【回答例つき】面接で聞かれることって?就活や転職、アルバイトの面接突破ガイド

面接

今回は面接で聞かれる定番の質問について、回答例とマナーについて詳しく解説しますね。就職活動を成功させるために、しっかりと準備していきましょう!

就職活動や転職活動において、面接は合否に大きく影響する非常に重要な選考プロセスです。

しかし、「面接で何を聞かれるのか分からない」「定番の質問にどう答えればよいのか知りたい」「当日の服装や持ち物、マナーについて知りたい」など、面接の受け方で疑問や不安をお持ちの方は多いと思います。

そこでこの記事では、採用面接で聞かれる定番の質問について、質問内容と回答例を紹介しながら、面接時のマナーや服装などのルールやWEB面接の受け方、面接後のお礼メールの送り方なども解説します。

新卒の就活はもちろん、転職やアルバイトの面接にも対応できる網羅的なガイドとなっていますので、ぜひ参考にしてください。

  1. 面接でよく聞かれる10個の質問と回答例
    1. 「自己紹介をお願いします。」
    2. 「自己PRをお願いします。」
    3. 「長所・短所を教えてください。」
    4. 「志望動機を教えてください。」
    5. 「学生時代に頑張ったことは何ですか?」
    6. 「失敗した経験について教えてください。」
    7. 「入社後のプランを教えてください。」
    8. 「身近な人は、あなたのことをどのように評価していますか?」
    9. 「他社の選考状況を教えてください。」
    10. 「最後に質問があればどうぞ」
  2. 転職時の面接で聞かれること
    1. 「経歴や実績を交えて自己紹介をお願いします。」
    2. 「転職理由を教えてください。」
    3. 「今までの仕事に不満はありましたか?」
    4. 「入社後あなたはどのように当社に貢献することができますか?」
    5. 「現在の年収、希望の年収はいくらですか?」
    6. 「仕事をするうえで大切にしていることはありますか?」
  3. アルバイトの面接で聞かれること
    1. 「週に何日、1日何時間働けますか?」
    2. 「通勤時間はどのくらいかかりますか?」
    3. 「いつから働くことができますか?」
    4. 「このアルバイトに応募した理由はなんですか?」
    5. 「長所・短所を教えてください。」
    6. 「これまでにアルバイト経験はありますか?」
    7. 「前のアルバイトを辞めた理由を教えてください。」
    8. 「何か質問はありますか?」
  4. 面接で好印象を獲得するための準備
    1. 1.自己分析やり方と効果について解説
    2. 2.業界・企業研究
    3. 3.模擬練習をする
  5. 面接時のルール
    1. 遅刻厳禁
    2. 受付や控室でも気を抜かない
    3. 入室のマナー
    4. 退室のマナー
    5. 面接に適した身だしなみとヘアスタイル
    6. 面接に必要なアイテムを忘れない
  6. WEB面接の攻略法
    1. WEB面接で準備するもの
    2. WEB面接に適した場所の確保
    3. WEB面接中に気を付けること
  7. 面接後の対応
    1. メールのやり取り
    2. 面接後のお礼メール・お礼状について
    3. 辞退する時のマナー
    4. 採否の結果が来ないとき
  8. まとめ

面接でよく聞かれる10個の質問と回答例

採用面接で面接官の質問に回答するときは、採用担当者が何を知るために質問をしているのかを考えることが大切です。

質問の背景にある意図や面接官が知りたいことを理解することで、より効果的な回答ができるようになります。

以下でよく聞かれる質問と、面接官が知りたいこと、質問に対する回答例を紹介しますので参考にしてください。

「自己紹介をお願いします。」

面接の最初に自己紹介を求められることが多いです。第一印象を決める重要な質問なので、良い印象を与えられる自己紹介の練習をしておきましょう。

面接官が自己紹介を求めるときは、応募者がどんな人なのかを知りながら、同時に緊張をほぐしたいと考えています。また、人柄やコミュニケーション能力の確認をするという意味もあります。
回答時のポイントとして、最初に大学名と学部、氏名を名乗り、応募企業で活かせる自身の経験や学生時代に取り組んできたことなどを、簡潔に30秒〜1分程度で伝えるとよいでしょう。

【回答例】
「〇〇大学△△学部の□□と申します。本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
私は在学中に、◯◯のゼミで△△について研究し、チームでのプロジェクト活動に力を入れてきました。特に、データ分析を活用した市場調査を行い、実際に企業へ提案する機会も経験しました。
この経験を通じて、論理的思考力やチームワークの重要性を学びました。貴社の◯◯の業務でも、課題を分析し、的確な解決策を提案できる力を活かせると考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」

自己紹介は第一印象を決める大切な場面だから、具体的なエピソードを交えて話すのがポイントなんですね。

「自己PRをお願いします。」

自己PRは、応募者の仕事で活かせる強みや長所、能力、個性を知るための質問です。

採用担当者は、応募者がどのような強みを持ち、それを仕事でどう発揮できるかを確認したいと考えています。また、自己分析がしっかりできているかどうかも同時に評価しています。

自己PRは、履歴書だけでは伝わらない人間性や実際の能力を具体的にアピールできるチャンスです。回答時のポイントは、仕事で活かせる長所や能力、個性が身についている根拠を示し、この仕事でどう活かすのかを具体的に提示することです。

回答例
「私の強みは、目標達成に向けて粘り強く取り組む力です。
大学では、ゼミの研究発表に向けてデータ分析を担当しましたが、初めは思うような結果が得られませんでした。しかし、論文や過去の事例を徹底的に調査し、試行錯誤を重ねた結果、納得のいく分析結果を導き出し、発表も高く評価されました。
この経験を活かし、貴社でも課題に対して粘り強く取り組み、最適な解決策を提案できる人材として貢献したいと考えております。」

単に「責任感があります」と言うだけでなく、強い責任感が発揮されて成果につながった具体的なエピソードを交えて説明し、その強みを応募企業でどのように活かせるかまで言及しましょう。

