

全然違いますね!添削後の方が分かりやすくて説得力があります。

PREP法を使うことで、話の筋道が整理され、採用担当者にとって理解しやすい自己PRになりますね。

自己PRで話すセールスポイントの選び方

自己PRには自分の強みや特長などのセールスポイントを効果的にアピールすることが大切です。

しかし、自分のセールスポイントとして何を伝えればよいのか分からないという人も多いでしょう。

以下で、自分のセールスポイントを見つける方法やコツを詳しく紹介しますので参考にしてください。

セールスポイントは1つに絞る

自己PRでは、複数の強みを同時にアピールするよりも、セールスポイントを1つに絞って深く掘り下げる方が効果的です。

やり方としては、まず自分のセールスポイントを複数考えてみて、その中で最も応募先の企業に関係するものを1つ選びましょう。そのセールスポイントについて、アピールの表現方法や印象的になるエピソードを徹底的に充実させていきます。

逆に、限られた文字数の中で複数のセールスポイントをアピールすると、どれも表面的で中途半端になってしまいます。

「自分にはたくさん強みがある」とアピールしたい人もいるかもしれませんが、採用担当者の立場から考えると、それぞれの内容が薄くなると本当の強みが何なのか判断しにくくなります。

セールスポイントは1つに絞って詳しく説明した方が、自分の能力や人柄をより効果的にアピールできるようになります。

特別な経験である必要はない

セールスポイントやそれを裏付けるエピソードは、特別な経験である必要はありません

他の人がしていないような珍しい経験を無理に探すのではなく、自分の強みがよく現れていたり、学びや成長が得られた経験を探しましょう。

たとえば、アルバイトやサークル活動、ゼミの研究など、ほとんどの学生が経験しているような体験でも問題ありません。重要なのは、その中で自分がどのような課題に直面し、どのように解決したかという点です。

一見すると日常的な経験の中にも、そのときの自分の取り組み方や学びの深さによって、十分に魅力的な自己PRを作ることができます。逆に、身近な経験の方が、面接官も共感しやすく、具体的な質問もしやすいというメリットもあるでしょう。

成果ではなく課題への取り組み方を重視

アピールするセールスポイントは、過去の成果や結果よりも、そのときの課題への取り組み方を重視することが大切です。

たとえば、大学時代のサークル活動についてアピールするときは、「競技大会で1位になった」といった順位そのものよりも、「サークルのメンバーと助け合いながら、それぞれ苦手とする部分を練習し、優勝はできなかったものの、これまでで最高の成績を残すことができた」といった課題への取り組み方のプロセスを中心に組み立てましょう。

そうすると、「自分から声をかけてメンバーをまとめたリーダーシップ」であったり、「長期間の練習スケジュールを考えて学業と両立させた計画性」といったセールスポイントがしっかりと伝わります。

企業が一番知りたいのは、サークル活動の大会で結果的に何位になったかの成績ではなく、応募者の問題解決力や、どれだけ自分を成長させることができるかといった点です。成果が平凡なものでも、そのときの取り組み方を重視することで魅力的な自己PRを作ることができます。

数字や固有名詞を用いる

自己PRの説得力を高めるためには、できるだけ数字や固有名詞を用いて具体性を持たせるようにしましょう。具体的なデータや名称を使用することで、エピソードの信憑性が向上し、聞き手もイメージしやすくなります。

自己PRで使える数字の例としては、アルバイト先や学園祭で運営したお店の売上金額、サークルやイベントなどの参加人数、継続的に取り組んだ期間などがあります。

たとえば、単に「売上を向上させました」ではなく、期間と売上の2つの数字を用いて「3ヶ月間で売上を15%向上させました」と伝えると、どれだけの改善があったのかが明確になります。

固有名詞については、企業名や商品名、イベント名など、具体的な名称を使用することで、エピソードのリアリティが増します。ただし、守秘義務やプライバシーにも配慮することを忘れないようにしてください。

