面接の受付の流れやマナーとは?準備を完璧にして面接を成功させよう!

面接

今回は面接時の受付について詳しく解説しますね。受付から面接は始まっていますので、しっかりとマナーを身につけて臨みましょう!

基本的に業界・職種を問わず、多くの企業で導入されている採用面接。この面接は、受付の段階からすでに始まっているとされています。その理由は、採用担当者たちは受付から応募者をチェックしているからです。

初心者の就活生のなかには、「面接での受付をどのように行えばいいのかわからない」「面接の受付でのマナーについて知っておきたい」という疑問・悩みを抱えている人が少なくありません。

本記事では、面接時の受付を中心に解説します。主な流れ・マナー・チェック項目なども含めて網羅的に紹介するので、ぜひ参考にしてください。

まずは準備!前日までにしておくべきことチェックリスト

採用試験の面接は、前日から始まっていると思っておいたほうが無難でしょう。当日に忘れ物などをするリスクが軽減されるからです。

前日までに完了しておくべきことを一覧で紹介します。

項目 主な内容
持ち物の確認 ・企業側に提出しなければならないもの
・身だしなみを整えるもの
・あったほうが便利だと思われるもの
集合時間・場所の確認 ・企業側から提示された時間と場所は必ず確認
・企業への緊急連絡先もチェック
・移動先での連絡方法の確保
当日の経路・面接の流れをシミュレーション ・目的地までのルート確認
・移動手段をいくつか用意しておくと安心
・面接の主な流れのシミュレーション
当日と同じ時間に起床 ・生活のリズムを整えることが目的
・起床時間をあわせて緊張を軽減
・寝坊は厳禁
適切な面接対策 ・基本的なマナー
・面接時の質問と回答
・身だしなみや話し方
少し早めの時間に就寝 ・寝不足を回避
・不測の事態に備えて当日は早起き

それぞれの項目について掘り下げて確認していきましょう。

①持ち物の確認

面接当日および面接場所で慌てずに済むように、持ち物確認は事前に何度も行っておいてください

面接当日の主な持ち物は、以下の通りです。

主な持ち物 内容
必須 提出書類 ・履歴書や成績証明書など
・チェック用にコピーを取っておくと安心
筆記用具 ・黒のボールペンが基本
・小さめサイズのメモ帳
身分証明書 ・入館時に提出を求められる可能性あり
・学生証やマイナンバーカードなど
現金・交通系ICカード ・交通系ICカードはチャージ済みのものを用意
・万が一に備えて現金も用意
スマートフォン ・緊急連絡用
・会場前で電源をオフ
便利 モバイルバッテリー スマートフォンの充電用
身だしなみチェック用品 手鏡、クシなど
折りたたみ傘 急な雨に備えて持参
ウェットティッシュ・ハンカチ エチケットとして持参
企業のパンフレット・資料 企業情報の最終確認用

②集合時間・場所の確認

集合時間・場所は、すでに応募した企業から連絡が来ているはずです。応募した企業が複数ある場合は混乱する可能性があるので、チェックしておきましょう。

もしかすると、企業側から集合時間・場所の連絡が来ていないかもしれません。直前になってこのような事態がわかると混乱してしまい、面接当日まで引きずってしまう可能性があります。連絡の有無も含めて、確認しておいたほうが安心です。

特に集合場所には注意してください。面接会場は、企業の本社であるとは限りません。別館・別会場が指定されているケースがあります。また似たようなビル名が多数存在するような場所もあり、当日は混乱しかねないので注意しましょう。

③当日の経路、面接の流れをシミュレーション

一般的に、面接場所は普段は行かない場所であることが多いです。そのため、当日は迷う可能性が高いといえます。また、当日は交通機関の遅延をはじめとするトラブルに巻き込まれるかもしれません。

このような事態に陥っても冷静に、遅刻せずに集合場所に到着できるように経路の確認をしておきましょう。不測の事態を想定して、複数の経路を用意しておくとさらに安全です。

また、この時点で面接会場から入室までの時間もシミュレーションしておいてください。会場がビルの上階に位置している場合、エレベーターなどの都合で思わぬタイムロスが発生するかもしれません。

ありとあらゆる可能性を想定して経路・流れをシミュレーションしておきましょう。

複数の経路を準備しておくのは大切ですね。当日の交通トラブルは本当に予測できないので、とても参考になります!

