【2025年最新版】第二新卒で行ける注目の大手企業16選

第二新卒

今回は第二新卒の方が大手企業への転職を成功させるために知っておくべき情報について詳しく解説しますね。メリット・デメリット・具体的なコツまで網羅的にお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

新卒での就職活動で希望していた企業に入社できなかった場合、第二新卒枠を狙って大手企業へ転職を考える人がいます。社会人経験を積んだことで、希望先への就職がしやすいだろうと考えているのでしょう。

しかしその一方で「第二新卒で大手企業への転職は可能なのか」「大手企業に転職する際のコツがあれば知りたい」といった不安・悩みを抱えている人も少なくありません。

本記事では、第二新卒の転職事情を大手企業にフォーカスして解説します。メリット・デメリット・コツなども含めて網羅的に紹介するので、ぜひ参考にしてください。

第二新卒採用とは

第二新卒採用とは学校を卒業後、新卒として一度企業に入社してから退職して新たな転職先を探す若手社会人を対象とした採用のことです。

第二新卒に明確な定義はありません。そのため、業界・企業によって第二新卒採用の対象となる年齢には差があります。目安として、新卒として入社してから3年以内と考えておくとよいでしょう。

第二新卒は新卒とは異なり、社会人としての基礎的なビジネスマナーや業界知識を既に身につけている点が大きな特徴です。企業にとっては社会人経験があるため、入社後の教育コストを抑えられます。また、若手のポテンシャルに期待できる点にも魅力を感じているようです。企業によっては即戦力としての活躍を期待する場合もあります。

第二新卒は本当に大手に就職できる?

第二新卒は、大手企業への就職が可能です。その実態・企業側の事情について確認していきましょう。

第二新卒は育成にかかるコストが少ない

企業が第二新卒を採用する大きな理由は、育成コストを大幅に抑えられるからです。第二新卒はすでに社会人としての基礎やビジネスマナーを習得しているため、新卒向けの大規模な導入研修を行う必要がありません。研修にかかる時間や費用を削減できるのはもちろん、教育担当者の負担も軽減される点は魅力的です。

また一度社会を経験しているため、企業文化や業務への適応が早い傾向にあります。これは早期に戦力化できることを意味しており、採用した従業員の支援期間の短縮が可能です。結果として企業は効率的に人材を育成し、スムーズな組織運営を実現できます。ミスマッチによる早期離職のリスクも低く、再教育や新たな採用にかかるコストも抑えられるでしょう。

新卒の求人倍率が年々上がってきている

近年、新卒の求人倍率が年々上昇傾向にあります。特に中小企業では、深刻な人手不足が続いている状態です。

一方で、大手企業では以前のように新卒だけで採用計画を完全に満たすことが難しくなってきています。その理由として、以下のような点があげられるでしょう。

  • 少子化
  • 新卒学生の減少
  • 就職活動の早期化
  • 就職活動の多様化

大手企業も優秀な人材を確保するために、新たな採用戦略を模索しているのが現状です。このような背景から、大手企業は新卒採用を補完する形で第二新卒の採用を積極的に行っています

第二新卒は社会に出て基本的なビジネススキルやマナーを身につけているため、即戦力として早期に活躍できる可能性が高い点もメリットです。

大手企業は、新卒だけでは獲得しきれない層の人材を確保しなければなりません。第二新卒は非常に魅力的な選択肢となっており、第二新卒が大手に就職できる機会が増えています。

第二新卒が狙いやすい大手企業の職種とは

第二新卒が狙いやすい大手企業の職種を確認していきましょう。

営業職

第二新卒にとって、大手企業の営業職は非常に狙いやすい職種といえます。専門的なスキルや実務経験が不足していても、ポテンシャルや人物重視の採用が行われることが多いためです。特に、以下のような汎用性の高いスキルは評価されます。

  • コミュニケーション能力
  • 行動力
  • 課題解決への意欲

大手企業は、研修制度が充実している点もメリットです。入社後に、OJTや座学を通じて営業の基礎から応用まで体系的に学べる環境が整っています。これにより、未経験からでも安心してキャリアをスタートできるでしょう。