義務的な場面で発揮された能力や特徴にする

セールスポイントは、自分が義務的に取り組まなければならない場面で発揮された能力や特徴を選ぶことが効果的です。

義務的な場面とは、たとえばアルバイトや大学の授業、サークル活動、ボランティアなどが考えられます。逆に義務的でない場面とは、個人的な趣味や娯楽、家族での旅行や友人との遊びなどです。

義務的な場面での行動は、その人のビジネスでの能力を正確に表しやすく、入社後の働きぶりを予測しやすいという特徴があります。

また、義務的な場面では、自分の考えだけでなく、他者との協力や集団での目標達成も求められます。コミュニケーションスキルやチームワーク、リーダーシップなど、ビジネスで重要な能力をアピールしやすくなります。

一方で、趣味や自分の興味のある分野での成果は、「好きなことだから頑張れたのではないか」と受け取られるかもしれません。

義務的な場面では、苦手なことや好きでないことも含まれることが多いため、入社後もその強みを発揮できることを説得力を持ってアピールできます。

短期より長期のエピソード

短期間の出来事よりも、長期間にわたる取り組みからセールスポイントを選ぶことが効果的です。

たとえば、単発のアルバイトでの経験よりも、1年間続けた長期アルバイトでの経験の方が、より説得力を持って自分の特徴や強みをアピールできます。

短期間での経験では、課題があったとしても一時的な取り組みだったから乗り越えられたのかもしれず、その人の本質的な能力を判断するには情報不足になってしまいます。

目安として数ヶ月以上継続した取り組みの中からセールスポイントとそれを裏付けるエピソードを探してみましょう。

集団や対人関係での経験を選ぶ

自己PRのセールスポイントは、自分だけの個人的な経験よりも、集団や対人関係での経験を選ぶことが重要です。

たとえば、サークル活動やアルバイト、大学の授業のグループワーク、インターンシップなど、集団での経験は効果的なアピールになります。

企業に入社した後のビジネスの現場では、上司や部下、同僚、顧客など社内外の多くの人と協力しながら成果をあげていきます。チームの中で強みを発揮したり、集団で課題を解決する能力が重視されるため、セールスポイントもそれに合わせて選びましょう。

応募企業で生かせそうな能力を選ぶ

応募する企業で活かせる能力を選ぶことも重要です。

まず、企業研究や業界研究をしっかりと行い、応募する企業がどのような事業を行っていて、どんな人材が求められているのかを把握しておきましょう。企業が求める人物像に合致する特徴を自分のセールスポイントとしてアピールできれば、自社と相性が良いと評価されやすくなります。

たとえば、営業職を募集している企業であれば、セールスポイントはコミュニケーション能力や相手に配慮する能力、行動力や粘り強さなどを選ぶとよいでしょう。

逆に、優れた能力を持っていて、説得力のあるエピソードがあったとしても、入社後に活かす機会がなければミスマッチになります。応募先で活かせないセールスポイントをアピールしても、採用には繋がらないため注意が必要です。

セールスポイントを探そう!

セールスポイントの選び方は分かりましたが、具体的にはどうやって探せばいいでしょうか?