④当日と同じ時間に起床

万全の状態で面接に臨むためにも、当日と同じ時間に起床する練習をしておいてください。その主な理由は以下の通りです。

  • 体内時計の調整
  • 脳と体を最高の状態にするため
  • 当日のシミュレーションの一環

起床時間の練習は、1週間前から実践するとよいでしょう。平日・休日の両方を含めて練習できるからです。

平日は学校などがあるため、体内時計が狂う可能性は低いでしょう。しかし休日は前日の夜更かしなどの影響で、起床時間などが大幅にずれてしまうケースが少なくありません。

面接当日まで程よい緊張感を持つという意味でも、平日・休日の両方を含めて1週間前から実践することをおすすめします。

⑤適切な面接対策

当日の面接を成功させるためには、事前の対策が欠かせません。以下にあげるポイントを押さえて準備しましょう。

  1. 企業および業界の研究
  2. 自己分析の徹底
  3. 想定質問への準備と回答の練習
  4. 模擬面接での実践練習
  5. 身だしなみ・マナーの確認
これらは、短期間で完了するものではありません。早くから準備をして確認・練習を繰り返しましょう。また面接の方法・内容は一律ではないので、企業ごとにカスタマイズすることも忘れないでください。

⑥少し早めの時間に就寝

当日のコンディションを整えるために、前日は少し早めに就寝することがポイントです。

具体的な方法として、以下のようなものがあげられます。

  • いつもより30分~1時間早く就寝
  • カフェインやスマートフォンは控える
  • リラックスして布団に入る

特にリラックスした状態で布団に入ることが重要です。「早く寝なければならない」などと考えてしまうと緊張し、かえって眠れなくなってしまいます。

上記3つを実践しつつも、「早く眠れたらいいな」くらいの気持ちで布団に入りましょう。

面接当日の受付はどうする?まずは流れをチェックしよう!

面接当日の受付を含めた流れについて解説します。

①20〜30分前を目安に現地に到着!

当日は20〜30分前を目途に目的地に到着することが重要です。その主な理由として、以下のような点があげられます。

  • 身だしなみの最終チェック
  • 交通機関の遅延や迷子になった場合のリカバリー
  • 会社の雰囲気を確認
  • 気持ちを落ち着かせる時間の確保
  • 面接の流れを頭のなかで再シミュレーション

事前に万全の準備をしていても、当日は緊張するでしょう。また、交通機関の遅延といった避けられないトラブルに巻き込まれる可能性もゼロではありません。

このような回避できない事態に備えるためにも、20〜30分前到着がおすすめです。これだけの時間があれば、ある程度の対策ができます。

※万が一遅れる場合は…?

早めの到着を目的として向かったとしても、遅れる可能性はゼロではありません。

例えば移動手段として、公共のバスを使用したとしましょう。交通事故・渋滞といったトラブルで、予定よりも到着が大幅に遅れてしまうことは誰にでもあります。

このような事態に巻き込まれた場合、遅れることが分かった時点ですぐに企業に連絡しましょう

遅延連絡は、電話が基本です。企業の代表番号に電話をして、採用担当者に取り次いでもらってください。遅延を伝える際は、自分のフルネーム・面接日時を伝えるとともに遅刻の理由を簡潔に伝えましょう。到着予定時刻がわかれば、目安の時間も伝えます。そのあとに、企業の指示を仰いでください。

遅刻しないことが一番ですが、避けられない事態に巻き込まれることは誰にでもあります。その場合でも、素早く冷静に対応することが大切ですね。

②受付の前に改めて身だしなみ・持ち物をチェック!

面接会場に到着したら、受付前に身だしなみ・持ち物の最終チェックをしてください。多くの場合、採用面接は受付から始まっているからです。

身だしなみを整えていたとしても、移動時に乱れる可能性はゼロではありません。第一印象は受付から始まっているので、その前に髪型・衣服のしわ・靴の汚れといった部分のチェックをしましょう。

また面接時に筆記用具を取り出そうとした際、カバンの奥底に紛れ込んでしまうことは誰しもあります。必要なタイミングでスムーズに取り出せるように、提出書類・筆記用具の有無と状態も確認しておくことが重要です。

③5〜7分前を目安に受付窓口に向かおう!