「長所・短所を教えてください。」

長所・短所に関する質問では、応募者が自己分析ができているか、自社でどのように活躍できるのか、短所をどうカバーするのかといった点が見られています。

回答時のポイントとして、長所は会社での活かし方を具体的に説明しましょう。優れた長所や強みを持っていても、入社後にそれを活かせなければ意味がないため、応募する企業や職種にマッチした長所を選ぶことが大切です。
短所については、社会人として致命的なものは避け、改善すれば長所にもなるものを選びましょう。その短所を克服するための具体的な取り組みを伝えて前向きな印象にすることが大切です。

長所と短所を同時にまとめて聞かれた場合は、長所について話す時間を少し長めにするとよいでしょう。

【回答例】
「私の長所は、計画性を持って物事に取り組む力です。大学のグループ研究では、進捗管理を担当し、タスクを細分化してスケジュールを作成することで、締切までに高いクオリティの成果物を提出できました。この力を活かし、貴社でも効率的に業務を進めたいと考えています。
一方で、慎重になりすぎて行動が遅くなることが短所です。しかし、優先順位を意識し、適切なタイミングで判断することを心がけることで、スピード感を持って対応できるよう努めています。」

短所を答える際は、それを改善するための努力も併せて伝えることが重要ですね。ただの弱点ではなく、成長への取り組みをアピールしましょう!

「志望動機を教えてください。」

志望動機を聞く質問には、応募者の志望意欲や自社の理解度、将来のキャリアプランについて確認する意図があります。

志望動機が重要なのは、入社後の仕事への取り組み方や、モチベーションを保って長く働ける人材かが予測できるからです。説得力のある強い志望動機を持つ人は、壁にぶつかっても乗り越えて活躍できる可能性が高いため、価値のある人材と判断されます。

回答時のポイントは、その業界や企業を深く理解した志望動機を提示し、その企業にしかない特徴や製品について言及することです。

【回答例】
「貴社を志望した理由は、◯◯業界の発展に貢献しながら、自らの強みを活かせる環境があると考えたためです。
大学では△△を専攻し、◯◯について研究を行いました。その中で、貴社の□□という製品が業界に与えた影響を知り、革新的な取り組みに強く魅力を感じました。
私の強みである分析力と粘り強さを活かし、貴社の◯◯の業務に貢献したいと考えております。貴社の一員として成長しながら、より良い製品・サービスを提供することに尽力したいです。」

「給料が高いから」「通勤しやすいから」といった条件面ではなく、事業内容や企業理念に共感したり魅力を感じていることをアピールしましょう。

「学生時代に頑張ったことは何ですか?」

学生時代の経験や取り組みについての質問は、応募者の仕事への向き合い方や将来のポテンシャルを確認するために行われます。

アルバイトやサークル活動などの取り組みは、社会人として入社後の仕事への取り組み方を予測する参考材料になるからです。面接官は、学生時代の具体的なエピソードを通じて応募者の強みや特徴、協調性、リーダーシップなどの資質を評価しています。
回答時のポイントとして、ネガティブなイメージのあるものは避け、なぜ頑張っていたのかモチベーションについて触れることが大切です。
業務で困難にぶつかったときに乗り越えられる人物かといった点も見られていますので、単に体験したことを話すだけでなく、そこから得た学びを強調することが重要です。
【回答例】
私は大学時代、サークルのイベント運営に尽力しました。特に、毎年開催される学園祭の企画責任者として、企画立案からスポンサー交渉、運営までを担当しました。
初めは協賛企業が集まらず苦労しましたが、過去の実績データを分析し、魅力的な提案資料を作成することで協賛を得ることができました。
結果として前年よりも多くの来場者を記録し、運営資金の増加にも貢献しました。
この経験を通じて、目標達成に向けて計画的に行動する力と、チームで協力しながら課題を解決する力を身につけました。
社会人になってからも、周囲と協力しながら主体的に取り組む姿勢を大切にしていきたいと考えています。

学生時代の経験を通じて得た学びを、社会人になってからどう活かすかまで話すんですね。とても勉強になります!

「失敗した経験について教えてください。」

過去の失敗についての質問では、これまで意欲的に努力した経験があるか、物事への取り組み方、問題改善能力などが見られています。

失敗をしたときにどう対処したかによって、困難な状況での対応力や課題を改善する力を知ることができます。社会人の業務では必ず何らかの失敗や課題が生じるため、失敗したときの対応力は非常に重要な資質です。

回答時のポイントは、失敗をどのように乗り越えたか、失敗から学んだこと、それを仕事にどう活かすかを述べることです。失敗の内容よりも、その後の対応や学びに重点を置いて話すようにしましょう。
【回答例】
私は大学のゼミ活動でプレゼンを担当した際、準備不足が原因で質疑応答に対応できず、十分な評価を得られませんでした。
この経験を反省し、以降は事前準備を徹底しました。具体的には、発表内容を何度も確認し、想定質問への回答を用意することで、自信を持って発表できるようになりました。次の発表では、教授やゼミ生から高評価を得ることができました。
この経験から、事前準備の重要性と失敗を次に生かす姿勢を学びました。社会人になってからも、万全の準備を心がけ、困難な状況でも冷静に対応できるよう努めていきます。

「入社後のプランを教えてください。」

入社後のプランを聞く質問は、志望意欲の高さ、早期退職がないか、自社で実現可能なキャリアプランを描いているかを確認するために行われます。

企業は採用コストや教育コストの観点から長期的に活躍してくれる人材を求めています。自社とマッチするプランを描いている人材を採用し、早期退職を防ぎたいと考えています。
回答時のポイントとして、目標提示だけでなくプロセスを述べ、企業が求める人物像とかけ離れたプランにしないことが重要です。具体的なプランを示し、そのために入社後どのようなスキルを身に付け、どのような経験を積みたいかを明確に伝えましょう。
【回答例】
入社後は、まず業務を正確かつ迅速にこなすために、基本的な業務知識やスキルをしっかりと身につけることを優先します。そのために、先輩方から積極的に学び、与えられた業務に対して責任を持って取り組みます。
その上で、自ら提案できる力を養い、より効率的な業務遂行を目指します。中長期的には、業務の改善提案や新しい企画の立案など、会社の成長に貢献できる人材になりたいと考えています。
最終的には、チームを牽引する立場として、組織全体の成果向上に貢献したいです。

