
インターンには、プログラムの一環としてグループワークが導入されています。多くのインターンで実施されており、避けて通ることはできません。
しかし「インターンのグループワークでは何をするの」「どのように進めればいいのかわからない」といった不安・悩みを抱えている人もいるでしょう。インターンは就職活動に影響を与える機会であり、グループワークでも好印象を与えておきたいものです。
本記事では、インターンのグループワークについて解説します。目的・種類・役割・流れ・評価ポイントなども含めて網羅的に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
グループワークとは
グループワークの流れ・立ち回りなどを知るためには、グループワークそのものを知らなければなりません。
すること・目的の2点に注目して確認していきましょう。
グループワークですること
インターンのグループワークでは、与えられた課題に対してチームで協力して解決策を導き出します。多くのグループワークで実施されている主な流れは、以下の通りです。
- まずは現状分析
- 問題点の特定
- アイデアの提案
- 活発な議論を通じて深掘り
- 解決策のまとめ
- プレゼンテーション形式で発表
このプロセス全体を通して、協調性や課題解決能力、コミュニケーションスキルを養います。
グループワークの具体的なプロセスについては後述するので、そちらもあわせて参考にしてください。
グループワークをする目的
インターンのグループワークは、学生が実践的なビジネススキルを習得する貴重な機会です。
企業は学生が直面するであろう課題に対し、チームで協力して解決策を導き出す能力を評価します。
一方で学生にとっては、以下のような汎用性の高いスキルを向上させることが目的です。
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- 協調性
それと同時に企業の文化や働き方を理解し、将来のキャリアを考える上で役立つ自己分析の機会にもなります。
企業は学生の潜在能力を見極め、学生は企業との相性を測る、双方にとって重要なプロセスです。
インターンのグループワークとグループディスカッションの違い
インターンのグループワークとグループディスカッションは、共同作業を通じて学生の能力を評価する点で共通します。しかしその性質には明確な違いがあり、具体的な内容は以下の通りです。
項目 | グループワーク | グループディスカッション |
内容 | 特定の課題に対して、具体的な成果物をチームで創出 | 与えられたテーマについて議論を深め、最適な解決策を探求 |
目的 | 企画力、実行力、協調性、成果達成能力などの評価 | 論理的思考力、コミュニケーション能力、傾聴力、リーダーシップなどを評価 |
アウトプットの仕方 | ・目に見える形で発表 ・プレゼンテーション資料や企画書など |
・議論の過程や結論を口頭で発表 ・目に見える成果物なし |

インターンのグループワークの種類
インターンで実施されるグループワークの種類について確認していきましょう。
プレゼン型グループワーク
プレゼン型グループワークは、企業が学生の課題解決能力や発信力を評価する上で頻繁に用いられる形式です。与えられたテーマに対してグループで議論を重ね、その結論や提案内容を最終的にプレゼンテーションとして発表します。
この形式の主な流れは、以下の通りです。
- 自己紹介
- 役割分担
- 時間配分を決定
- テーマの意図を正確に理解
- 多角的な視点での話し合い
- アイデアの具体化
- 結論の最終決定
- 効果的に伝えるためのプレゼンテーション資料を作成
- 発表
発表時には、得られた結論をプレゼンテーション資料に基づいて述べるだけでは十分とはいえません。発表を通じて、以下のような聞き手を引き込む表現力が求められる点を考慮してください。
- 論理的な構成
- 分かりやすい言葉選び
- 抑揚をつけた話し方
- アイコンタクト
企業は、単に結論の良し悪しだけを見ているわけではありません。主に以下のような点に注目して、全体を評価します。
