印象の良い自己紹介とは?伝えるべきことポイントなど徹底解説!

面接

今回は面接における自己紹介の重要性と、印象の良い自己紹介をするための具体的なポイントについて詳しく解説しますね。第一印象を左右する重要な要素ですので、しっかりと準備して本番に臨みましょう!

就職活動や転職活動を行っている皆さんの中には、面接時の自己紹介に不安を感じている人もいらっしゃるのではないでしょうか?

「自己紹介がうまくできない」「面接で何を話せばいいかわからない」「自己紹介の例文やコツが知りたい」など、様々な悩みが出てくると思います。

面接における自己紹介は第一印象を左右する重要なポイントです。その後の面接の流れにも大きく影響するため、しっかりと準備して本番に臨みたいですよね。

そこでこの記事では、面接で印象の良い自己紹介をするための具体的なポイントや伝えるべきことなど、自己紹介の攻略法を実践的な例文とともに解説します。

インパクトのある自己紹介の作り方や面接時の話し方、練習方法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

面接は第一印象が一番大事!

面接で第一印象が一番大事な理由は、第一印象が良いとその後の評価にプラスの効果をもたらすからです。

第一印象が良ければ、面接官はその後の会話で応募者の発言を好意的に受け取ってくれるようになります。多数の応募者の中でも印象深い存在として覚えてもらいやすくなり、高い評価につながります。

第一印象の重要性は、心理学でも研究されている「初頭効果」にも関係しています。以下で第一印象を考えるうえで重要な「初頭効果」について解説します。

初頭効果とは

「初頭効果」は心理学の用語で、「人は最初に与えられた情報を思い出しやすい」ということを表しています。

この初頭効果は面接においても働きますので、最初の数分間で形成された第一印象が面接全体の評価に大きな影響を与えることが多くあります。

たとえば、面接の最初の自己紹介で明るくハキハキと好印象を与えることができれば、その後の面接でも「この人は積極的ではっきりと分かりやすく話すことができる」といった前提で評価されやすくなります。

第一印象が重要というのはイメージだけの話ではなく、「初頭効果」という心理学的な効果が影響しています。

なお、初頭効果とは別に「新近効果」という用語もあります。新近効果は最後に受けた印象を思い出しやすいという効果です。

面接においても「初頭効果」と「新近効果」の両方の影響がありますので、最初の第一印象と、最後の退室のマナーを意識すると印象が良くなると言えるでしょう。

面接の流れを知っておこう!

自己紹介で第一印象を良くするためには面接の流れを知っておくことが大切です。

面接の全体的な流れを知っておけば過度な緊張を防いで慌てずに自己紹介ができるようになるでしょう。

面接の流れ

一般的な面接は、入室から退室まで以下のような流れで進行します。

  1. 面接会場での受付
  2. 待合室で待機
  3. 入室、着席、自己紹介
  4. 面接の質疑応答
  5. 退室

この中でも特に重要なのが入室直後の挨拶と自己紹介の部分です。

入室時には「失礼いたします」と挨拶し、まず自分の氏名や大学名などを簡潔に伝え、その後に面接官の指示に従って着席します。

そうすると、多くの場合は面接官から「まずは自己紹介をお願いします」と求められるため、ここで改めて自己紹介を行います。

この自己紹介が面接官からの第一印象に大きく影響しますので、面接全体の中でも重要なポイントとなります。

自己紹介は2回ある!

面接における自己紹介は、以下のように2つのタイミングで行うことを理解しておきましょう。どちらの自己紹介も第一印象に大きな影響を与えます。

  • 入室してすぐの名前と大学名を伝える自己紹介
  • 面接官から「自己紹介お願いします。」といわれ始める自己紹介

1つめは、入室してすぐに行う簡単な挨拶としての自己紹介です。「◯◯大学の◯◯と申します。本日はよろしくお願いいたします。」など大学名と自分の名前を伝えて、お辞儀をする流れが一般的です。