営業職は未経験でも挑戦しやすそうですね。研修制度が充実していると安心できます。

その通りです。また商社・メーカー・IT企業など幅広い業界で営業職のニーズが高く、自身の興味やこれまでの経験と関連する分野を見つけやすいのも魅力です。顧客との関係構築を通じて、会社の顔として活躍できるやりがいも大きいでしょう。

IT系エンジニア職

第二新卒が大手企業のIT系エンジニア職を狙うのは、非常に有効です。

IT業界は、慢性的な人材不足という問題を抱えています。特に大手企業では充実した研修制度を設け、未経験者や文系出身者でも積極的に採用しているのが現状です。

プログラミングやITに関する知識は、入社後に身につけられるケースが多いでしょう。そのため、このような専門的な知識よりも、以下のようなポテンシャルが重視されます。

  • 論理的思考力
  • 学習意欲
  • 変化への対応力

大手であれば大規模プロジェクトに携わるチャンスも多く、安定した環境でスキルアップを目指せるでしょう。

販売・サービス職

第二新卒にとって、大手企業の販売・サービス職は比較的狙いやすい職種です。顧客との直接的なコミュニケーションを通じて、企業の顔として活躍できます。

この職種では、特別な専門スキルよりも以下のような点が重視される点が特徴です。

  • 人柄
  • コミュニケーション能力
  • 傾聴力
  • 顧客ニーズの理解
  • ニーズに応えようとする姿勢

大手企業は研修制度が充実しており、商品知識や接客スキルは入社後にしっかり身につけられます。百貨店・ホテル・飲食・アミューズメント施設など、多岐にわたる業界で募集があり、自身の興味や適性にあった環境を見つけやすいでしょう。

人事・総務・事務職

第二新卒が大手企業の人事・総務・事務職を狙う場合、これらの職種は専門性が問われることもあります。しかし、ポテンシャル採用をしているところもあるので挑戦してみる価値はあるでしょう。特に、重視されるポイントは以下の通りです。

  • 几帳面さ
  • 正確性
  • コミュニケーション能力
  • PCスキル(Word, Excelなど)

大手企業では、新卒と同様に第二新卒向けの研修制度が整っていることが多く、実務を通して必要な知識やスキルを習得できます。

直接的な売上につながるケースは、決して多くありません。従業員が働きやすい環境を整えたり、会社の基盤を支えたりする重要な役割です。データ入力・書類作成・電話応対といった地道な業務も多いため、コツコツと取り組める方に向いています。

第二新卒OK!採用実績のある注目の大手企業16選

第二新卒の採用実績がある大手企業を紹介するので、参考にしてください。

JR東日本

JR東日本は、東日本の交通インフラを支える大手企業です。

JR東日本は経験者枠だけではなく、条件を満たせば新卒枠でも採用しています。第二新卒者にとっては、門戸の広い企業といえるでしょう。

例えば2025年7月現在の場合、総合職の新卒採用の応募資格は以下の通りです。

  1. 2025年4月から2026年3月までに卒業・修了(見込みを含む)の方
  2. 2022年4月から2025年3月までに卒業・修了された方

参考:募集要項(総合職)|JR東日本

上記の条件のなかで「2」が、第二新卒にあたります

KDDI

KDDIは、日本の通信インフラを支える大手企業です。

営業・企画・開発・システムエンジニアの職種で、第二新卒採用を行っています。性別・職歴に制限はなく、異業種からの転職も可能です。

条件については、「KDDI株式会社 第二新卒採用サイト」にて募集が始まり次第公開されます。気になる場合はこまめにチェックしてください。

トヨタ

トヨタは、愛知県に本社を置く日本の大手自動車メーカーです。

卒業してから4年までの人を、新卒として採用しています。一般的に第二新卒とは卒業後3年の人たちのことを指しますが、トヨタの場合は4年までという条件を満たしているので新卒での応募が可能です。