- 議論への積極性
- 論理的思考力
- 他者の意見を尊重しつつ協調する姿勢
- チームとして合意形成に至るプロセス全体
作業型グループワーク
作業型グループワークは、与えられた材料や情報を用いてチームで協力して具体的な成果物を作り上げる形式です。例えば、「紙とテープでできるだけ高いタワーを作る」「情報カードを共有して地図を完成させる」といった課題が出されます。
この形式では、単なる議論だけにとどまりません。実際に手を動かす「作業」が伴います。そのため、限られた時間内で効率的に作業を進めるための計画性や役割分担、メンバー間のスムーズな連携が重要です。
企業は、以下のような点に注目して評価します。
- アイデアを形にする実行力
- 困難に直面した際の対応力
- 協調性
- 貢献度

インターンのグループワークにおけるチーム内での4つの役割
インターンのグループワークにおける4つの役割について紹介します。
リーダー
インターンのグループワークにおけるリーダーは、チームの羅針盤となる重要な役割です。
求められる能力・役割として、以下のようなものがあげられるでしょう。
能力 | 役割 |
・ファシリテーション能力 ・傾聴力 ・課題解決能力 ・統括力 ・求心力 |
・方向性の決定 ・目的とゴールの明確化 ・時間配分 ・適切な問いかけ ・活発な議論の促進 |
リーダーは単に指示を出すだけでは、担っている役割を十分果たしているとはいえません。チーム全体のパフォーマンスを最大化するために存在するのが、リーダーです。
またメンバーの意見に耳を傾け、チーム全体でよりよい成果を出すための調整役としての役割も期待されます。
書記
インターンのグループワークにおける書記は、議論の「見える化」を担い、チームの効率的な進行を支える重要な役割です。
書記が記録する主な内容として、以下のようなものがあげられます。
- 議論の要点
- 決定事項
- 各自の意見
- 次のアクションプラン
上記のような点に注目して、正確かつ簡潔に記録しなければなりません。
また書き留めるだけでなく、議論の流れを理解して論点を整理しながらまとめる力も求められます。議事録は、あとで振り返る際の重要な資料です。誰が読んでも内容が理解できるように、分かりやすい言葉で記録する必要があります。
また議論が複雑になったり、方向性が見えにくくなったりすることもあるでしょう。これまでの記録を提示することで、チーム全体に現状を共有して軌道修正を促す役割も果たします。
タイムキーパー
インターンのグループワークにおけるタイムキーパーは、限られた時間内で最大の成果を出すために不可欠な役割を担います。
主な任務は与えられた時間配分に従い、議論の進行を管理することです。具体的には、以下のような役割があげられるでしょう。
- 各フェーズ(自己紹介、課題分析、アイデア出し、資料作成、発表準備など)に割り当てられた時間の意識する
- グループに残り時間を明確に伝達する
- 効率的な進行を促す
議論が白熱しすぎて時間が押している場合や、特定のテーマに時間をかけすぎている場合もあります。その場合はアラートを出し、次のフェーズへ移行を促さなければなりません。
単に時間を計るだけでなく、議論の進捗状況を把握して必要に応じて時間配分の見直しを提案する柔軟性も重要です。タイムキーパーが的確な時間管理を行うことで、グループは焦ることなく、質の高い議論と成果物の完成に集中できるでしょう。
役職なし
インターンのグループワークにおける役職なしのメンバーは、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献する多様な役割を担います。
彼らは、リーダーの指示を待つだけではありません。自ら積極的に議論に参加して新しいアイデアや視点を提供することで、議論を活性化させます。
書記が記録に集中している際に補足情報を提供したり、タイムキーパーが時間を伝えた際に議論のペース調整を提案するなど、他の役割をサポートする柔軟性も重要です。

インターンのグループワークにおける進め方・流れ
インターンのグループワークでの進め方・流れについて紹介します。