5〜7分前を目途に受付窓口に向かいましょう。これは採用担当者への配慮です。

採用担当者は、さまざまな業務を抱えています。早すぎるとまだ準備できていない可能性があり、反対に遅すぎると「時間にルーズ」といったマイナスの印象を与えかねません。

これらを想定した場合、ベストといえるタイミングが5〜7分前です。相手への配慮を示すというプラスの印象を与えるとともに、スムーズな案内をしてもらえるでしょう。

④受付をしよう!パターン別で解説

面接時の受付にはいくつかのパターンがあり、それに対応した行動を取らなければなりません。

パターン 対応方法
受付に担当者がいる場合 ・受付カウンターにて挨拶をして名乗る
・担当者の指示に従う
内線電話あり ・操作方法に従って内線番号にかける
・挨拶をして名乗る
・担当者の指示に従う
インターフォン ・企業名や部署名などを確認してインターホンを押す
・応答後に挨拶をして名乗る
・指示に従う
受付システム 画面の指示に従って操作する

上記は主なパターンとその対応方法の一覧表です。

特殊な面接受付の場合もあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。

受付ではどのように挨拶する?例文付きで解説!

受付での挨拶に迷ったり戸惑ったりする就活生は少なくありません。

さまざまなパターン別に例文付きで紹介するので、参考にしてください。

①案内係の方への挨拶

「お忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。○○大学○○学部の山田太郎と申します。本日は○○時より、貴社の新卒採用面接のお約束をいただいております。よろしくお願いいたします。」

(案内係からの応対後)

「ありがとうございます。失礼いたします。」

②内線電話・インターフォンの場合の挨拶

(インターフォンのボタンを押した後)

「失礼いたします。本日○○時より面接のお約束をいただいております、○○大学の山田太郎と申します。」

(応答があった後)

「はい、山田太郎です。本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」

③受付システムの場合の挨拶

(システム操作前に受付スタッフがいれば)

「お世話になります。○○大学○○学部の山田太郎と申します。本日○○時から面接のお約束をいただいております。受付システムの操作方法をご教示いただけますでしょうか。」

(システムのみの場合)

「(タッチパネルなどで必要情報を入力後)」

(担当者が来られたら)

「お待たせしてしまい申し訳ありません。○○大学○○学部の山田太郎です。本日はお時間をいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。」

具体的な例文があると、当日も慌てずに済みそうです。パターン別で教えていただけて、とても参考になります!

受付で注意すべきことは?気になる項目3点をピックアップ!

受付で注意すべきことを紹介します。

①挨拶は礼儀正しくハキハキと、帰り際にもすること

挨拶は礼儀正しくハキハキと行うことが重要です。また、帰り際の挨拶も忘れてはいけません

受付での挨拶は、以下のようなポイントを押さえて行いましょう。

  • 明るい表情
  • 明るい声のトーン
  • ハキハキとした話し方
  • 丁寧な言葉遣い
  • 適切な視線
  • 会釈

採用面接は、受付から始まっています。受付担当者も企業の一員であることから、立ち居振る舞い・言葉遣いなどをチェックしている可能性はゼロではありません。

受付時に担当者に与えた印象が、そのあとに続く面接や全体の評価につながります。開始時の受付から企業・会場を出るまで気を抜かず、礼儀正しい態度とビジネスマナーを示しましょう。

②トイレ、身だしなみ、携帯電話の電源オフなど、面接前の対応は事前にしておく

採用面接の受付に立つ前に、少なくとも以下の点は忘れずに済ませておいてください。

  • 身だしなみ
  • トイレ
  • 携帯電話の電源オフ

例えば面接の受付時に携帯電話の着信音が鳴ると、「真剣さが足りない」「ビジネスマナーの意識が欠けている」といったマイナスの印象を与える可能性があります。

上記の確認等を行った後、気持ちを切り替えて余裕を持って受付に向かってください。この一手間が、あなたの第一印象を大きく左右します

③受付に人がいない場合はどうする?