研修・OJTも新卒者同様の内容で受けられるので、入社後に社風・業務に戸惑うといったリスクは少ないでしょう。

なお、詳しい採用情報は「新卒採用情報|トヨタ自動車株式会社」でご確認ください。

シャープ

シャープは、台湾のフォックスコンの子会社として事業展開を行っている日本の電気機器メーカーです。本社は大阪府堺市にあります。

シャープでは、卒業後3年までの人が新卒採用の対象です。第二新卒も卒業後3年という条件を満たしていれば、新卒として応募できます。

シャープ株式会社が公開している「新卒採用・第二新卒|SHARP」では、職種マッチングリストを公開中です。どの職種に向いているのか確認してから応募してみるのも、ひとつの方法でしょう。

アクセンチュア

アクセンチュアとは、アメリカに本社を置くコンサルティング会社です。世界50か国以上に拠点を展開しており、経営・ITといった幅広い分野のコンサルティングを行っています。

アクセンチュアの第二新卒採用の対象は、社会人経験が半年以上4年未満です。ビジネスコンサルタントとソリューション・エンジニアの2つの職種で第二新卒採用を実施しています。

詳しくは、こちらのサイトをご覧ください「第二新卒 採用情報 | アクセンチュア

入社後は新卒採用と同様の研修が実施されるので、必要なスキルを身につけた状態で実務に携われるでしょう。

ソフトバンク

ソフトバンクは、大手電気通信事業者です。ブロードバンドサービス・インターネット・コミュニケーションサービスなど幅広い事業を展開しています。

ソフトバンクでは入社の時点で30歳未満の人たちは、すべて新卒採用枠です。ほかの企業と比較すると新卒採用の枠が幅広く設けられており、第二新卒も新卒として応募します。

入社時期が4月と10月の年2回ある点も、魅力的といえるでしょう。

募集職種は多数あり、具体的な業務内容などは「募集職種・選考フロー | 新卒採用 | ソフトバンク」にて確認可能です。エントリーも同ページからできるので、チェックしてみてください。

富士通

富士通は、日本の大手電機メーカーです。また、通信・情報システム、およびそれらに関するサービスの提供も事業内容としています。

富士通ではエンジニアを中心に第二新卒採用を行っており、入社後には研修への参加が可能です。業務に必要なスキル・知識を基礎から身につけられるので、経験の有無は問いません。

対象は、一般的な基準を目安とした新卒入社後3年以内の転職希望者です。しかし3年以上経過している場合でも、将来の成長を重視していることから対象としています。

第二新卒採用 – キャリア採用情報 : 富士通株式会社」から確認および応募が可能なので、チェックしてみてください。

イオン

イオンは、スーパー・ディスカウントストア・コンビニなどを展開するグループ店舗です。大型スーパーから小型のコンビニまで、多種多様な形態の店舗を構えて事業展開を行っています。

イオングループには多数の店舗・形態があり、各々で第二新卒の採用を随時実施中です。

第二新卒|通年採用:グループ合同募集|イオン株式会社」にて募集内容等が公開されるので、こまめにチェックしてください。

みずほフィナンシャルグループ

みずほフィナンシャルグループとは、東京に本社を置く大手銀行持ち株会社です。みずほ銀行・みずほ信託銀行・みずほ証券といったさまざまな金融関連会社にて、幅広いサービスを提供しています。

みずほフィナンシャルグループではポテンシャルキャリア採用を行っており、入社日時点で社会人経験5年未満の人が対象です。一般的な第二新卒といわれる人たちも応募資格を満たしているため、ポテンシャルキャリア採用への応募ができます。

ポテンシャルキャリア採用|みずほ銀行」では概要・処遇・研修などが掲載されているので、確認してみてください。

エムスリー

エムスリーとは、ソニーグループに属する医療分野に特化したIT企業です。医療従事者向けの情報サイトの運営、医療機関を対象としたコンサルティングなどを行っています。

エムスリーではさまざまな事業展開が行われており、すべての部署・職種で第二新卒が採用されているわけではありません。「採用情報 | エムスリー株式会社」では、各職種・部署の募集内容が明記されています。応募者のイメージなどを参考にするとよいでしょう。

P&G

P&Gとは、世界180カ国以上に展開する日用消費財メーカーです。代表的なものとして、洗剤・紙おむつ・ヘルスケア製品などがあげられます。アリエール・ファブリーズなどは、多くの固定ユーザーが存在する人気ブランドといえるでしょう。