話す内容は決まっていますが、話し方や声の出し方、アイコンタクト、お辞儀のやり方などで第一印象は大きく変わります

2つめの自己紹介は、着席後に面接官から「それでは自己紹介をお願いします。」と伝えられて始める自己紹介です。

こちらがメインとなる重要な自己紹介で、約1分前後、300文字程度で話す内容を自分で考えておく必要があります。話し方に加えて話す内容が非常に重要になるため、しっかりと準備することが大切です。

自己紹介が2回もあるなんて知りませんでした!それぞれ準備が必要なんですね。

その通りです。特に2つめの本格的な自己紹介は面接の合否に大きく影響するので、しっかりと準備しておきましょうね。

自己紹介の目的とは

次に、面接で自己紹介を行う目的について見ていきましょう。

企業側が自己紹介で見ているポイントを以下で解説します。

応募者の第一印象を確認するため

企業が自己紹介を求める目的として重要なのが、応募者の第一印象を確認することです。

面接官は毎日多数の応募者の面接を行い評価していますので、最初の自己紹介で「この人はどのような人物か」という全体的な印象を把握しようとします。

具体的には、話す内容や声のトーン、表情、姿勢などから、その人の基本的な人柄や社会人としての素養を判断しています。

また、自己紹介をしっかりと準備して考えているか、自己紹介の構成や伝え方、自己分析をできているかといった点からも人柄や能力、適性を評価しています。

面接官は1分程度の自己紹介から様々なポイントを評価して、応募者の第一印象を確認しています。

人柄を理解するため

面接官は自己紹介を通じて応募者の人柄を理解しようとしています。

自己紹介の内容や話し方から、履歴書に記載されていることと相違がないか、履歴書の内容と自己紹介の内容に一貫性があるかを確認し、どんな人なのかを正確に評価しようとします。

さらに、履歴書に記載された情報だけでは分からない、その人の人柄や価値観、考え方の傾向を把握して、社内の雰囲気に合うかといったことも確認しています。

面接官は自己紹介の内容からその後にどのような質問をするかも考えています。自己紹介で話した内容は、面接官からさらに詳しく質問される場合が多いので準備しておくことが大切です。

コミュニケーション能力を見るため

面接官は自己紹介を聞くことで応募者のコミュニケーション能力も評価しています。

コミュニケーション能力はビジネスで必須の非常に重要なスキルですが、履歴書や学歴では判断できないため、面接を通じて評価されます。

面接の自己紹介では、限られた時間の中で要点を整理して話せるか、相手に分かりやすく伝えられるか、適切な言葉遣いができるかなどが見られています。

また、一方的に話すだけでなく、相手の反応を見ながら話すペースを調整したり、適度にアイコンタクトを取って相手の理解度を確認しながら話すなどができれば評価も高くなるでしょう。

自己紹介は話す内容だけでなく、話し方や相手への配慮も意識して行うことが大切です。

応募者を覚えるため

多数の応募者の面接を行う面接官が、それぞれの応募者を覚えておくために自己紹介を行うという目的もあります。

特に有名な大企業では数百人といった多数の応募者がいることもあります。自己紹介のように応募者の個性が出やすい質問をしてできるだけ記憶に残そうとしています。

そのため、ありきたりな内容ではなく、自分らしいエピソードや特徴的な経験を盛り込むことで面接官に覚えてもらいやすくなります

緊張を解くため

面接官が自己紹介を求めるもう1つの目的として応募者の緊張を解くためということがあります。

ほとんどの就活生にとって面接は非常に緊張する場面ですが、緊張しすぎるとその人の本来の人柄や能力を正しく見ることができなくなってしまいます。そこで、ウォーミングアップとして自己紹介をしてもらうことで、過度な緊張を解こうとしています。

応募者にとって自己紹介は自分自身のことなので準備しやすく、話しやすい内容です。自己紹介をしながら、自然な状態で話せるような雰囲気作りをするという面接官の配慮があるのです。