チーム内の人達と自己紹介をする
グループワーク開始時、まず行うのが自己紹介です。これはグループワークを始める際の、単なる形式ではありません。チーム全体の連携をスムーズにするために大切なステップです。
ここでは、以下のような内容を簡潔に伝えましょう。
- 氏名
- インターンシップへの参加動機
- 学びたいこと
- 強み
- 得意分野
具体性のある自己紹介をすることでメンバーがお互いのスキルを理解し、役割分担や意見交換を円滑に進める上で役立ちます。またアイスブレイクとして軽い共通の話題に触れることで、話しやすい雰囲気を作ることも効果的です。
役割を決めて時間配分を決める
自己紹介が終わったら、次はグループワークを円滑に進めるための役割分担と時間配分を決めます。この手順は、限られた時間で最大の成果を出すために重要です。
リーダー・書記・タイムキーパーといった、主要な役割を決めます。これまでの自己紹介で各メンバーの強みが分かっているはずなので、それを考慮して適材適所に配置できると理想的です。役職のないメンバーもアイデア出しや資料作成など、それぞれの得意分野を活かして積極的に貢献できるように具体的な役割を話し合いましょう。
次に、全体の制限時間を確認して各フェーズに時間を割り振ります。議論が白熱して時間が足りなくなることもあるので、予備時間も考慮に入れると安心です。この時間配分をグループ全体で共有することで、効率的に作業を進められます。
前提となる定義と議論の枠組みを明確にする
役割分担と時間配分が決まったら、次は前提となる定義と議論の枠組みを明確にする作業に取り掛かりましょう。グループ全員が同じ認識を持ち、効率的に議論を進めるうえで重要な手順です。
まず、与えられた課題やお題に含まれるキーワードの定義を共有してください。これにより、後々の議論で認識のズレを防ぎます。
次に議論のゴール・アウトプットの形式・評価のポイントなどを改めて確認し、「どこまで深掘りするのか」「何を盛り込むべきか」といった枠組みを明確にします。具体的に議論すべき項目を洗い出して共通認識を持つことで、無駄な議論を省いて効率的にゴールを目指せるでしょう。
議論のゴールを設定する
前提となる定義と議論の枠組みを明確にしたら、次は議論のゴールを具体的に設定します。グループが目指すべき最終地点を共有し、無駄なく効率的に議論を進めるために不可欠です。
「新規事業の具体的な企画を立案する」「顧客満足度を向上させるための3つの施策を提案する」など、何をもって成功とするのかを明確に言語化します。ゴールの設定は、与えられた課題の意図や企業が評価するポイントを深く理解する際に重要です。
ゴールが明確であれば、議論が迷走しそうになった際、立ち返るべき指針となります。また時間配分と合わせて意識することで、限られた時間内で最も効果的なアプローチの選択が可能です。質の高いアウトプットにもつながるでしょう。
課題を特定する
議論のゴールを設定したら、課題の特定です。与えられたテーマに対してグループとしてどのような課題を解決すべきか、焦点を絞り込みます。
現状分析から始めましょう。テーマに関する背景情報や現状の問題点、競合の動向などを多角的に洗い出します。そのうえで「なぜこの問題が起きているのか?」「根本的な原因は何か?」といった問いを繰り返し、深掘りしていくことが重要です。
複数の課題が見つかることもあるかもしれません。その際は最もインパクトがあり、グループの強みを活かして解決できる優先順位の高い課題に絞り込みましょう。ここで特定された課題が、以降のアイデア出しや具体的な解決策の立案の出発点となります。
課題に対する解決策を提案しあう
課題が特定されたら、次は解決策の提案です。まずは量より質を意識して、多様な視点からアイデアを出し合いましょう。
メンバー全員が自由に意見を出し合う時間を設けます。遠慮せずに発言できる雰囲気作りが重要です。
アイデアが出揃ったら、それぞれの実現可能性・効果・新規性・費用対効果などを多角的に評価して解決策へと絞り込んでいきます。複数のアイデアを組み合わせたり、改善したりすることも有効です。柔軟な発想力や、建設的な議論を重ねてよりよい解決策を導き出す協調性が試されます。