P&Gでは第二新卒採用を行っていますが、特別枠が設けられているわけではありません。既卒者枠としての採用になるので、第二新卒として応募する際は注意してください。

P&G既卒者採用」で募集中のポジションが随時公開されるので、こまめに確認しましょう。

丸紅

丸紅は、1858年創業という歴史を持つ大手総合商社です。国内だけではなく、世界中に130の拠点を持っているグローバルな商社といえるでしょう。

丸紅では若手キャリア採用を実施しており、これが第二新卒枠にあたります。ただし応募期間は限定されており、随時募集されているわけではありません。

転職希望時に若手キャリア採用が実施されていない場合は、キャリア採用で応募しましょう。

詳しくは「https://www.marubeni-recruit.com/information/」をご覧ください。

野村総合研究所

野村総合研究所とは情報サービス企業であり、野村ホールディングスの持分法適用関連会社です。日本を代表する5大シンクタンクのひとつに数えられます。

野村総合研究所では、卒業後3年以内なら新卒採用枠での応募が可能です。一般的な第二新卒の観点から考慮した場合、多くの人は新卒採用枠で応募することになるでしょう。

採用情報 | 野村総合研究所(NRI)」にて、新卒およびキャリア採用の情報が公開されています。1dayイベントの申し込みなどもできるので、チェックしてみてください。

EYストラテジー・アンド・コンサルティング

EYストラテジー・アンド・コンサルティングとは、BIG4と呼ばれる会計系総合コンサルティングファームです。金融・公共サービスなど幅広い分野・領域でのコンサルティングサービスを提供しています。

EYストラテジー・アンド・コンサルティングでは第二新卒採用枠を設けており、対象は選考時点で社会人経験が3年未満の人です。それ以外にも一定の経験・選考への参加などの応募資格が設けられています。

第二新卒採用|採用情報|EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)」に詳細が明記されているので、確認してください。

KPMGコンサルティング

KPMGコンサルティングは、テクノロジーをはじめとする最先端技術を活用して幅広い分野で企業を支援するコンサルティング会社です。世界140カ国以上に事業展開しており、グローバルなビジネス変革をサポートしています。

KPMGコンサルティングでは第二新卒枠を設けて採用を行っており、応募資格は以下の通りです。

  • 選考時点で卒業後3年未満
  • 経験数2社以下の社会人経験者

参考:第二新卒採用情報|KPMGコンサルティング株式会社

デロイト・トーマツ・コンサルティング

デロイト・トーマツ・コンサルティングは、企業の経営・マネジメントのコンサルティングを行う企業です。戦略の立案から実行まで、幅広くクライアントをサポートします。

デロイト・トーマツ・コンサルティングでは第二新卒の採用を積極的に行っており、業界未経験者でもポテンシャル採用が狙える環境です。

デロイト・トーマツ・コンサルティングの公式サイトから応募する際は、「キャリア採用情報|デロイト・トーマツ・グループ」にて各法人の採用サイトを確認してください。

これだけ多くの大手企業が第二新卒を積極的に採用しているんですね。コンサルティング系の企業も多くて驚きました。

そうですね。各企業で応募条件や選考プロセスが異なるので、事前にしっかりと情報収集をして準備することが大切です。複数の企業に並行して応募することもおすすめです。

中小企業→大手企業の転職はアリ?

中小企業から大手企業への転職について確認していきます。

中小企業から大手への転職のメリット

収入アップが期待できる

第二新卒が中小企業から大手企業へ転職するメリットとして、給与水準の大幅な向上が期待できる点があげられます。大手企業は中小企業と比較して資本力があり、一般的に初任給や昇給カーブが高く設定されているからです。

例えば大手企業の場合、以下のような点が総収入の増加につながるでしょう。

  • 賞与の有無
  • 賞与の金額
  • 各種手当

中小企業の場合、会社の規模・業績によっては賞与・一部の手当てがないケースも少なくありません。

一方の大手企業はさまざまな方面に事業展開をして売上の安定を図っていることから、賞与・手当が設定されているケースが多いといえます。また、金額も中小企業と比較すると高めです。