過度な緊張が解けることで、その後の質問でより深い対話ができるようになり、応募者にとっても採用側にとってもお互いに有意義な面接となります。

自己紹介で伝えるべきこと

ここからは、自己紹介で何を伝えるべきかについて解説します。

上位でお伝えした企業が自己紹介で見ているポイントを考慮して話す内容を決めることが大切です。

以下で何を伝えればよいか具体的に見ていきましょう。

基本情報

自己紹介の冒頭では、以下のような基本情報を伝えましょう。

  • 氏名(フルネーム)
  • 大学名
  • 学部・学科名
  • 学年

たとえば、「はじめまして。◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。本日はよろしくお願いいたします。」などと伝えましょう。

自分の氏名を伝えるときはフルネームが一般的です。苗字だけでは省略している印象になるため注意しましょう。

また、大学名などの名称についても正式名称を使い、省略せずに伝えましょう

自己PRやガクチカに関連したアピールしたいこと

基本情報に続いて、簡潔な自己PRや学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)に関連したアピールしたい内容を伝えます。

たとえば、サークル活動、アルバイト、ボランティア、研究活動、資格取得など、自分が最もアピールしたい経験を選んで話すとよいでしょう。

また、必ずしもガクチカである必要はなく、自分の特技や性格を伝えるのもひとつの方法です。

ただし、自己紹介では詳細なエピソードまで話す必要はありません。後の質問で詳しく聞いてもらえるよう、興味を引く程度に留めることがポイントです。

「私は大学のプロジェクト型授業でチームリーダーを務め、メンバーの強みを引き出す力を身につけました」「英語学習を3年間毎朝継続し、TOEIC900点を達成した経験から、目標達成のための継続力が私の強みです」

入社意欲

自己紹介の締めくくりとして、自分の意気込みを伝えたり、心を込めた挨拶を行うなどで入社意欲を伝えましょう

その企業に対する自分の志望度の高さを表現できる挨拶を行うことがポイントです。面接官に「この人は本当にうちの社で働きたいと考えているようだ。」と思ってもらうことが大切です。

たとえば、「御社の◯◯という理念に共感し、自分の強みを活かして貢献したいと考え、志望しました。本日はよろしくお願いいたします。」といった意気込みを伝え、最後に挨拶で締めくくりましょう。

基本情報から入社意欲まで、構成が明確になっていて分かりやすいです。自己紹介の流れが見えてきました。

自己紹介で押さえておきたいポイント

ここからは、自己紹介で押さえておきたい重要なポイントを話す内容と話し方に分けて詳しく解説します。

自己紹介のポイント~内容編~

まず、自己紹介で話す内容を考える際に気を付けるポイントを以下で解説します。

印象に残る内容にする

多くの応募者の中から面接官の記憶に残るためには、自己紹介を印象に残る内容にすることが大切です。

たとえば、自分を一言で表すキャッチフレーズを使ったり、自分の特徴がよく現れたエピソードを簡潔に紹介したりするという方法が考えられます。

また、失敗談から学んだことや、意外性のあるギャップを活用することも効果的です。

奇抜な話や非常識な内容は避けながら、印象的でオリジナリティのある自己紹介を考えることが大切です。

1分程度にまとめる

自己紹介の長さは1分程度、文字数では300文字程度にまとめるのが基本です。

面接の時間は限られているため、あまり自己紹介に時間をかけすぎると、重要な質問に答える時間がなくなってしまいます。

また、要点をおさえて簡潔にまとめる能力や、短い時間に多くの情報を分かりやすく配置する能力は、ビジネスでの報告や顧客対応で重要なスキルなので、面接官はこの能力も評価しています。

まず自己紹介で話したい内容をリストアップし、それを自分の自然なペースで1分で話せるよう簡潔にまとめましょう。

話したいことを絞る

自己紹介を1分程度にまとめるためには、話したいことを絞って厳選することが重要です。

アピールしたいことが多すぎてあれもこれも話そうとすると、結果的に何も印象に残らない自己紹介になってしまう可能性があるため注意しましょう。

最もアピールしたい重要なポイントを1〜2つに絞り、要点を簡潔に伝えることが大切です。

話したいことを絞る基準としては、自分の強みやアピールポイントのうち、その企業が求める人物像に最も合致するものを選ぶとよいでしょう。

自己紹介のポイント~話し方編~

次に、どのような話し方で自己紹介を行うことが求められるのか、表情やアイコンタクト、抑揚などの話し方のポイントを解説します。

表情を明るくする

話し方でまず気をつけたいのが、話すときの表情を明るくすることです。

明るい表情で話すと相手に良い印象を与えられるほか、自分自身の緊張も和らげることができます。面接の本番はどうしても緊張してしまいがちなので、意識して表情を明るくすることが重要です。