「身近な人は、あなたのことをどのように評価していますか?」

周囲の人からの評価を聞く質問は、応募者の人間性や人間関係、自己分析ができているかなどを確認し、職場での協調性を予測するために行われます。

他人からどう評価されているかを把握できている人は、自分自身を客観的に見ることができ、周囲との関係も良好になる可能性が高いと評価されます。また、謙虚さや素直さといった人間性も確認できます。
回答時のポイントとして、客観的評価を通じて良好な人間関係を構築でき、求める職務をまっとうできる人材であることをアピールすることが大切です。家族や友人、アルバイトやサークル活動の先輩などからどのような評価を受けているかを説明し、その特徴を入社後にどう活かせるかを伝えましょう。
【回答例】
私の身近な人からは、「責任感が強く、最後までやり遂げる人」と評価されることが多いです。例えば、大学のゼミ活動では、進行役としてメンバーの意見をまとめ、発表の成功に向けて最後までリーダーシップを発揮しました。
また、アルバイト先でも、任された業務は確実にこなす姿勢を評価され、リーダー的な役割を任されることがありました。一方で、「慎重すぎる」と指摘されることもあり、時には決断を早めることも必要だと考えています。
今後は、状況に応じてスピーディーな判断力を養い、より柔軟な対応ができるよう努めていきたいです。

「他社の選考状況を教えてください。」

他社の選考状況の質問は、まず自社の志望順位を確認しています。早期退職や内定辞退のリスクがどの程度なのかを確認する意図があります。

また、自社以外も含めて、志望する企業に一貫性があるかどうかをチェックし、応募者の就職活動の軸や方向性が明確かを判断しています。

回答時のポイントとしては、面接を受けている企業が第一志望であると答え、その他の志望先も一貫性を持たせることが大切です。他社の選考状況を正直に話しつつ、なぜこの会社が第一志望なのかを明確に説明しましょう。
【回答例】
現在、貴社を含め3社の選考を受けています。いずれも○○業界であり、自分の強みを生かしながら成長できる企業を志望しています。
その中でも貴社は、○○の分野で特に魅力を感じており、第一志望として選考に臨んでいます。説明会や社員の方々との交流を通じて、貴社の社風や事業内容に共感し、自分がここで働くイメージが明確になりました。
今後の選考でも、貴社への熱意をしっかり伝えていきたいと考えています。

他社の選考状況を聞かれた際は、正直に答えつつも、なぜその企業が第一志望なのかを明確に伝えることが大切ですね。

「最後に質問があればどうぞ」

逆質問には、入社意志や志望度の高さをチェックする目的があります。

自社で働くことに本当に興味を持っているのか、応募者自身が具体的に働くイメージを持っているのかを知りたいと考えています。

回答時のポイントとして、「質問は特にありません」のような質問無しはNGです。また、給与や手当など待遇や福利厚生の質問も避けましょう。
詳細な事業内容や将来性、職場環境について、将来のキャリアパスなど、その会社で働くことを前提にした前向きで建設的な質問を準備しましょう。
【回答例】
「御社で活躍されている社員の方々に共通する特徴は何でしょうか?」貴社の社風や求める人物像について、実際に活躍されている社員の方々の特徴を知ることで、自分の成長イメージをより具体的にしたいと考えています。

転職時の面接で聞かれること

転職時の面接では、新卒採用とは異なり、即戦力としての能力や経験、前職での実績や転職理由についての質問が多くなります。

以下で転職時に面接官からよく聞かれる質問と回答例を紹介します。

「経歴や実績を交えて自己紹介をお願いします。」

転職時の面接でも最初に自己紹介を求められることが多いです。新卒の自己紹介とは異なり、職務経歴を含む自己紹介が求められるという違いがありますので注意しましょう。

ただし、自己紹介の話し方からコミュニケーション能力や論理的思考力も評価されているという点は新卒と同様です。

回答時のポイントとして、氏名などの名乗りだけでなく、これまでどんな業務を経験してきたかも含めて伝えましょう。今までの経験やスキルを端的に伝え、応募企業で活かせる職務経験を簡潔に要点を押さえて述べることが大切です。
【回答例】
これまで○○業界で○年間、主に○○の業務に携わってきました。特に○○のプロジェクトでは、△△の課題を解決するために○○の手法を導入し、業務効率を○%向上させました。
また、クライアントとの折衝や社内のチームマネジメントにも関与し、プロジェクトを円滑に進めるための調整役としての経験を積みました。
これらの経験を生かし、貴社でも○○の分野で即戦力として貢献したいと考えております。

「転職理由を教えてください。」

転職理由は、なぜ前職を辞めたのか、なぜ別の会社で働こうと考えたのか、その理由を問う質問です。

採用担当者は、転職理由を聞くことで、入社後の定着率を判断するための参考としています。応募者の組織適応力やストレス耐性、キャリアプラン、前職の退職理由を自社で改善できるか、またすぐに退職するリスクはないかといった点を確認しています。
回答時のポイントとして、転職理由は前向きでポジティブな理由にすることが重要です。「上司と合わなかった」「給与が低かった」といった理由は避け、新しい職場で実現したいこと、キャリアアップの目標を中心に話しましょう。前職での経験を活かして成長を目指すという前向きな姿勢を示すことが大切です。
【回答例】
前職では○○の業務に従事し、多くの経験を積むことができましたが、より○○の分野で専門性を高めたいと考え、転職を決意しました。
貴社は○○の分野で業界トップクラスの実績を誇り、挑戦できる環境が整っている点に魅力を感じています。これまで培った○○のスキルを生かしつつ、新たな環境でさらに成長したいと考えています。