結果として、生活水準の向上や将来設計の安定化につながる可能性が高いでしょう。

長く安定して働ける環境がある

長く安定して働ける環境も、第二新卒が大手企業へ転職するメリットとしてあげられます。大手企業は中小企業に比べて経営基盤が強固なため、不況時でも倒産やリストラのリスクが低い傾向にあるからです。

また大手企業の場合、事業規模が大きく多角化しているケースが少なくありません。これにより仮に特定の事業が不振に陥っても会社への影響が小さく、企業全体の収益に大打撃を与えることは少ないでしょう。雇用の安定性が高いといえます。

このような理由から長期的なキャリア形成を考えるうえで、安心して働き続けられる点は大きな魅力です。

福利厚生や教育制度が手厚い

第二新卒が中小企業から大手企業へ転職するメリットとして、充実した福利厚生と手厚い教育制度もあげられます。

大手企業は、中小企業と比べて多岐にわたる福利厚生を提供しているケースが多いでしょう。主な福利厚生の例は、以下の通りです。

  • 住宅手当
  • 家族手当
  • 財形貯蓄
  • 社員食堂
  • 保養所

また、大手企業では以下のような体系的な教育制度が整っています。

  • 新入社員研修
  • OJT
  • 資格取得支援
  • キャリア開発プログラム
上記のような制度を利用することで、自身のスキルアップやキャリア形成を強力にサポートしてくれるでしょう。これにより安心して長く働きながら、自身の成長も期待できます。

知名度・ブランド力がある

第二新卒が中小企業から大手企業へ転職する大きなメリットは、企業自体の知名度やブランド力を自身のキャリアに活かせる点です。

大手企業の看板を背負うことで社会的な信用度が向上し、自身の市場価値も高まります。有利に働く具体的な例として、以下のようなケースがあげられるでしょう。

  • 将来的な転職活動
  • 住宅ローンなどの審査
  • プライベートな場面
大手企業での経験は、その後のキャリアにおいて「どこでも通用する人材」としての評価につながりやすいという特徴があります。

仕事の役割が明確に区切られている

第二新卒が中小企業から大手企業へ転職するメリットとして、仕事の役割が明確に区切られている点もあげられるでしょう。

中小企業では従業員・部署の少なさから、1人で複数の業務を兼任することが少なくありません。

大手企業では部署やチームごとに担当業務が細分化されており、自身の役割がはっきりしています。これにより専門性を深めやすく、特定の分野でのスキルアップが可能です。

また業務範囲が明確なため効率的に仕事を進めやすく、残業時間の削減にもつながりやすいでしょう。

中小企業から大手への転職のデメリット

任される仕事の自由度が低い

第二新卒が中小企業から大手企業へ転職する際のデメリットとして、任される仕事の自由度が低い点があげられます。

大手企業では組織が大きいため、業務が細分化されているケースがほとんどです。細分化によって個人の裁量よりも、決められた役割やプロセスに沿って業務を進めることが求められます。

中小企業では幅広い業務に携わったり、アイデアを形にしたりする機会が多く得られるかもしれません。しかし、大手企業ではそのようなチャンスは少なくなる傾向にあります。

自主性や多様な業務経験を求める場合には、物足りなさを感じるかもしれません。

昇進に時間がかかる

昇進に時間がかかる点も、第二新卒が中小企業から大手企業へ転職する際のデメリットといえます。ポスト争いが激しくなる傾向が高いからです。

大手企業は組織規模が大きいため、役職の数が限られています。限られたポストをめぐって争いが激しくなる傾向があります。また、年功序列の制度が根強く残っている企業も多く、実力があってもすぐに昇進とはならないケースがあります。中小企業のように、個人の成果が直接的に昇進に繋がりやすい環境とは異なり、地道な努力と時間が必要となることを覚悟する必要があるでしょう。

社風やルールに慣れる必要がある

社風や独自のルールに慣れる必要がある点も、大手へ転職する際のデメリットです。

大手企業は組織の規模が大きいことから、長年の歴史で培われた独自の文化・慣習・細かな業務フローが存在するケースが少なくありません。

中小企業では、柔軟な対応が許された場面もあったかもしれません。しかし大手企業では厳格なルール遵守が求められることが多く、戸惑うこともあるでしょう。新しい環境に適応して周囲との人間関係を構築するには、時間と努力が必要不可欠です。