解決策をまとめて結論を出す
解決策が出揃ったら、次はそれらをまとめて最終的な結論を導き出すフェーズです。最も効果的で実現性の高いものを厳選し、一貫性のあるストーリーとして構築することが求められます。
議論のゴールにマッチし、課題を効果的に解決できるものを絞り込んでください。それぞれの解決策のメリット・デメリットを比較検討し、なぜその解決策が最適なのかを論理的に説明できる根拠を用意しましょう。
最終的な結論は、グループワークの成果として発表されるものです。誰が聞いても分かりやすく、説得力のある形で言語化しなければなりません。必要であれば具体的なデータや事例を盛り込んで、提案の質を高めましょう。
発表する
解決策がまとまり結論が出たら、いよいよ発表です。これまでグループで議論して作り上げてきた成果を、企業側に効果的に伝えることが求められます。
発表では以下の3つを軸にして、論理的かつ簡潔に説明しなければなりません。
- なぜその課題を設定したのか
- どのようなプロセスで解決策を導き出したのか
- その解決策にどのような効果が期待できるのか
聞き手に分かりやすいように結論から話し、具体的なデータや事例を交えながら補足していくとよいでしょう。
発表時間は限られています。事前に役割分担と話す内容を明確に決めて、時間を計りながら練習することが重要です。
メンターからのフィードバックを受ける
発表が終わると、多くの場合、企業の人事担当者や社員であるメンターからフィードバックを受けます。グループワークを通じて見られた強みや改善点について、プロの視点から具体的なアドバイスをもらえる貴重な機会です。
フィードバックの際は真摯な姿勢で耳を傾け、積極的にメモを取りましょう。改善が必要な点についても、素直に受け止めることが大切です。疑問点があれば質問し、理解を深める努力をしましょう。

インターンのグループワークで人事が見ている評価ポイント
人事の評価ポイントについて確認していきましょう。
協調性
人事担当者がグループワークで注目する評価ポイントのひとつに、協調性があります。チームの一員として貢献し、共通の目標達成に向けて協力する能力を必要としているためです。
主な評価ポイントとして、以下のような点があげられるでしょう。
- 自分の意見をある程度主張しているか
- 他者の意見に耳を傾けて尊重する姿勢があるか
- 建設的な議論を通じて、チームとしての合意形成に貢献できるか
- 自分の役割を全うできているか
- 必要に応じて他のメンバーをサポートしているか
- チーム全体のパフォーマンス向上に寄与しているか
コミュニケーション能力
インターンのグループワークで人事が評価する重要なポイントのひとつが、コミュニケーション能力です。企業は相手の意見を理解し、建設的な議論を深める総合的な力を求めています。
具体的には、以下のような点が評価ポイントとしてあげられるでしょう。
- 自分の意見を明確かつ論理的に伝えることができるか
- 他者の発言に対して傾聴しているか
- 的確な質問を投げかけているか
- 議論を深められているか
- 異なる意見に対して冷静に調整し、合意形成に導けているか
非言語的なコミュニケーションも、円滑な意思疎通に貢献しているかどうかの評価対象です。チーム内で活発な意見交換を促して相互理解を深めているかが、高い評価につながります。
論理的思考力
インターンのグループワークにおいて、人事担当者が重視する評価ポイントのひとつが論理的思考力です。企業は、与えられた課題に対して体系的に解決策を導き出す能力を必要としています。
具体的には、評価ポイントは以下の通りです。
- 複雑な情報を整理し、問題の核心を正確に捉える分析力
- 自分の意見や提案に明確な根拠を示しているか
- 説得力をもって伝えられているか
- 他者の意見に対して論理的な矛盾点が見抜けるか
- 深掘りする質問ができるか
柔軟性
インターンのグループワークで人事が評価するポイントとして、柔軟性も重要です。企業は、予期せぬ状況や意見の変化への臨機応変な対応力をチェックしています。