「今までの仕事に不満はありましたか?」

前職での仕事の不満を聞く質問には、仕事の取り組み方や問題改善能力を見極めたいという意図があります。困難な状況を乗り越えられる力があるか、前向きな解決策を考えられるかをチェックしています。

回答時のポイントは、不満を解消するために努力したことを述べることです。前職の退職理由に関係する不満の場合は、そのときの具体的な改善行動を示し、それでも完全に解決できなかった理由を説明しましょう。
また、回答として伝える不満が、応募企業に該当しないか確認することは非常に重要です。前職と同じ理由で早期退職を繰り返す心配はないということを明確に伝えられるようにしましょう。
【回答例】
前職では○○の業務を担当しており、やりがいを感じていました。しかし、より○○な業務に携わりたいと考えていました。
そのため、社内で異動希望を出し、○○の知識を深める努力をしましたが、組織の都合上、希望が通らない状況が続いていました。そこで、より専門性を生かせる環境を求め、転職を決意しました。

「入社後あなたはどのように当社に貢献することができますか?」

「入社後どのように貢献できるか」は、短期間で戦力となるかを確認するための質問です。

転職者は即戦力として活躍することが期待されるため、新卒とは異なり入社後早い段階で一人前の社員として成果を出す必要があります。職務に求められるスキルや能力を理解できているか、実際に即戦力になれるのか、その人ならではの価値を提供できるかといった点を確認しています。
回答時のポイントとして、まずは応募企業が求めているスキルや能力、適性を正確に理解する必要があります。自分の職務経験や強みのうち、求められる能力に関連するものを選んでアピールすることが大切です。
【回答例】
入社後は、これまでの○○の経験を生かし、貴社の○○事業に貢献したいと考えています。特に、前職で培った○○のスキルを活用し、業務の効率化や新しい手法の提案に積極的に取り組みます。
また、チーム内のコミュニケーションを円滑にし、成果を最大化できるよう努めます。短期間で戦力となり、貴社の成長に貢献できるよう尽力いたします。

転職の面接では即戦力としての貢献が求められることが多いので、経験やスキルを具体的にアピールすることが効果的なんですね。

「現在の年収、希望の年収はいくらですか?」

年収に関する質問は、自社とマッチするかを確認するために行われます。

企業が想定している給与と応募者の希望する年収に大きな差があると、早期退職につながるリスクがあります。また、応募者が自身の市場価値を客観的に評価できているかや、転職に対する本気度も確認しています。
回答時のポイントとして、応募する職種やポジションでの給与の相場を理解しておくことが重要です。希望年収は相場を踏まえた現実的な金額を伝えることが大切ですが、低すぎると成長意欲に乏しいと評価されてしまいます。また、金額だけでなく、なぜその金額が妥当だと考えるかの根拠も説明できるよう準備しておくことが大切です。
【回答例】
現在の年収は○○万円で、希望年収は○○万円です。これまでの経験やスキルを考慮しつつ、貴社の給与体系に沿って柔軟に相談させていただければと考えています。

「仕事をするうえで大切にしていることはありますか?」

「仕事で大切にしていること」についての質問は、仕事において重要視しているものは何か、どんなときにやりがいやモチベーションを感じるのかを知りたいという意図があります。

仕事に対する価値観や姿勢が企業文化とマッチする人材は、高いモチベーションを維持しやすく、長期的に活躍できる可能性が高いです。逆の場合は早期退職につながる場合があるため、応募者の価値観を知ることで判断の参考としています。
回答時のポイントは、前職での経験を通して大切だと学んだことを実際のエピソードを交えて伝えることです。企業研究を深めて応募企業の価値観や文化を理解し、共通点や共感できる点を見つけて話すことで、自社にマッチする人材と評価してもらいやすくなります。
【回答例】
私は「継続的な成長」と「チームワーク」を大切にしています。前職では○○の業務を担当し、新しい技術の習得に努めることで業務効率を向上させました。
また、チーム内で積極的に情報共有を行い、円滑なコミュニケーションを心掛けてきました。貴社においても、自己成長を続けながらチームと協力し、より良い成果を生み出せるよう努めたいと考えています。

アルバイトの面接で聞かれること

次に、アルバイトの面接でよく聞かれることを見ていきましょう。

就活や転職ほどフォーマルではありませんが、アルバイト独自のよく聞かれる質問を把握しておくと役立ちます。

「週に何日、1日何時間働けますか?」

週に何日、1日何時間働けるかという勤務可能日数や時間は、アルバイトの面接では必ずと言っていいほどよく聞かれる質問です。

この質問はアルバイトとして採用した場合にどのくらいの戦力になるかを確認するために行われます。現場のシフト調整や人員配置の計画を立てるために、具体的な勤務可能時間を知る必要があるからです。同時に、安定してシフトに入れるかどうか、シフトに入れない曜日や時間帯はないかも確認されます。
そのため、「できるだけたくさん入りたいです」のような曖昧な表現ではなく、「1日4時間、週に3〜4日」のように具体的に日数、時間を答えましょう。
【回答例】
現在、大学の授業が○曜日と○曜日にあるため、それ以外の日はフルタイムで働くことが可能です。
具体的には、週○〜○日、1日○時間の勤務を希望しています。特に○曜日と○曜日は長時間勤務が可能です。シフトの調整についても柔軟に対応できるので、必要に応じてご相談いただければと思います。

「通勤時間はどのくらいかかりますか?」

通勤時間の質問は、継続的に勤務できるかを確認するために行われます。距離が遠かったり交通費が高かったりなど、通勤の負担が原因で早期退職につながらないかを心配しています。

また、通勤時間が長すぎると遅刻や欠勤のリスクも高まります。安定してストレスなく働いてくれる人材を求めているため、具体的な通勤時間を確認しています。

こちらも「電車で30分」「自転車で15分」のように、曖昧にならないように具体的に通勤時間と通勤方法を答えましょう。
「交通費はいくらかかりますか?」と聞かれる場合もありますので、電車などの場合は事前に金額も調べておき、負担なく通勤できることを伝えましょう。
【回答例】
自宅から勤務地までは○○線を利用し、○○駅から徒歩○分のため、通勤時間はおよそ○分です。天候や交通状況による大きな遅延も少ないため、安定して勤務できます。