セールスポイントを見つける効果的な方法を5つ紹介しますね。それぞれ試してみてください。

セールスポイントの選び方のコツが分かったところで、実際に自分のセールスポイントを探してみましょう。

セールスポイントの効果的な探し方として、以下の5つの方法がおすすめです。

自己分析ツールを活用する

自己分析ツールは、自分の性格のタイプや特徴、強みや長所、短所などを客観的に把握できる便利な方法です。

専門家が作った分析ツールを活用することで、自分の長所を再確認したり、気付いていなかった強みを発見できる可能性があります。

利用方法は簡単で、パソコンやスマホの画面に表示される質問に直感的に答えていくだけで、その場で診断結果を表示してくれます。

たとえば、自分の長所だと思っている性格が、自己分析ツールの結果にもはっきりと出ていれば、自信を持ってセールスポイントとしてアピールできるでしょう。

自己分析ツールには、性格診断や強み診断、価値観診断など、様々な種類があります。複数のツールを活用することで、より詳しく自分自身を理解できるようになります。

最近ではインターネットやスマホアプリで様々な自己分析ツールが無料で利用できます。就職活動の面接対策に特化したツールもありますので活用してみましょう。

過去の経験を書き出してみる

過去の経験を書き出して、それぞれの経験から学んだことや発揮した能力を整理することでセールスポイントが見つかることもあります。

まず、大学に入学してから現在までの、学業、アルバイト、サークル活動、ボランティアなど過去の経験を思い出して、紙やパソコンの画面に書き出してみましょう。

それに加えて、「なぜこのことに取り組んだのか」「どのような課題や挫折があったか」「課題をどのように解決したか」「そこから何を学んだか」も書き出していきます。

この作業をしていくと、普段から自分が無意識のうちに発揮している長所や特徴、困難な状況への対処方法のパターンが見えてきます。

この方法は、自己PRで使える具体的なエピソードも同時に見つかるため、一石二鳥になるというメリットもあります。

マインドマップを作成する

マインドマップは、自分の頭の中の思考を紙やパソコンの画面などに書き出して、視覚的に整理したり、新しい気付きを得るためのツールです。

まず、紙とペンを用意して、中央にメインテーマとなるキーワードを書きます。そこから連想されるテーマをメインテーマの周囲に配置していき、関連性のあるテーマ同士を線で結び、思考のつながりを可視化していきましょう。さらに、それぞれのカテゴリーから具体的な経験、学んだこと、発揮した能力などに細かく枝を分けていきます。

自己PRのセールスポイント探しでは、まず中心に「自分」を置き、そこから「学業」「アルバイト」「サークル活動」「趣味」「友人関係」など関連するカテゴリーを配置して線で繋いでいきます。

たとえば、アルバイトやサークル活動、学業のグループ発表で共通して「リーダーシップ」を発揮していることに気付くかもしれません。

このように、過去の記憶や人間関係などから連想してマインドマップを作ることで、自分の性格や内面的な特徴を整理することができます。

パソコンやスマホでマインドマップが作成できるアプリやサービスもありますので、活用してみましょう。

短所からの逆発想

自分の短所や苦手なことから逆発想してセールスポイントを見つける方法もおすすめです。自分が短所として認識している特徴は、裏を返せば強みになることが多いからです。

たとえば、「心配性」「慎重すぎる」という短所は、「リスクに備える能力」「計画的に物事を進められる」という強みになります。同じ特徴が、悪い出方をすると失敗の原因になり短所と認識されますが、ポジティブな出方をすれば長所にできる可能性があります。

短所から逆発想して長所とする際のポイントは、実際にその性格が良い結果をもたらした具体的なエピソードが見つかるかどうかです。たとえば、「大学の試験対策やグループ発表などで慎重に計画を立てた結果、予想外のトラブルにも対処できた」といったエピソードがあれば、自信を持ってセールスポイントにすることができます。

友人や家族に聞いてみる

友人や家族に客観的な意見を聞いてみることで、自分では意識していなかった強みや特徴を発見できることもあります。信頼できる身近な人に性格や長所・短所を分析してもらうことを他己分析と呼びます。

やり方はとても簡単で、家族や友人、クラスメイトなどに、就職活動のためと伝えたうえで、「私の強みや特徴は何だと思う?」と質問をしてみましょう。「どんなときに一番輝いて見える?」「私に任せると安心できることは?」といった質問も効果的です。

普段から接している身近な人は、本人よりも客観的に見ることができるため、性格や特徴をより正確に把握している場合も多いです。自分では当たり前だと思っていることが、実は他の人から見ると長所や強みに映ることもあるでしょう。