具体的な評価対象として、以下のような点があげられるでしょう。
- 想定外の課題に直面した際に冷静に、代替案を考えられるか
- より良い解決策が提示された際に、自分の考えを修正できるか
- 必要に応じて議論の方向性を微調整することができるか
自発性
インターンのグループワークにおいて、自発性も人事担当者が着目する評価ポイントのひとつです。自ら課題を見つけて行動したり、チームに積極的に貢献しようとする姿勢を企業は求めています。
具体的には、チェックポイントは以下の通りです。
- 議論が停滞している時に率先して意見を提示しているか
- 必要な情報が不足していると感じた際に自ら調べて共有しているか
- 積極的にサポートに回っているか
- 困難な状況に直面した際に、解決策を模索して改善提案ができるか

インターンのグループワークが苦手な人におすすめの立ち回り
グループワークが苦手な人におすすめの立ち回り方を紹介します。
任された役割を真摯的に取り組む
グループワークが苦手だと感じる人は、任された役割に真摯に取り組みましょう。チームへの貢献と自身の評価につながる重要な立ち回り方だからです。
例えば書記であれば議論の内容を正確に記録して、後から見返した際に誰が見ても理解できるよう整理しましょう。チーム全体の効率化に貢献できます。
タイムキーパーの場合は時間配分を厳守し、的確なタイミングで残り時間を伝えることです。議論の迷走を防ぎ、時間内に成果を出す手助けとなります。
一度は発言をする
グループワークが苦手な方でも、一度は発言することを意識しましょう。存在感をアピールするうえで非常に重要です。
完璧な意見でなくても問題ありません。例えば、「このアイデアについてもう少し詳しく聞きたいです」と質問を投げかけるだけでもよいでしょう。
ハードルを上げすぎず、まずは小さな一言から始めてみましょう。
他の人の意見に対してうなずきや共感を示す
他の人の意見に対してうなずきや共感を示すことは、チームへの貢献と自身の評価に繋がる有効な立ち回り方です。
話している相手に体を向けてアイコンタクトを取りながら小さくうなずくことで、「あなたの意見を聞いています」「理解しています」というメッセージが相手に伝わります。また「なるほど、私もそう思います」といった短い相槌や共感の言葉を挟むだけでも、話し手は安心して意見を出しやすくなるでしょう。
このような行動は議論を活発化させ、チーム全体のコミュニケーションを円滑にする効果があります。他のメンバーの意見を尊重して積極的に議論に参加しようとする姿勢は、人事担当者に好印象を与えられるでしょう。
インターンのグループワークにおいての注意点
インターンのグループワークにおける注意点について紹介します。
仲間は競争相手ではなく共に成果を出すパートナーと捉える
インターンのグループワークでの参加者は、競争相手ではありません。共に成果を出すパートナーとして捉えることが重要です。
選考である以上、つい他の学生との優劣を意識しがちです。しかしチームとして与えられた課題を解決し、質の高いアウトプットを出すことが最も評価されます。個人の手柄を追求するような言動は、マイナス評価になりかねません。メンバーそれぞれの強みを引き出して協力し合うことで、一人では到達できないレベルの成果が生み出せます。
結論から述べる
インターンのグループワークでは、自分の意見を伝える際に結論から述べることを意識しましょう。
回りくどい話し方は、おすすめしません。議論の時間が限られているなかで、効率を低下させてしまいます。
まず、自分の主張を最初に明確に提示しましょう。聞き手は、意図を素早く理解できます。その後に理由や具体例を続けることで、説得力が増します。さらに、建設的な議論にもつながりやすくなるでしょう。
時間配分を意識する
インターンのグループワークでは、時間配分を常に意識することが重要です。与えられた時間は、有限だからです。そのなかで最大の成果を出すためには、効率的に進行しなければなりません。
各フェーズに割り当てられた時間を超えて議論が長引きそうな場合は、タイムキーパーの声かけに素直に応じて次のステップへ進む勇気を持ちましょう。残り時間をメンバー全員で共有し、必要であれば柔軟に調整する意識も大切です。