「いつから働くことができますか?」

いつから働けるかという質問もよく聞かれます。

こちらも主にシフト調整のための質問で、スタッフが足りていないときなど、すぐに人手が必要な場合はこの質問が多くなります。

また、研修期間も考慮して実際に戦力になる時期を計算する必要がありますので、勤務開始時期は重要です。

この質問も、「来週から」「月末から」のように、実際に勤務開始可能な具体的な日程を伝えましょう。面接が始まる前に、いつから働けるか計画を立てておくことが大切です。

「このアルバイトに応募した理由はなんですか?」

応募理由や志望動機に関する質問は、働く意欲が高いかを確認するために行われます。

意欲がある人材は長期間継続して戦力になってくれることが多く、業務に対する積極性が期待できます。

回答時のポイントとして、興味を持ったポイントや仕事内容、雰囲気など前向きな答えにすることが大切です。単に「お金が必要だから」というだけでなく、「接客が好きだから」「この業界に興味があるから」など、自分の成長や将来のビジョンの観点から応募理由を説明するのがおすすめです。
【回答例】
以前から○○に興味があり、貴店の○○な雰囲気に魅力を感じました。また、○○のスキルを身につけたいと考えており、この仕事を通じて成長できると感じたため応募しました。
接客が好きで、お客様に喜んでもらえるような仕事をしたいと考えています。
また「近いから」も有効的です。当日欠員が出た際には「代わりに入れます」と伝えておくと、より採用される可能性が高くなります。

「長所・短所を教えてください。」

就活ほど深く掘り下げられることはありませんが、アルバイトでも長所・短所を聞かれることがありますので準備しておきましょう。

採用担当者は、長所を自社でどのように活かせるのか、短所をどうカバーするのかを知りたいと考えています。特に、接客業やチームワークが重要なアルバイトでは、人柄や性格が重要な評価ポイントとなります。
回答する際は、長所は会社での活かし方を説明し、短所はマイナスのイメージを持たれない言い方にすることが大切です。短所をアルバイトで成長させたいといった前向きな姿勢を伝えるのもよいでしょう。
【回答例】
私の長所は「責任感が強く、最後までやり遂げること」です。以前のアルバイトでも、○○の業務を任され、責任をもってやり遂げました。一方で、短所は「慎重になりすぎること」ですが、ミスを防ぐために丁寧に確認を行うことを意識し、改善に努めています。

「これまでにアルバイト経験はありますか?」

過去のアルバイト経験に関する質問は、職務経験の概略とその経験が自社で活かせるかを確認しています。

特に、学生の場合は働くことに慣れているか、どのようなスキルを持っているかを面接の時点で確認されます。

また、接客やレジで現金を預かる業務では、経験の有無は大きな違いとなるため、よく確認されます。

回答する際は、応募先で活かせる職務経験があればできるだけ具体的に伝えましょう。未経験でも問題ありませんが、その場合は学ぶ意欲や適応力をアピールすることが大切です。
【回答例】
はい、○○で○○のアルバイトをしていました。主に○○業務を担当し、○○の経験を積みました。この経験を生かし、貴店でも即戦力として貢献できるよう頑張りたいです。

「前のアルバイトを辞めた理由を教えてください。」

前のアルバイトを辞めた理由は、組織適応力やストレス耐性、早期退職しないかを確認するための質問です。

一度採用したアルバイトはできるだけ長く活躍してもらいたいと考えていますので、その人がどんなときに仕事を辞める可能性があるのか、参考として確認しています。また、前職で不満や問題があって辞めた場合は、自社で同じことが起こらないかを判断しています。
回答時のポイントとして、マイナスイメージの理由ではなく、「続けたかったけれど、やむを得ず辞めた」という理由にすることが大切です。たとえば、学業との両立、引っ越し、家庭の事情など、やむを得ない理由を中心に説明しましょう。
【回答例】
前のアルバイトは○○の事情でやむを得ず退職しましたが、とても良い経験ができました。新しい環境でさらに成長し、スキルを生かしたいと考え、今回応募しました。

「何か質問はありますか?」

アルバイトの面接でも逆質問がありますが、就職活動や転職の面接とは異なり、自分が実際に気になっていることを聞いておくことが重要です。

たとえば、最低限入らなければならないシフトの条件、シフトの希望はいつまでに出すのか、研修はあるか、研修時の時給、交通費は支給されるか、交通費の計算方法や精算方法、自転車やバイクで通勤可能か、合否の連絡はいつかなど、疑問点は人それぞれです。

求人票に記載された内容で不明な点や、気になることを面接の時点でしっかり確認しておくことで、お互いに安心して勤務を開始することができます。

【回答例】
シフトの希望はいつまでに締め切られていますか?また、交通費は支給されますか?

アルバイトの面接では、勤務時間や条件など実用的な質問が多いですね。自分の状況を正直に伝えることが大切です。

面接で好印象を獲得するための準備

ここからは、面接で好印象を獲得するための準備について解説します。

事前に自己分析や業界研究、面接の模擬練習をしておくことで、本番で自信を持って自分の魅力をアピールできるようになります。

1.自己分析やり方と効果について解説

就職活動での「自己分析」とは、自分の性格や強み、弱み、価値観や過去の経験を分析して深く理解することです。

自己分析のやり方は、以下のような流れで行うとよいでしょう。

  1. 過去の経験を棚卸しをする
  2. その中から自分の強みや弱み、価値観を整理する
  3. これからチャレンジしたいこと、将来像を描く

まず、過去の経験の棚卸しを行います。これまでの人生で印象的だった体験を思い出して書き出してみましょう。たとえば、部活やアルバイト、留学など、印象に残っている出来事は人それぞれです。

過去の経験を思い出しながら、自分の強みや弱み、価値観など、内面的な特徴を整理していきましょう。自分が得意なことや苦手なこと、自分が自覚している長所や短所や、他人からどう評価されているかなどを書き出していきます。