もし複数の人から同じような長所を指摘された場合は、自分の性格をよく表すセールスポイントになるかもしれません。

ESや面接、履歴書など提出先ごとの自己PRの作り方

面接やES、履歴書など様々な場面で自己PRを求められますが、場面ごとに最適な自己PRを作ることが大切です。

以下で提出先ごとの自己PRの作り方を詳しく解説します。

ES

ES(エントリーシート)は、書類選考の段階で企業に提出する応募書類です。

企業によって様式は異なりますが、多くの場合は200〜400文字程度の文字数で簡潔に自己PRを書く必要があります。

ESに記入する自己PRは、この記事で紹介したPREP法の構成を基本として、指定された文字数内で、可能な限り具体的でインパクトが出るよう工夫しましょう。

特に、具体的なエピソードを伝えるところで文字数が増えすぎないよう注意してください。採用担当者は限られた時間で多数のESを確認する必要があるため、要点をおさえた分かりやすい自己PRを心がけましょう。

また、面接官がESの自己PRに興味を持った場合に、面接で深掘りされても答えられる内容にしておくことが重要です。

面接

面接では、自分が口頭で話すペースで1〜2分程度で自己PRを完結させることが一般的です。上記で紹介したPREP法で自己PRを作り、一度声に出して読んでみて時間を計ってみましょう。

文章で書くESとは異なり、対面またはWeb面接の画面越しに話すため事前の練習をしておくことも大切です。伝える内容だけでなく、表情や適度なアイコンタクト、ハキハキとした話し方が印象を大きく左右します。

面接で話す自己PRも、ESに記入した内容と一貫性があるものにすることが大切です。追加で質問をされてもESに記入した内容と矛盾しないよう整合性のある回答ができるようにしておきましょう。

一言PR

一言PRは、短時間の面談や複数人が参加する場面で求められる簡単な自己PRです。「自己PRを簡潔にお願いします」などと伝えられた場合に、より短い時間で自分の強みを分かりやすくアピールする必要があります。

一言PRでは、目安として30秒程度で自己PRを行うことになります。PREP法の「P(結論)」と「E(具体例)」の部分を中心に、最も印象的なエピソードを一つ選んで簡潔に表現するとよいでしょう。

面接での自己PRは1〜2分の長さで行う想定で準備することが多いため、突然一言PRを求められると準備不足であせってしまう可能性があります。要点のみを簡潔にまとめて伝える一言PRもあわせて練習しておきましょう。

履歴書

履歴書では、一般的に100〜200文字程度の限られたスペースで自己PRを記載することが多いです。

ESよりも文字数が少なくなるため、PREP法の構成を基本としながら、重要なポイントに絞って簡潔な表現で作成しましょう。一言PRと同じように、「P(結論)」と「E(具体例)」に重点を置いた構成で記入しましょう。

履歴書は他の応募書類と一緒に扱われることが多いため、ESや職務経歴書と一貫性を保つことが重要です。もちろん、面接でより深い質問をされることも多いため、面接で詳しく説明できる内容にしておきましょう。

職務経歴書

職務経歴書は主に転職活動で使用される書類で、職歴や経歴と合わせて自己PRを記載します。これまでの職場で経験した職種や担当した業務、身に付けたスキルを記入するための書類です。

職務経歴書の自己PRは、目安として200〜300文字程度にまとめるとよいでしょう。履歴書よりも詳しく記入できるため、履歴書では伝えきれなかった自分の強みを詳細にアピールできるチャンスです。

自己PRの組み立て方は、これまでの職歴での実績や身に付けたスキルを中心に構成し、入社後にどのように活かせるかをアピールしましょう。新卒の自己PRとは異なり、これまでの具体的な成果や実績を具体的な数字を使って盛り込むことが重要です。

短所を聞かれたときの効果的な答え方

面接では短所についても聞かれることがありますが、どう答えればいいでしょうか?

短所を答えるときは、自己PRとの整合性も意識することが大切です。効果的な答え方を説明しますね。

面接では自己PRで強みや特徴を伝えるだけでなく、短所を聞かれることもあります。

「短所」と自己PRで伝える「長所・強み」は表裏一体でもあり、お互いに関連し合っています。短所をどう答えるか考えるときは、自己PRとの整合性も意識しておくことが大切です。