話している最中は口角を上げることを意識し、口を大きめに開いてゆっくりしたペースで話すと表情も明るくなります。

鏡で練習したり、動画に撮影して自分の表情が明るくなっているか見てみましょう。面接の当日は、面接室に入る前に手鏡で表情をチェックしておくと安心です。

目を合わせる

話している最中に面接官と目を合わせることも重要です。

適度なアイコンタクトは誠実で自分に自信を持っている雰囲気になるため、面接時の印象も良くなります。

また、相手の目を見て話すことで面接官との間に信頼関係を築くことができるため、話の内容により説得力を持たせることができます。

ただし、話している最中にずっと相手の目を見つめ続けるのは不自然です。適度に視線を外しながら、重要なポイントを話すときに相手の目を見るよう心がけましょう。

身振り手振りをつける

適度な身振り手振りをつけることで、話の内容をより分かりやすく伝えることができます。言葉だけでは伝えにくい細かなニュアンスが面接官に伝わりやすくなるため、より印象的で記憶に残る自己紹介になります。

また、身振り手振りやジェスチャーを使うと棒読みになるのを防ぐことができます。自然と熱意や感情がこもった話し方になり印象も良くなるでしょう。

ただし、過度に大げさなジェスチャーは印象が悪くなる可能性もあるため注意が必要です。日本のビジネスシーンに適した自然で控えめな身振り手振りを心がけましょう。

抑揚をつけゆっくり、はっきり話す

こちらも身振り手振りと似ていますが、抑揚をつけてゆっくり、はっきりと話すことで、内容が確実に相手に伝わり、落ち着いた印象を与えることができます。

面接本番で緊張してしまうと早口になりがちですが、意識的に話すペースを落として抑揚をつけることで、自分自身も落ち着きを取り戻すことができます。

また、面接で話す内容は事前に何を話すか考えておくことが多いため、意識して抑揚をつけないと棒読みになってしまいがちです。話し方の抑揚と身振り手振りを組み合わせて、熱意が伝わる伝え方を心がけましょう。

話し方のポイントは特に重要ですね。内容がどんなに良くても、話し方で印象が大きく変わってしまいます。練習を重ねて自然にできるようになりましょう。

自己紹介はインパクトが大事?

ここからはインパクトのある自己紹介を考える方法を解説します。

すでにお伝えしたように自己紹介は第一印象に大きな影響を与えることと、大手企業は求人倍率が高く多数の応募者の面接が行われるため、記憶に残る印象的な自己紹介を行う必要があります

以下で印象的な自己紹介を作る4つのポイントを紹介しますので参考にしてください。

一言で表すキャッチフレーズを追加しよう

自分を一言で表すキャッチフレーズを追加することで、面接官の印象に残りやすいインパクトのある自己紹介を作ることができます。

キャッチフレーズはキャッチコピーと呼ばれることもあり、相手に好印象を与えるための謳い文句のことです。企業の商品やサービスのキャッチフレーズをイメージすると分かりやすいでしょう。

面接でのキャッチフレーズは自分の特徴や強みをシンプルに表現するもので、四字熟語を使ったり、オリジナルの独自のフレーズを使って考えましょう。

たとえば協調性やチームワークをアピールしたいなら、「チームメンバーの潤滑油」「聖徳太子のような傾聴力」、忍耐力や適応力なら「山の嶺に咲く花」といったフレーズが考えられます。
キャッチフレーズを使った自己紹介の始め方は、「私を一言で表すと◯◯(キャッチフレーズ)です。」と伝え、続いて特徴を裏付けるようなエピソードを伝えるとよいでしょう。