次に、将来どんな仕事をしたいか、どのような働き方をしたいか、5年後や10年後にどのような自分になっていたいかをイメージし、将来像を描いてみましょう。

このような自己分析をしっかりと行うことで、説得力ある志望動機や自己PRを作ったり、面接でブレのない受け答えができるようになります。

2.業界・企業研究

「業界研究・企業研究」は、志望する業界の特徴や動向、将来性を調べたり、自分が応募する企業の事業内容や理念、社風、求める人物像などを事前に調べることです。

業界研究では、書籍や新聞記事、インターネットなどを活用して、興味のある業界の企業はどのような事業を行っていて、どのような課題があり、将来性はどうなのかといったことを調べてみましょう。

興味のある特定の企業について、企業HP、説明会資料、ネット上の口コミや評判などで会社の概要や事業内容、理念やビジョン、社風、最近の動きを調べるのが企業研究です。

企業研究では、第一志望の企業だけ行うのではなく、興味のある複数の業界、複数の企業を研究しておきましょう。
業界研究や企業研究を行うことで、説得力のある志望動機を話せるようになります。「なぜこの業界を志望するのか」「なぜ他社ではなくこの会社なのか」に説得力を持って答えることができ、面接での受け答えに一貫性が生まれます。

3.模擬練習をする

模擬面接は、実際の面接を想定して誰かに面接官役をしてもらいながら、質問への回答や話し方、アイコンタクト、姿勢や立ちふるまい、マナーを練習する方法です。

面接官役は友人や家族にやってもらうほか、大学のキャリアセンターや就活エージェントなどに依頼して専門知識をもとにアドバイスをもらうこともできます。

本番形式に慣れておくことで、無意識のうちに自信がつき、面接本番の緊張を軽減できます。模擬練習中の音声や動画を見返すことで、細かな表情やアイコンタクト、仕草も確認できるため、本番で効果的なアピールができるようになります。

事前の準備がこんなに大切なんですね。自己分析から企業研究、模擬練習まで、しっかりと準備して面接に臨みたいと思います!

面接時のルール

ここからは、面接を受けるときのルールやマナーについて見ていきましょう。

アルバイトの場合は私服でも大丈夫な場合が多いですが、就活や転職時の面接ではしっかりとルールを意識しておくことが大切です。

遅刻厳禁

面接では遅刻厳禁・時間厳守がルールです。

面接に限った話ではなく、遅刻は社会人としての基本的な責任感を疑われる問題となります。入社後も重要な場面で遅刻するのではないかと思われてしまい、マイナス評価となります。

面接会場に到着する時間はギリギリにならないよう、5〜10分前を目安に早めに行動しましょう。
交通機関の遅延や道に迷うなどアクシデントの可能性もありますので、十分な余裕を持って出発することが大切です。

受付や控室でも気を抜かない

受付や控室でも気を抜かないことも重要です。「面接は受付の段階ですでに始まっている」と考え、マナーを守って丁寧な対応を心がけましょう。

受付が完了すると、控室で面接の開始を待ちますが、ここでも油断せず緊張感を保つことが大切です。スマホばかり見たり、姿勢を崩したり、貧乏揺すりなど落ち着きがない態度にならないよう注意しましょう。

面接の本番は緊張しやすいためマナーを徹底しやすい一方で、受付や控室では素の人柄が表れやすいため注意しましょう。面接官以外の社員も応募者の様子を観察しており、その情報が採用担当者に伝わる可能性があるため、「見られている前提」で行動することが大切です。

入室のマナー

入室の流れは第一印象に大きく関わるためとても重要です。緊張していても基本のマナーができているかチェックされますので、事前に練習しておくことが大切です。

以下のようにマナーに気を付けながら入室しましょう。

  1. ドアをノックする
  2. 「失礼します」と言ってから入室する
  3. 名乗りと挨拶
  4. 着席する

控室で名前を呼ばれたら、ドアをノックしてから入室します。このとき、ドアをノックする回数は3回が基本です。ドアが開いていても、部屋に入る前にドアをノックしましょう。

面接室から「どうぞ」などと声が聞こえたら、「失礼します」と言ってから入室します。ノックをしてすぐに入らないようにしましょう。

部屋に入ったら、ドアの方を向いて静かにドアを閉めてから面接官の方を向きます。このときに、面接官の方を向いたまま後ろ手でドアを閉めないよう注意してください。

ドアを閉めたら、2~3歩面接官の方へ進んでから立ち止まり、お辞儀をします。その後、「○○大学の○○と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします」と名乗ってから、再度お辞儀をしましょう。

面接官から着席を促されたら、「失礼いたします」と伝えてから椅子に座りましょう。面接官から促されるまでは、勝手に座らないように注意してください。

退室のマナー

退室のマナーも、最後の印象を左右する大切なポイントです。面接が終わった開放感から気が緩まないよう注意しましょう。

退室の流れは以下のようになります。

  1. 面接終了を伝えられたら椅子から立ち上がる
  2. 最後の挨拶をする
  3. ドアの前でもう一度挨拶する
  4. 退室して静かにドアを閉める

面接官から「以上で面接は終了です」「本日はありがとうございました」などの言葉があれば、面接の終了を伝えていますので、すぐに椅子から立ち上がり、退室します。

退室時は、立ち上がったその場で面接官に最後の挨拶をします。「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」などと伝え、お辞儀をしましょう。

そのまま静かにドアの前まで移動し、ドアの前で面接官の方に向きなおり、「失礼いたします」と一礼してから退室します。ドアを静かに開けて部屋の外に出て、最後まで丁寧な動作になるよう心がけながら静かにドアを閉めましょう。

退室時の動作は、面接開始時より緊張がほぐれていますので、油断しないよう注意してください。お辞儀や歩き方、ドアの扱いを丁寧にして、入室時より動作が速くならないよう気を付けましょう。