短所を答えるときのポイントとしては以下の3つを意識しておきましょう。

1. 短所をポジティブな言葉で表現する
2. 改善可能な短所を選ぶ
3. 具体的な短所を伝える

まず、短所をネガティブな言い回しで伝えるのではなく、前向きな表現に言い換えることが大切です。たとえば、「心配性」という短所は、「ミスがないよう慎重に物事を進める」と表現すれば、仕事に対する高い責任感を持っていることになります。短所が裏を返せば長所になることを意識した答え方を心がけましょう。

自分の努力や心がけで改善できる短所を選ぶことも重要です。たとえば、「時間にルーズ」「協調性がない」など、業務に大きな支障が出る短所は避けるべきです。自分の努力で直せる短所で、改善することで長所に転換できるような短所を選びましょう。

また、短所を述べるときは抽象的な表現ではなく具体的に伝えましょう。たとえば、単に「優柔不断で迷いやすい」とだけ伝えるよりも、「優柔不断で、最適な選択肢を選ぶのに時間がかかることがあります」というように、具体的に表現した方が伝わりやすくなります。しっかりと自己分析ができている印象になり、その短所をどのように克服しているかというエピソードや改善策にも説得力が出るため評価されやすくなります。

【例文】自己PR

ここからは、具体的な自己PRの例文をセールスポイント別に紹介しますね。参考にしてみてください。

ここからは、自己PRの実践的な例文を紹介します。

「行動力」や「協調性」など、メインで伝えたいセールスポイントごとに最適な例文を掲載していますので参考にしてください。

「コミュニケーション能力」を伝える自己PR

私の最大の強みは、多様な相手と円滑な関係を構築できるコミュニケーション能力です。大学のボランティアサークルでは、地域の方々と学生の間に立ち、双方の意見を調整する役割を担いました。特に地域清掃プロジェクトでは、参加者の意見の食い違いから活動が停滞していましたが、各自の意見を丁寧に聞き取り、共通点を見出すことで合意形成に成功しました。この経験から、相手の立場に立って考える姿勢と、適切なタイミングで発言する判断力を身につけました。御社では、部署間の連携が必要なプロジェクトにおいて、この調整力を活かし、円滑なコミュニケーションの架け橋となることで貢献したいと考えています。

「行動力」を伝える自己PR

私の最大の強みは、考えるだけでなく即座に行動に移せる行動力です。大学3年次、サークル活動の停滞を打破するため、独自に企画した新入生歓迎イベントを提案しました。反対意見もある中、実現可能性を示すため自ら会場の下見、予算計画の作成、協賛企業への交渉を1週間で完了させました。その迅速な行動が周囲を動かし、結果的に過去最高の80名の新入生参加を実現できました。この経験から、行動することで周囲を巻き込み、状況を好転させる力を身につけました。御社においても、課題に直面した際は迅速に行動し、周囲を巻き込みながら新たな価値創造に貢献していきたいと考えています。

「忍耐力」を伝える自己PR

私の最大の強みは、困難な状況でも諦めずに耐え抜く忍耐力です。大学のマラソン部に所属していた際、練習中の故障で半年間のリハビリを余儀なくされました。復帰を目指し、毎日地道なトレーニングを継続する中で、目に見える成果が出ない時期も多々ありましたが、リハビリメニューを徹底的に実行し続けました。その結果、復帰後初めての大会で自己ベストを更新することができました。この経験から、短期的な成果が見えなくても日々の積み重ねが最終的な成功につながることを学びました。御社でも、長期的なプロジェクトや難題に直面した際も、粘り強く取り組み、確実に成果を出していく所存です。

「継続力」を伝える自己PR

私の最大の強みは、目標に向かって粘り強く取り組み続ける継続力です。大学1年次から3年間、毎朝5時に起床して英語学習を続けてきました。当初はTOEICスコア600点台でしたが、どんなに忙しい時期でも1日最低30分の学習を欠かさず、文法、リーディング、リスニングをバランスよく継続した結果、最終的に900点を超えるスコアを獲得しました。この経験を通じて、小さな努力の積み重ねが大きな成果につながることを実感し、長期的な視点で計画を立て実行する力を身につけました。御社でも、日々の業務を着実にこなしながら、長期的な成長を実現するために、継続的に努力を重ねていきたいと考えています。