具体的なエピソードを盛り込もう

自分の特徴がよく現れたエピソードを添えるとより伝わりやすくなります。自己紹介に具体的なエピソードが盛り込まれることで、キャッチフレーズの信憑性も高まり、インパクトもさらに大きくなります。

エピソードを盛り込むときは、特別なものである必要はありませんので、過去の実体験のうち自分の特徴がよく現れたものを選びましょう。

たとえば、サークル活動や学生バイトの経験でも問題ありません。「アルバイト先で来客が少なく暇な時間が多かったときに、お客様の声を聞くアンケートを行った結果、サービス改善につながり売上が20%向上しました。」といったエピソードを具体的な実績や数字を入れて伝えると効果的です。

一見するとありきたりの経験でも、自分の特徴がよく現れたエピソードを誇張せず話すようにしましょう。

ギャップを狙おう

自分の特徴を伝えるときに、ギャップを狙うことでインパクトを出すこともできます。

ギャップとは意外性のことで、見た目や第一印象と異なる意外な一面を紹介することで、面接官の興味を引くという方法です。

たとえば、「見た目は小柄で大人しそうと言われることが多いですが、大学時代にバンドのボーカルとして100人の前でライブを行った経験があります。」といった形で、外見と内面のギャップを狙うのもよいでしょう。

ここから、バンド活動でどのような体験をして、どのような学びを得たかという自己PRにつなげることもできます。

ただし、企業の業務内容や社会人としての能力と全く関係のないものや、短所を際立たせてしまうような自虐的な話は避けるようにしましょう。

地元の話や失敗談で興味を惹こう

地元の話や失敗談でインパクトを出して面接官の興味を惹くのもおすすめです。親しみやすさを演出し、面接官との距離を縮める効果も期待できます。

とくに地元の企業に応募する際は地元ネタは効果的です。面接官との距離がぐっと近づき、印象に残りやすくなります。遠方の企業の面接でも、面接官の家族や友人が偶然その地域と縁があるなどで話が盛り上がることがあるかもしれません。

失敗談をユーモラスに話すことも好印象につながります。

たとえば、「計画を立てるのが得意で、友人との旅行で分刻みのスケジュールを作成したところ、まるで軍隊みたいと言われてしまいました」といった失敗談を考えてみましょう。

長所と短所は表裏一体ととらえて、自分の長所が過剰に出て失敗につながってしまったエピソードを話すと効果的です。

インパクトを出す方法がこんなにたくさんあるんですね。自分らしいキャッチフレーズを考えてみたいと思います!

自己紹介の例文

ここからは、就職活動の面接で使える実践的な自己紹介の例文を紹介します。

応募する職種や業種ごとの自己紹介の例文を5つ掲載しますので参考にしてください。

総合職向けの自己紹介

私は○○大学経済学部の山田太郎と申します。大学では経済政策を専攻し、特にデータ分析に関心を持って学んでいます。学生時代は統計学研究会に所属し、地域経済の分析プロジェクトでリーダーを務めました。このプロジェクトでは10名のチームをまとめ上げ、県内企業の経営課題を可視化する報告書を作成し、地元企業から高い評価をいただきました。この経験から得た分析力とリーダーシップを活かし、御社の市場調査部門で貢献したいと考えています。御社の国内外での事業展開に魅力を感じており、入社後は幅広い視点で企業価値向上に尽力したいと思います。

技術職向けの自己紹介

私は○○大学工学部情報工学科の佐藤花子と申します。大学ではAIとデータサイエンスを専攻し、特に機械学習を用いた画像認識技術の研究に取り組んでいます。研究室では顔認証アルゴリズムの精度向上プロジェクトで中心的な役割を担い、従来比15%の精度向上を実現しました。また、プログラミングサークルでは後輩20名の指導も行っています。御社の最先端技術への取り組みに強く共感しており、私のプログラミング技術と問題解決能力を活かして、製品開発チームで新たな価値創造に貢献したいと考えています。