異動のリスクがある

第二新卒が中小企業から大手企業へ転職する際のデメリットとして、予期せぬ異動のリスクもあげられます。

大手企業では社員の多様な育成や組織全体の最適化のため、定期的な人事異動が行われるのが一般的です。これにより希望しない部署への配属や、慣れない土地への転勤を命じられることがあります。

中小企業では、特定の業務や地域に根差して働き続ける環境であったかもしれません。しかし大手企業では、移動は珍しくありません。

同じ場所での継続勤務を希望する人にとっては、キャリアプランに影響を与える可能性があります。人事異動が、精神的な面での大きな負担となることもあるでしょう。

個人の存在感が薄れやすい

個人の存在感が薄れやすい点も、デメリットといえるかもしれません。

中小企業では社員一人ひとりが多様な業務に携わり、経営層との距離も近い点が特徴です。これにより、担当している仕事が会社全体に与える影響を実感しやすい傾向にあります。

しかし大手企業では組織が巨大なため、業務が細分化されています。担当する業務が、全体のほんの一部となることが多いでしょう。そのため個人の貢献が目に見えにくく、場合によっては歯車の一つと感じてしまうかもしれません。

大手企業への転職にはメリットもデメリットもあるんですね。自分の価値観やキャリアプランをしっかり考えて判断する必要がありそうです。

その通りです。どちらが良いかは人それぞれです。自分にとって何が重要なのかを明確にして、転職活動を進めることが大切ですね。

第二新卒が大手に転職するために押さえるべきコツ5選

第二新卒が大手に転職するためのコツを紹介します。

前職を退職した理由をポジティブに伝える

前職の退職理由は、未来志向でポジティブに伝えましょう。転職活動は在職中に行い、内定後に退職手続きを進めるのが基本です。

スキルアップやキャリアチェンジといった点を強調して、意欲を示すとよいでしょう。

転職活動の開始時期を見極める

第二新卒が大手に転職するためのコツとして、転職活動の開始時期を見極めることが重要です。

一般的に、企業の採用活動が活発になるのは以下のような時期が多いとされています。

時期 理由
7月~8月 ・新規採用が落ち着く
・夏のボーナス後
12月 ・冬のボーナス支給後
・年末年始を利用した転職活動
3月 ・年度末
・期末による採用予算の消化
この時期は求人数が増加し、企業側も即戦力となる第二新卒の採用に積極的になる傾向があるので狙い目です。

希望する業界や職種の採用サイクルを事前にリサーチし、最もチャンスが多い時期に活動を開始しましょう。

一社だけにこだわらず就活を進める

第二新卒が大手に転職するためのコツとして、一社だけにこだわらず複数の企業に応募することが重要です。

大手企業は人気が高く競争率も高いため、一社に絞ると内定を得られる可能性が低くなります。複数の企業を並行して受けることで、内定獲得のチャンスを広げられるでしょう。またさまざまな企業の選考を経験することで面接慣れし、自身の強みや弱みを客観的に把握するよい機会にもなります。

複数の企業を視野に入れた就活をすることで、より自分に合った企業と出会える可能性も高まるのでおすすめです。

大手企業が求める人物像を理解する

大手企業が求める人物像を深く理解することも、大手に転職するためのコツといえます。大手企業は、特定のスキルを高く評価する傾向があるからです。

高評価が期待できるものとして、以下のようなスキルがあげられます。

  • 安定性
  • チームワーク重視
  • 論理的思考力
  • 問題解決能力
  • 協調性
  • コミュニケーション能力

また、第二新卒の場合は専門性よりもポテンシャルや成長意欲を重視されることが少なくありません。

企業の採用ページ・IR情報・社員インタビューなどを徹底的に分析し、自身の経験や強みを求める人物像に合致させてアピールしてください。

書類と面接対策を徹底する

書類と面接対策を徹底することも、大手への転職を成功させるうえで重要です。

大手企業の選考は競争が激しいため、まず質の高い応募書類を作成しなければなりません。自身の強みや成長意欲を明確に伝え、書類選考を突破する必要があります。

面接では想定される質問への回答を準備し、企業が求める人物像と合致するアピールをすることが重要です。特に第二新卒はポテンシャルも評価されるため、前職での経験から何を学び、今後どう貢献したいのかを具体的に伝える練習を重ねましょう。

第二新卒で”大手向き”な人ってどんな人?