「協調性」を伝える自己PR

私の最大の強みは、多様なメンバーと協力して目標を達成する協調性です。大学のグループ研究では、専攻や性格の異なる5名でチームを組み、地域活性化プランを半年かけて作成しました。意見の対立があった際も、各メンバーの強みを活かせるよう役割分担を提案し、週1回の進捗共有会を設けて透明性を確保しました。その結果、チーム全員が納得する提案をまとめ上げ、学内コンテストで優秀賞を受賞できました。この経験から、異なる価値観を尊重しながら共通の目標に向かって調和を図る力を身につけました。御社でも、部署や立場を超えた協力関係を築き、組織全体の成果向上に貢献したいと考えています。

「誠実性」を伝える自己PR

私の最大の強みは、どんな状況でも誠実に向き合う姿勢です。大学3年次のインターンシップで、お客様への説明資料に誤った数字を記載してしまいました。発表直前に気づいたため、その場で訂正するか迷いましたが、正確な情報提供が最優先と考え、上司に報告し資料修正の時間をいただくよう提案しました。結果的に発表は30分遅れましたが、正確な情報に基づく丁寧な説明ができ、クライアントからも信頼を得ることができました。この経験から、短期的な評価より誠実に対応することが長期的な信頼につながると学びました。御社でも、常に真摯な姿勢で業務に取り組み、顧客と会社の信頼関係構築に貢献したいと考えています。

「責任感」を伝える自己PR

私の最大の強みは、任された仕事を最後までやり遂げる責任感です。大学祭実行委員会の会計担当として、50万円の予算管理を任されました。前年度は記録の不備から決算に3週間を要していたため、私は独自に収支管理システムを構築し、各部門の支出を毎日記録・確認する仕組みを作りました。準備期間中に体調を崩した時も、オンラインで確認作業を続け、最終的に滞りなく会計処理を完了させ、決算報告を1週間で完成させることができました。この経験から、周囲への影響を考え、どんな状況でも責務を全うする姿勢が身につきました。御社でも、自分の担当業務に責任を持ち、期待以上の成果を出すことで組織に貢献したいと考えています。

「リーダーシップ」を伝える自己PR

私の最大の強みは、メンバーの力を最大限に引き出すリーダーシップです。大学のプロジェクト型授業では、10名のチームリーダーとして企業から課題解決を依頼されました。当初はメンバーの参加意欲にばらつきがあり進行が滞っていましたが、各メンバーと1対1で面談し、それぞれの興味や強みを把握。その上で個々の適性に合わせた役割を提案し、週次ミーティングで成果を共有する場を設けました。その結果、全員が主体的に参加するようになり、依頼企業からも高評価を得る提案を完成させることができました。この経験から、チームの潜在能力を引き出すためには、メンバー個々の特性を理解し適切に導くことが重要だと学びました。御社でも、周囲と協力しながらチームの成果を最大化するリーダーシップを発揮したいと考えています。

「計画性」を伝える自己PR

私の最大の強みは、綿密な計画を立て確実に実行する計画性です。大学3年次の就職活動と卒業研究を両立するため、半年間の詳細なスケジュールを作成しました。具体的には、研究の実験・分析・論文作成の各フェーズと就活イベント・企業研究・選考対策を週単位で整理し、Googleカレンダーで可視化。予期せぬ事態に備え、週に1日のバッファも設けました。この計画に沿って行動した結果、卒業研究では学会発表を果たしながらも、就職活動を計画通りに進め、第一志望企業からの内定を獲得できました。この経験から、目標達成には綿密な計画立案と柔軟な修正が重要だと学びました。御社でも、複数のプロジェクトを並行して進める際に、この計画性を活かして効率的に成果を出していきたいと考えています。

具体的で説得力のある例文ですね。これらを参考に自分なりの自己PRを作ってみます!