営業職向けの自己紹介

私は○○大学商学部の田中健太と申します。大学では消費者心理学を学び、現在はマーケティング研究室に所属しています。学生時代は3年間アパレルショップでアルバイトを経験し、月間販売目標を120%達成するなど、接客スキルを磨いてきました。また、大学祭では企画委員として協賛企業20社との交渉を担当し、過去最高の協賛金額を獲得することができました。この経験から培ったコミュニケーション能力と粘り強さを活かし、御社の営業部門で顧客との信頼関係構築に貢献したいと考えています。御社の顧客第一の企業理念に共感し、入社を強く希望しています。

金融業界向けの自己紹介

私は○○大学経営学部の鈴木優子と申します。大学では企業財務を専攻し、証券投資サークルでは部長として40名のメンバーをまとめてきました。サークル活動では実際に模擬ポートフォリオを作成し、年間15%のリターンを達成する運用戦略を立案しました。また、夏季インターンシップでは金融機関の資産運用部門で経験を積み、チーム内でのプレゼンテーションが評価されました。金融市場の分析力と論理的思考力を活かし、御社のアナリスト職として市場調査や投資提案に携わりたいと考えています。御社の革新的な金融サービスに感銘を受け、その一員として貢献できることを楽しみにしています。

メーカー向けの自己紹介

私は○○大学理工学部の伊藤誠と申します。大学では材料工学を専攻し、環境に優しい素材開発の研究に取り組んでいます。学生時代はロボットコンテストサークルに所属し、3年次にはチームリーダーとして全国大会で準優勝の成績を収めました。この活動を通じて、目標に向かって粘り強く挑戦し続ける継続力と、チームをまとめるリーダーシップを身につけました。御社の持続可能な製品開発への取り組みに深く共感しており、私の専門知識と問題解決能力を活かして、製品開発部門で環境と社会に貢献できる製品づくりに携わりたいと考えています。

それぞれの職種に合わせて、求められるスキルや経験をアピールできる構成になっていますね。参考にして、自分なりの自己紹介を作成してみてください。

やってはいけない!NGな自己紹介の例文

次に、面接の本番では望ましくないNGな自己紹介の例文を紹介します。

NGな理由別に3種類の望ましくない例文を記載しますので参考にしてください。

情報不足・抽象的な自己紹介

私は○○大学経済学部の山田太郎です。大学では一生懸命勉強してきました。性格は真面目で努力家です。趣味は読書と音楽鑑賞です。御社のサービスにはとても興味があります。以前から御社で働きたいと思っていました。私は何事にも一生懸命取り組むタイプなので、御社に入社したら全力で頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

長くて焦点が分かりにくい自己紹介

私は○○大学の鈴木花子と申します。出身は神奈川県で、高校は県立○○高校を卒業しました。兄と妹がいる3人兄弟の真ん中です。大学では経営学部に所属していますが、他にも心理学や社会学など様々な分野に興味があります。サークルはテニスサークルと写真サークルの2つに入っていて、友達もたくさんできました。アルバイトは居酒屋とコンビニを掛け持ちしています。趣味は旅行で、今までに国内20か所以上行きました。御社は昔から知っていて、製品もよく使っています。どうぞよろしくお願いします。

企業視点が欠けた自己紹介

私は○○大学法学部の佐藤健太です。私の一番の強みは何事も完璧にこなす完璧主義なところです。これまで失敗したことがほとんどなく、常にトップの成績を維持してきました。サークルでも副部長として厳しく部員を指導し、規律を重視してきました。御社は給与水準や福利厚生が業界トップクラスと聞いており、私の能力を正当に評価してもらえると考えています。また、海外勤務の機会も多いようなので、キャリアアップのためにぜひ入社したいと思っています。私のような優秀な人材を採用すれば、御社にとっても大きなメリットになるはずです。

NGな例文を見ると、確かに印象が良くないですね。具体性がなかったり、自分本位だったりすると相手に良い印象を与えられないことが分かりました。

自己紹介の練習方法

ここまでは、第一印象が良好になる自己紹介の作り方を例文とともに解説してきました。

ここからは、自分が考えた自己紹介の練習方法を3つ紹介しますので参考にしてください。

動画にとってみる

気軽にできる練習方法として、スマホやパソコンのカメラを使って動画に撮ってみる方法がおすすめです。

自己紹介の内容を考えたら、まず紙を見ずに話せるようになるまで練習します。自己紹介で話す内容が頭に入ったら、スマホなどのカメラに向かって自己紹介を行い、その様子を録画してみましょう。