相手に対する言い方や伝え方に気を配る
インターンのグループワークでは、相手に対する言い方や伝え方に細心の注意を払いましょう。伝え方で相手に不快感を与えたり、議論の妨げになったりするケースは少なくありません。
自分の意見を主張する際は断定を避け、柔らかい表現を心がけましょう。また、他者の意見を否定するのではなく、肯定的に受け止めたうえで提案すると建設的な議論につながります。
インターンのグループワークに向けた事前準備
インターンのグループワークに向けた事前準備について確認していきましょう。
本番前に練習機会を確保する
インターンのグループワークに向けて、本番前に練習機会を確保することは非常に重要です。
友人やキャリアセンターの職員に協力してもらい、模擬グループワークを実践してみましょう。実際のインターンのように時間を計り、役割分担をして与えられたテーマについて議論から発表までの一連の流れを体験します。事前にこのような体験をしておくことで、当日は緊張感が和らぎます。
またフィードバックをもらうことで、自分の強みや課題の客観的な把握が可能です。また、改善点を見つけるよい機会にもなるでしょう。
論理的思考力を勉強しておく
インターンのグループワークに向けて、論理的思考力を事前に鍛えておくことも大切です。
与えられた課題を正確に理解し、筋道を立てて解決策を導き出すための土台となります。日頃から、「なぜそう言えるのか?」「他に選択肢はないのか?」といった問いを立てて物事を深く考える習慣をつけましょう。
ビジネス書やニュース記事を読み、筆者の主張とその根拠を分析する練習も有効です。MECEやロジックツリーといったフレームワークを学ぶことも、複雑な情報を整理し、効率的に思考を進める助けになります。
業界の動向やトレンドを日常的に把握する
業界の動向やトレンドを日常的に把握しておくことは、インターンのグループワークにおいて有益といえるでしょう。
グループワークのテーマは応募企業の業界に関する課題や新規事業の提案など、具体的なビジネスシーンを想定したものが多いためです。業界知識があることで、より現実的で質の高い議論やアイデア出しができます。
日頃からニュースや業界紙に目を通したり、企業のウェブサイトやIR情報を確認したりしましょう。最新の情報をインプットしておくことが重要です。議論の際に専門用語が出てきても慌てず対応でき、説得力のある意見を述べることにもつながります。

インターンのグループワークで困った時の相談先
インターンのグループワークで困ったときの相談先を紹介するので、参考にしてください。
大学のキャリアセンター
大学のキャリアセンターは、インターンのグループワークで困った際の心強い相談先です。
模擬グループワークの実施・過去のインターンシップ経験者の体験談を聞ける機会もあり、本番に向けた不安を解消するのに役立つでしょう。
漠然とした不安から具体的な対策まで、幅広くサポートしてくれます。
就活支援サービス
インターンのグループワークで困った際は、就活支援サービスも有力な相談先です。
グループワークに特化した対策講座を提供している場合が多く、経験豊富なキャリアアドバイザーから実践的なアドバイスをもらえます。模擬グループワークの実施や、他の学生との交流を通じて、自身の課題を発見し、克服するための具体的なヒントを得られるでしょう。
OB・OG訪問
インターンのグループワークで困った際は、OB・OG訪問もおすすめです。
実際に企業のインターンを経験した先輩の、リアルな視点からのアドバイスは非常に参考になるでしょう。個人的な経験に基づいた具体的なヒントが得られるため、実践に役立てやすいのが特徴です。
まとめ
インターンのグループワークについて解説しました。
グループワークでは、企業がさまざまなポイントに注目して参加者を評価しています。特定の企業に就職したい場合には、グループワークが採用の鍵を握っている可能性も否定できません。
本記事で紹介した役割・流れ・評価ポイント・注意点などを参考にして、有意義なグループワークを行ってください。