面接に適した身だしなみとヘアスタイル

面接時の身だしなみとヘアスタイルは第一印象に与える影響が大きいため非常に重要です。

服装の指定がない場合はスーツを着用するのが基本です。

男性は黒や濃紺、グレーなどの無地スーツで、ネクタイはブルーや紺色、エンジ色などの落ち着いた色を選びましょう。靴は黒の革靴で、靴下も黒や濃いグレーなど落ち着いた色で無地のものを選びましょう。

女性も黒やグレーの無地のスーツで、パンツスーツとスカートはどちらでも問題ありません。靴は黒のパンプスで、ヒールは3〜5cm程度、ストッキングは肌色のものが無難です。

また、主にベンチャー企業では私服が指定されることもあります。

私服の場合、男女共通で落ち着いたオフィスカジュアルを意識し、カーディガンやジャケットを着用しましょう。グレーやベージュ、紺色、白色をメインとして落ち着いた色のものを選び、デニムやパーカー、スニーカーは避けた方が無難です。

髪型は、男性は明るすぎる茶髪を避け、前髪が目にかからない程度に清潔感を重視しましょう。女性も黒かダークブラウン程度の色合いで、長髪の場合は面接時はすっきりとまとめるようにしましょう。

適度なメイクは問題ありませんが、肌色に合った自然なファンデーションで、アイシャドウやチーク、リップは控えめにしておくのが無難です。

ネイルについては何も塗らないか、ベージュなど控えめなカラーで、爪が長すぎる場合はカットするようにしましょう。

面接に必要なアイテムを忘れない

面接当日の忘れ物があると準備不足という印象になりマイナス評価になる場合があります。当日に持ち物を準備すると遅刻のリスクがありますので、前日までに準備しておくようにしましょう。

面接に必要な持ち物は以下のようなものです。

  • 履歴書(A4封筒に入れる)
  • 求人情報や会社案内のコピー
  • 採用担当者の連絡先、面接会場の地図など
  • 筆記用具
  • 現金(交通費など)
  • スマートフォン

ボールペンのインクやシャーペンの芯、スマホの充電、財布の中の小銭が十分にあるか確認しておきましょう。

以下のものは必須ではありませんが、必要に応じて持っていくと便利です。

  • 手鏡
  • エチケット用品
  • モバイルバッテリー
  • 常備薬
  • 折りたたみ傘
  • 腕時計
基本マナーとして履歴書は封筒に入れて持っていきましょう。履歴書に入れることが相手に敬意を表すことになり、マナーとされています。

履歴書を折らずにクリアファイルに入れ、それをA4サイズの封筒に入れて持参します。提出時は封筒から出して履歴書だけを渡すようにしましょう。

WEB面接の攻略法

近年ではインターネットを活用したWEB面接を導入する企業が増えています。

以下でWEB面接に必要な準備や注意点などを解説しますので参考にしてください。

WEB面接で準備するもの

まずはWEB面接を行うために必要な準備について見ていきましょう。

WEB面接はインターネットを通じたビデオ通話を利用して行います。以下のような機材を準備しておきましょう。

  • パソコンやスマホなどのデバイス
  • WEBカメラ
  • イヤホン
  • マイク

WEB面接を行うにはビデオ通話のツールを動作させるデバイスが必要です。基本的には画面が大きく、必要なソフトが安定して動作するパソコンがおすすめです。そのほかに、スマートフォンやタブレットでも対応可能です。

ノートパソコンを使う場合は、ディスプレイの上部にWEBカメラのレンズが付いていることが多いです。基本的にはパソコンの内蔵カメラで問題ありませんが、画質を良くしたい場合は外付けのWEBカメラを使うとより鮮明に映ります。

周囲の雑音を防いでこちらの声を鮮明に届け、面接官の話を聞き逃すことがないよう、イヤホンとマイクを使いましょう。イヤホンとマイクが一緒になったヘッドセットを使うのがおすすめです。

WEB面接で服装については、対面面接と同じ基準で選びましょう。服装の指定がなければ自宅でもスーツを着用します。カメラに映るのは上半身だけですが、立ち上がる必要がある場合のことも考えて、全身の身だしなみを整えておきましょう。

その他の注意点として、デバイスの充電は必ずフルにしておき、できれば充電ケーブルをつないだまま面接を受けましょう。途中で充電が切れると面接が中断されてしまうため注意してください。

また、面接中に無関係なアプリの通知が表示されないよう注意してください。

面接で使うZoomやTeamsなどのツールのアカウント名が面接にふさわしいか確認しておくことが大切です。ニックネームやイニシャルは避け、自分の本名のアカウント名を使うのがマナーです。

なお、ビデオ通話ツールで人物以外の背景をデジタル画像に変換してくれるデジタル背景の機能もありますが、WEB面接では使わないほうが無難です。画質が下がったり、身体の一部が背景に重なって見えなくなる場合があるからです。

WEB面接に適した場所の確保

WEB面接はインターネットを通じて行いますので、場所は自分で選ぶことができます。自宅の自室のほかに、レンタルオフィスやホテルを利用することも可能です。また、大学で空き部屋が借りられる場合もあります。

WEB面接に適した場所として、以下の点に気を付けて選ぶとよいでしょう。

  1. 静かで落ち着ける部屋
  2. 自分以外の人が映らないこと
  3. 安定した通信環境
  4. 自分の顔や表情が明るく見える場所
  5. シンプルな背景
雑音や生活音が入ると面接官に聞こえてしまい、印象が悪くなる場合があります。窓やドアを閉めて、生活音が入らないようにし、家族には事前に面接の時間を伝えておきましょう。また、面接中に背景に自分以外の人が映らないよう注意しましょう。

面接中に通信が途切れると中断してしまい、面接官に迷惑がかかります。可能ならばWi-Fi接続よりも有線LANを使用しましょう。面接前に回線のテストを行うことも大切です。

面接官はWEBカメラで撮影された映像を見ていますので、自分の顔や表情が明るく見える場所で行うと印象が良くなります。窓際で自然光を取り入れるか、部屋の証明やデスクライトなどを活用しましょう。