第二新卒で大手向きの人を紹介します。

ルールに柔軟に対応できる人

第二新卒で大手企業に向いているのは、ルールに柔軟に対応できる人です。

大手企業は組織が大きく、明確なルールやプロセスが多数存在します。中小企業では、ある程度自由に仕事をしてきたかもしれません。しかし大手では、決められた枠組みの中で業務を遂行する能力が求められます。

既存のルールを理解し、その中で最善を尽くそうと努力できる人は重宝されるでしょう。スムーズに組織に順応して、成果を出しやすいといったメリットも期待できます。

また、変化を恐れず、新しい環境や多様な人々と協力できる姿勢も重要です。

長期的で安定したキャリアを築きたい人

長期的で安定したキャリアを築きたい人も、大手企業向きといえます。大手企業は、長期的にキャリアを築くための地盤・制度が整っているからです。

大手企業は中小企業に比べ、経営基盤が強固で倒産リスクが低いといえます。さらに、福利厚生が充実している点も特徴です。

また、明確な昇進・昇給制度や多様なキャリアパスが用意されていることが少なくありません。腰を据えて長く働きながら、自身のスキルアップやキャリア形成を着実に進めたいと考える人には最適な環境といえるでしょう。

協調性があり、周囲と連携できる人

第二新卒で大手企業に向いている特徴として、協調性があり周囲と連携できる人もあげられます。

大手企業では部署やチームを横断する大規模なプロジェクトが多く、個人で完結する仕事は稀です。そのため異なる意見を持つ人とも円滑にコミュニケーションを取り、協力しながら目標達成に向けて取り組まなければなりません。

大手企業では、自分の意見を主張することも重要です。それと同時に相手の意見を尊重してチーム全体の成功のために貢献できる人は、大手企業で高く評価されるでしょう。

専門性を高めていきたい人

第二新卒で大手企業に向いているのは、特定の分野で専門性を高めていきたい人です。

大手企業は、以下のような多様な部門で高度な専門知識を持つ人材を求めています。

  • 研究開発
  • マーケティング
  • IT

各分野に特化した部署やプロジェクトが存在し、その道のプロフェッショナルから直接指導を受けられる機会も豊富です。また、充実した研修制度や資格取得支援などの活用が可能な企業も少なくありません。

専門スキルを深く掘り下げてキャリアを構築していきたいと考える人には、最適な環境といえるでしょう。

まとめ

第二新卒の大手企業への転職事情について解説しました。

前職の企業の規模に関係なく、第二新卒で大手企業への転職は可能です。新卒枠として応募できる企業もあり、そのような企業に転職すれば入社後の研修も充実しています。業務・社風に早く慣れて、即戦力として活躍できるでしょう。

本記事で紹介した採用実績のある大手企業・転職するためのコツ・向いている人などを参考にして、自身の希望に沿ったマッチング率の高い転職活動を行ってください。

第二新卒での大手企業転職は十分可能です。大切なのは、しっかりとした準備と戦略的なアプローチです。あなたの就職活動を心から応援しています!
               
  • class="cat-item cat-item-"
  • //子カテゴリーのidを入れる        
この記事の監修者株式会社SOKKIN コーポレート統括本部 本部統括/安藤 雄啓
安藤 雄啓 株式会社SOKKIN コーポレート統括本部 本部統括

株式会社サイバーエージェントでは、Ameba事業本部ママ事業部ビジネス責任者に従事、広告事業本部においては自社アドテク事業の立ち上げメンバーとして活躍。また、様々なベンチャー企業を渡り歩き、営業・広告事業部の部長として事業規模の拡大に励む。2024年、株式会社SOKKINに入社。コーポレート統括本部の本部統括として、販管・採用業務に従事。

第二新卒
タイトルとURLをコピーしました