これらの例文を参考に、自分の経験に合わせてアレンジしてくださいね。

自己PRでしてはいけないこと

自己PRを作成するときに気をつけたいNGな例を見ていきましょう。

以下で特に注意が必要な「自己PRでしてはいけないこと」を3つ紹介しますので参考にしてください。

文字量が少なすぎる、多すぎる

自己PRの文字量は、多すぎても少なすぎてもよくありません。場面に応じた適切な文字量にまとめるようにしましょう。

文字量が少なすぎる場合、能力や適性はあっても「志望度が低い」「熱意が足りない」と評価されてしまうリスクがあります。または、志望度は高くても「自己分析が不十分」「表現力に欠ける」といった印象を与えてしまいます。

逆に、文字数が多すぎる場合は、「要点を整理できていない」「聞き手や読み手に配慮できていない(コミュニケーション能力が低い)」と判断される可能性があります。

目安として、面接での自己PRは1〜2分で話せる文字量にまとめましょう。ESでは200〜400文字程度、履歴書では100〜200文字程度が目安です。

抽象的な内容にはしない

抽象的で具体性に欠ける自己PRは自分の魅力が伝わりにくいため避けるようにしましょう。

「頑張りました」「努力しました」といった抽象的な表現だけだったり、具体的なエピソードが含まれない自己PRはNGです。採用担当者の印象に残りにくく、高い評価が得られないからです。

面接官や採用担当者は短期間で多数の応募者を評価していますので、具体的でインパクトのある自己PRを考えることが大切です。

対策としては、伝わりやすい自己PRの作り方として紹介したPREP法の「R(理由)」と「E(具体例)」の部分を意識して詳しく伝えるのが効果的です。

話を盛らない

自己PRで話を盛りすぎたり、実際は経験していないエピソードを作り上げたりすることはやめましょう。

面接での深掘り質問で矛盾が生じたり、入社後のミスマッチにつながる可能性があるからです。

採用担当者は多数の応募者を評価してきた経験がありますので、不自然なエピソードや話の矛盾点は敏感に察知します。面接で詳細を質問された際に答えられなかったり、話の辻褄が合わなくなったりすると、信頼を損ねることになります。

仮に選考を通過できたとしても、話を盛りすぎたり誇張しすぎて実際の能力とズレが生じると、入社後に期待される役割を果たせないなど、ミスマッチになる場合があります。

自己PRのエピソードは特別なものである必要はありませんので、等身大の自分の魅力をアピールしましょう。平凡なエピソードでも、そこから得た自分なりの学びや成長を伝えることで、十分に魅力的な自己PRになります。

まとめ

最後に、自己PRの重要なポイントをまとめて振り返ってみましょう。

この記事では、面接に受かるための自己PRの書き方や評価のポイントなどを解説しました。

自己PRでは、その人の人柄や性格、コミュニケーション能力、自社との相性、入社後にどのように強みを活かせるかといった、ESや履歴書では判断しにくい部分が評価されています。効果的な自己PRを作成するために、まずは企業が自己PRを通じて何を評価しようとしているかをもう一度しっかり確認しておきましょう。

自己PRを考えるときは、「PREP法」を活用することで説得力のある自己PRが作成できます。最初にPoint(結論)、続いてReason(理由)とExample(具体例)、最後に再度Point(結論)の流れを意識して印象的な自己PRを作りましょう。

この記事で学んだことを活かして、自分の魅力を伝える自己PRを作成したいと思います!

ぜひこの記事でまとめたことを参考にしていただき、あなたの強みや特徴を効果的にアピールできる魅力的な自己PRを作成してください。就職活動、応援しています!
               
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この記事の監修者株式会社SOKKIN コーポレート統括本部 本部統括/安藤 雄啓
安藤 雄啓 株式会社SOKKIN コーポレート統括本部 本部統括

株式会社サイバーエージェントでは、Ameba事業本部ママ事業部ビジネス責任者に従事、広告事業本部においては自社アドテク事業の立ち上げメンバーとして活躍。また、様々なベンチャー企業を渡り歩き、営業・広告事業部の部長として事業規模の拡大に励む。2024年、株式会社SOKKINに入社。コーポレート統括本部の本部統括として、販管・採用業務に従事。

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