採用面接では、必ずしも受付に人がいるとは限りません。担当者は、ほかの応募者の対応もしているからです。

採用面接で受付に誰もいない場合、焦らずに周囲の案内表示を探しましょう。「ご用の方は内線〇〇へ」「呼び出しボタン」といった指示があるかもしれません。

指示がなければ、事前に把握している担当部署の代表電話番号に連絡して、面接で来社した旨を伝えましょう。勝手に奥へ進まず、必ず企業の指示を仰いでください

なお緊急時以外は携帯電話の使用は控え、静かに待つのが基本です。

面接の流れとマナーを大まかに知っておこう!個人面接編

個人面接の流れとマナーをチェックリスト形式で紹介します。

流れ マナー
入室時 3回ノックをして、返事を待って入室する
「失礼いたします」と挨拶をしてドアを開く
入室したら面接官に軽く会釈してから、静かにドアを閉める
面接官のほうを向いて一礼をし、学校名と氏名をはっきりと名乗る
指示があってから着席する
面接中 腰を深くかけて姿勢を伸ばし、手は膝またはテーブルの上で足はそろえる
ハキハキと聞き取りやすい声で、相手の目を見て話す
口角を上げて明るい表情を意識する
面接官の話を遮らない
メモを取る場合は事前に許可を得る
退室時 着席したまま一礼をして簡単に感謝の言葉を述べる
起立をした後、深めのお辞儀をして再度感謝の言葉を添える
面接官に背を向けずに数歩下がってからドアの方へ向き直って進む
ドアを開ける前に面接官に向き直り、軽く会釈をしながら挨拶する
ドアの開閉は静かに行う

面接の流れとマナーを大まかに知っておこう!グループ面接編

グループ面接の流れとマナーについて紹介するので、参考にしてください。

①入室時

グループ面接の入室時も、個人面接と同様に丁寧さが求められます

ノックは3回、返事を待ってから「失礼いたします」と入室することが基本です。

ドアを静かに閉めたら、自分の席へ向かいましょう。着席は面接官からの指示を待つか、他の就活生が着席し始めてからで構いません。

慌てず周りに合わせつつも、各動作を丁寧に行うことが重要です。冷静かつ丁寧な態度を心がけることで、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

②面接中

グループ面接では、個人面接以上に協調性と傾聴姿勢が重要です。

自分の発言時以外は、他の就活生や面接官の話にしっかり耳を傾けましょう。適度な相槌で、聞く姿勢を示すことも重要です。

発言は簡潔に、結論から話すことを意識してください。他の就活生の発言を否定したり、自分の意見を重ねすぎたりするのはNGです。

全員に平等にチャンスがあります。焦らず、自分の番で最高のパフォーマンスを発揮しましょう。

③退室時

グループ面接の退室時は、周りの就活生との協調性が大切です。

面接官からの終了合図後、まずは着席したまま「本日はありがとうございました」と一礼しましょう。面接官が促すか他の就活生が立ち上がり始めたら、椅子に手を添えて静かに立ちます。このとき、深くお辞儀することを忘れないでください。

慌てずに他の就活生と歩調を合わせ、ドアの前で再度一礼します。「失礼いたします」と静かに退室し、ドアを丁寧に閉めましょう。

最後まで気を抜かず、感謝の気持ちを伝えることが重要です。

グループ面接では協調性が特に重要です。他の就活生とのバランスを意識しながら、自分らしさも表現していきましょう。

コラム:言葉遣いには細心の注意を!

面接中の言葉遣いは、あなたの常識と丁寧さを映し出します「っす」「〜っすね」のような砕けた表現や、友人との会話で使うような言葉は避けましょう

尊敬語・謙譲語を、完璧に使いこなす必要はありません。「です・ます調」を基本とし、面接官への敬意が伝わるよう意識してください

言葉遣いは、採用担当者への印象を大きく左右する重要な要素です。ビジネスマナーの一環として、対応できるようにしておきましょう。

まとめ

面接時の受付を含めた全体的な流れやマナーについて解説しました。

面接は、応募した企業に自分を売り込むためのチャンスです。しかしマナー・対応方法を誤ると、マイナスのイメージを与えかねません。そのため、正しい知識での対応が必要不可欠といえるでしょう。

本記事で紹介したチェックリスト・挨拶の例文・パターン別の流れなどを参考にして、企業に応じた対策を講じて面接に臨んでください。

面接の受付から退室まで、すべてが評価の対象です。今回の内容を参考に、自信を持って面接に臨んでくださいね。就職活動、応援しています!
               
  • class="cat-item cat-item-"
  • //子カテゴリーのidを入れる        
この記事の監修者株式会社SOKKIN コーポレート統括本部 本部統括/安藤 雄啓
安藤 雄啓 株式会社SOKKIN コーポレート統括本部 本部統括

株式会社サイバーエージェントでは、Ameba事業本部ママ事業部ビジネス責任者に従事、広告事業本部においては自社アドテク事業の立ち上げメンバーとして活躍。また、様々なベンチャー企業を渡り歩き、営業・広告事業部の部長として事業規模の拡大に励む。2024年、株式会社SOKKINに入社。コーポレート統括本部の本部統括として、販管・採用業務に従事。

面接
タイトルとURLをコピーしました