ポイントはカメラのレンズを面接官の目に見立てて、適度にアイコンタクトをしながら練習することです。カメラを設置する位置は面接室を想定して、面接官との距離や目線の高さが同じになるように設置しましょう。

録画した映像を見てみて、以下のようなポイントをチェックしてみましょう。

  • 話す内容は聞き取りやすいか
  • 1分間前後にまとまっているか
  • 話すスピードが速すぎないか、遅すぎないか
  • 明るい表情でハキハキと話せているか
  • 適度にアイコンタクトをとっているか
  • 適度に身振り手振りをつけているか
  • 棒読みになっておらず、熱意が伝わるか
録画した映像は面接官の視点に非常に近いため、印象の良い自己紹介ができるようになるまで練習しましょう。

友達や家族に見てもらう

友達や家族に面接官役をしてもらい、自己紹介を見てもらう方法もおすすめです。

動画に撮って練習する方法はスマホなどのカメラが相手なので、慣れるとそれほど緊張せずにできるようになります。しかし、人を相手に自己紹介を行うと恥ずかしさも出てくるため、カメラに向かって話すより緊張しやすくなります。

面接の本番に過度に緊張してしまうとあせってしまい実力が発揮できなくなる可能性があります。まずは友達や家族の助けを借りて、本番に近い形式で自己紹介を行うことに慣れておくのがおすすめです。

友人や家族を相手に練習した後に、簡単に感想を伝えてもらうとよいでしょう。

キャリアセンターや就職エージェントを利用する

キャリアセンターまたは就職エージェントを利用して、就活の専門知識を持つスタッフに指導してもらう方法もあります。

大学のキャリアセンターは在学中なら無料で利用できて、自己紹介をはじめとした面接対策を総合的にサポートしてもらえます。本番形式の模擬面接を実施してもらうこともできますので、緊張ししやすい人は場数を踏んでおくとよいでしょう。

就職エージェントでは志望先の業界や職種に合わせた細かい面接対策が期待できます。有名な企業を志望する場合は、その企業で特有の面接の流れやよく聞かれる質問など、一歩踏み込んだ実践的な対策ができる場合もありますので相談してみるとよいでしょう。

練習方法を段階的に進めることで、本番での緊張を和らげることができますね。特に動画撮影は客観的に自分を見ることができるのでおすすめです。

まとめ

この記事では、面接の自己紹介で好印象を得る方法について、自己紹介で伝える内容やポイントを詳しく解説しました。

面接での自己紹介は第一印象に大きく影響するため非常に重要なポイントです。第一印象が良くなると、その後の質問に対する受け答えも好意的に受け取ってもらいやすくなり、面接全体がスムーズに進みやすくなります。

また、多数の応募者の中で忘れられないためには、記憶に残りやすい自己紹介にする工夫が必要です。自分の特徴を表すキャッチフレーズを考えたり、ギャップを狙う方法、地元の話などを盛り込んでみましょう。

ぜひこの記事でまとめたことを参考にしていただき、面接官の心をつかむ魅力的な自己紹介を考えてみてください。

面接の自己紹介は準備と練習が何より大切です。この記事の内容を参考に、自分らしい魅力的な自己紹介を作成してくださいね。就職活動、応援しています!
               
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この記事の監修者株式会社SOKKIN コーポレート統括本部 本部統括/安藤 雄啓
安藤 雄啓 株式会社SOKKIN コーポレート統括本部 本部統括

株式会社サイバーエージェントでは、Ameba事業本部ママ事業部ビジネス責任者に従事、広告事業本部においては自社アドテク事業の立ち上げメンバーとして活躍。また、様々なベンチャー企業を渡り歩き、営業・広告事業部の部長として事業規模の拡大に励む。2024年、株式会社SOKKINに入社。コーポレート統括本部の本部統括として、販管・採用業務に従事。

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