背景は白や薄いグレーの壁やカーテンなど、無地で柄がないシンプルなものにしましょう。ポスターや本棚、家具、家電製品などが映らないよう注意してください。

WEB面接中に気を付けること

WEB面接中は以下のようなことに気を付けましょう。

  1. ハキハキと大きめの声で話す
  2. 画面よりもカメラのレンズを見て話す
  3. 相手の話を聞く姿勢を意識
  4. メモを取るときは手書きで

WEB面接では、面接官はマイクで拾った音声を聞いていますので、対面と比べて自分の声がこもったり、聞き取りにくくなることがあります。意識してハキハキと大きめの声で話すようにしましょう。

カメラのレンズを見て話すと、相手の目を見て話しているように映ります。アイコンタクトを取るつもりで、適度にカメラのレンズを見るようにしましょう。

また、相手の話を「聞く姿勢」を意識することが大切です。WEB面接では、話を聞いているときの表情や反応が伝わりづらいため、意識して大きめに相槌を打つなどしましょう。

面接中にメモを取るときは、手書きでメモを取るようにしましょう。面接中にキーボードでメモを入力すると面接に集中していない印象になってしまうため注意が必要です。

WEB面接では技術的な準備も重要ですが、対面面接と同じようにマナーと熱意を伝えることが一番大切ですね。

面接後の対応

面接が終わった後のお礼メールのやり取りや、辞退するときの伝え方、結果の連絡が来ないときの対処方法を解説します。

メールのやり取り

まずは企業担当者とのメールのやり取りの基本マナーをおさえておきましょう。

就職活動では以下のようなタイミングで採用担当者とメールのやり取りをする場合があります。

  • 面接日程の調整
  • 面接辞退の連絡
  • 結果連絡への返信
  • お礼メール
採用担当者にメールを送るときは、件名は用件を分かりやすく簡潔に記載し、自分の氏名も記載しましょう。

本文は、宛先、挨拶、内容、締め、署名の順番で誤字脱字に気を付けながら丁寧に作成しましょう。

受け取ったメールに返信する場合、何の用件か分かるように、「Re」がついた件名をそのまま変更せずに送りましょう。24時間以内に返信するのがマナーです。

面接後のお礼メール・お礼状について

面接後のお礼メールやお礼状は採否に影響するものではないため、送らなかったからといってマイナスになったり不採用になるというものではありません。

ただし、適切にお礼メールを送れば印象がよくなる場合もあります。お礼メールを送ることで志望度の高さをアピールでき、丁寧な印象を与えることができます。
お礼メールを送るときは、面接を受けた当日中、または翌日の午前中までに送るようにしましょう。ただし、メールの送信時刻は相手にも表示されますので、深夜は避け、夜遅くなった場合は翌朝になってから送信するとよいでしょう。

辞退する時のマナー

やむを得ず面接を辞退する場合は、できるだけ早く採用担当者に伝えるのがマナーです。

ギリギリになると先方に大きな迷惑がかかってしまうため、できるだけ面接予定日の前日までにメールで伝えるようにしましょう。

辞退を伝えるメールでは「誠に恐縮ではございますが、諸般の事情により、○月○日の面接を辞退させていただきたく、ご連絡申し上げました。」などと丁寧に伝えましょう。

また、「お忙しい中、貴重なお時間を調整いただいたにもかかわらず、誠に申し訳ございません。」といった謝罪の言葉を添えて誠意を伝えることが大切です。

担当者に連絡をせずに無断で面接を欠席するのはマナー違反となります。必ず事前にメールで面接を辞退することを伝えましょう。

採否の結果が来ないとき

面接が終了した後に、企業から採否の結果連絡が来ないことも考えられます。不安になってしまいがちですが、焦って行動するとマナー違反になる場合もあるため注意が必要です。

まず、採否の連絡方法を確認し、メールで届く予定の場合は迷惑メールフォルダに入っていないか確認しましょう。自分のメールアドレスに間違いがないか、別のメールアドレスに届いていないかの確認も重要です。

企業から結果連絡の日付や、「○日以内に連絡」と明確に伝えられている場合、その日の翌日から1〜2日程度は待ってみることをおすすめします。それでも結果が届かない場合は、電話で問い合わせをしてみるとよいでしょう。
結果連絡が遅れる理由として、他の候補者の選考が長引いていたり、採用担当者が忙しいといった理由が考えられます。企業側にも事情があることを理解し、焦らずに落ち着いた対応を心がけましょう。

まとめ

この記事で面接の基本から応用まで詳しく解説しました。しっかりと準備をして、自信を持って面接に臨んでくださいね。就職活動、応援しています!

この記事では、就活や転職、アルバイトの面接で聞かれることについて、回答例とともに詳しく解説しました。

面接で聞かれる質問には基本のパターンがありますので、よく聞かれる質問は事前に準備することで効果的な回答ができるようになります。

まずはその質問をする理由や意図を理解して、それに合わせた適切な回答を考えることが大切です。

また、上記で挙げたよく聞かれることだけでなく、自分が答えたことに対して深掘りの追加質問もありますので、予測して準備しておくことも重要です。

その他に、面接当日の服装や持ち物、入室や退室のマナー、WEB面接の注意点など、1つ1つをしっかりと確認して、良い結果につなげましょう。

ぜひこの記事を参考に面接の準備を進めていただき、第一志望での採用を勝ち取ってください。

面接について本当に詳しく学ぶことができました。質問の意図を理解して回答することの大切さがよく分かりました。しっかり準備して頑張ります!
               
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この記事の監修者株式会社SOKKIN コーポレート統括本部 本部統括/安藤 雄啓
安藤 雄啓 株式会社SOKKIN コーポレート統括本部 本部統括

株式会社サイバーエージェントでは、Ameba事業本部ママ事業部ビジネス責任者に従事、広告事業本部においては自社アドテク事業の立ち上げメンバーとして活躍。また、様々なベンチャー企業を渡り歩き、営業・広告事業部の部長として事業規模の拡大に励む。2024年、株式会社SOKKINに入社。コーポレート統括本部の本部統括として、販管・採用業務に従事。

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