新卒で人事職は採用されるの?実際の仕事内容や注意点について徹底解説

新卒

今回は新卒で人事職に就くことについて詳しく解説しますね。人事職への就職活動を検討されている方はぜひ参考にしてください。

新卒のなかには、事務職を希望する人もいるでしょう。その際、選択肢のひとつとして挙げられるのが人事職です。

しかし「新卒で人事職に就くのは難しい」「人事職の新卒採用はほとんどない」といった声が少なくありません。就職活動をするうえでこのような声を聞くと、不安になる人もいるでしょう。

本記事では、人事職の新卒採用について解説します。新卒採用の有無・業務内容・向いている人の特徴・必須スキルなども含めて網羅的に紹介するので、ぜひ参考にしてください。

新卒で人事職って就けるの?

新卒で事務職への就職を希望している人は多く、その選択肢として人事職があります。しかし、新卒では人事職に就けないといった声があるようです。このような声・意見を聞くと、不安になる人もいるでしょう。

現実問題として、人事職の新卒採用はあまり多くありません。その理由は、人事職の業務内容にあります。詳しい業務内容については後述するので、ここでは詳しく触れません。ただその多くは、新卒では困難な部分が多いといえます。そのため、既存の従業員からの異動が多めです。

ただし、新卒採用がまったくないわけではありません。新卒者で人事職への募集を行っているところもあるので、企業の募集職種などをくまなくチェックしてみてください。

人事職の新卒採用は確かに少ないようですが、まったくないわけではないんですね。希望を持って探してみます。

新卒で人事職に就く魅力は?

新卒で人事職に就く魅力について紹介します。

会社の成長に貢献

会社の成長に貢献できる点は、新卒に限らず人事職に就く魅力といえるでしょう。人事職は、社員のパフォーマンスを引き上げる重要な役割を担っているからです。

社員のパフォーマンスを引き上げる具体的な役割として、以下のようなものがあげられます。

  • 評価制度の運用
  • 福利厚生の充実
  • タレントマネジメント

これらはすべて、社員のモチベーション・パフォーマンスを引き上げるうえで重要な要素です。社員が気持ちよく、意欲的に働けるかどうかは、上記のような点にかかっているといっても過言ではありません。

この重要な要素を社員に寄り添って向上させることで生産性・利益率などが上がり、会社の成長に貢献できます。

業務を重ねることでスキルを向上させていける

業務を通じてスキルアップが期待できる点は、新卒で人事職に就く魅力のひとつです。

人事職の業務を通じて習得および向上が期待できる主なスキルとして、以下のようなものがあげられます。

主なスキル 概要
コミュニケーション能力 社内外のさまざまな立場の人とのかかわりを通じて、傾聴力・交渉力・プレゼンテーション能力などの習得および向上が可能
論理的思考力と課題解決能力 社員のアンケート・データ分析などを通じて問題・課題を特定して分析したうえで、具体的な解決策を企画および提案
法務・労務に関する専門知識 労働基準法・社会保険・税務の知識は人事職にとって必要不可欠
プロジェクトマネジメント能力 採用活動・研修プログラムといった人事特有のプロジェクトの企画立案および実施
倫理観と人間理解 個人的な感情に流されず、さまざまな考えを持った従業員を理解する力が必要不可欠

これらは、どの業界・職種でも必要なスキルとしてあげられます。新卒で人事職に就くことで、上記のようなスキルの習得・向上が可能な点は魅力といえるでしょう。

採用業務を通して会社の基盤を支える

採用業務を通して会社の基盤を支えられる点も、人事職に就く魅力のひとつとしてあげられます。

採用業務は会社の未来を担う人材獲得であり、最も重要な投資のひとつです。採用業務の如何によって、今後の経営の明暗を分けるといっても過言ではありません。

また採用業務は、既存の組織に新しい風を吹き込むという役割も担っています。組織の若返りをすることで会社全体に活気をもたらし、既存社員の刺激になるような人材の採用が重要です。

このような背景から人事職の主力業務のひとつである採用業務は、会社の未来を創る仕事といえるでしょう。会社の基盤を支えて未来を創ることが可能な人事職は、ほかでは経験できない魅力的な職種といえます。

人事職は単なる事務職ではなく、会社の成長を支える戦略的な仕事なんです。スキルアップの面でも大きなメリットがありますね。

新卒の人事職の業務内容

新卒の人事職における業務内容について確認していきましょう。

人材採用活動

人材採用活動は、新卒の人事職のなかでも非常に重要な位置を占める業務です。

会社の未来を担う人材の入り口部分となる人材採用活動は、新卒でも会社の成長に直接貢献できる貴重な業務でもあります。その人材採用活動の主な業務内容は、以下の通りです。

業務 内容・例
採用計画の策定支援・情報収集 採用ターゲットの明確化、採用市場調査、採用スケジュールの作成支援など
採用広報・ブランディング 企業説明会の企画と運用、採用ツールの作成、ソーシャルメディア運用、大学との連携など
エントリー管理・選考業務 応募者管理、書類選考、試験や検査の運用、面接業務全般の補助など
内定者フォロー・入社準備 内定通知書の作成および送付、内定者用の面談や懇親会の企画と運用、入社手続きの案内など
効果測定・改善提案 採用データの分析、採用活動の振り返り

人事採用では、一般的に上記のような業務を行います。新卒の間はサポートが中心になりますが、回数・年数を経て主体的な役割として担うことになるでしょう。

人材の育成・スキル向上

前述で解説した人材採用活動は、単に採用するだけでは不十分です。会社の未来を創る人材として育成しなければなりません。それが、人材の育成・スキル向上の業務です。

業務 内容・例
研修制度の企画および運営 新入社員研修の企画と運営、階層別研修のサポート、専門研修の支援など
人事評価制度の運用支援 評価者向け研修のサポート、評価結果の集計と分析、目的設定支援など
キャリア開発支援 社内公募制度の運用、異動や配置サポート、キャリア面談の実施など
社内コミュニケーションの活性化 社内イベントの企画と運営、福利厚生制度の運用など

人材の育成・スキル向上の業務では、研修・資格といった業務に直接関係のある支援だけではありません。社員一人ひとりがやりがいをもって仕事をすることも、人材育成のひとつの方法です。そのため、福利厚生制度の運用なども行います。

労務管理に関する業務

労務業務は、すでに解説した人材採用活動と並んで重要な業務です。社員が安心して継続勤務できる環境を、法的かつ実務的に整備することを目的としています。

業務 内容・例
入社手続き 新入社員の書類回収と管理、社会保険関係の加入手続き、住民税特別徴収の手続きなど
退職手続き 退職届の受理、退職日までの勤務状況確認、社会保険の手続き、離職票および源泉徴収票の発行など
勤怠管理 勤怠データの収集および確認、有給休暇または特別休暇の管理など
給与計算・社会保険関連業務のサポート 給与計算の補助、社会保険料や労働保険料の計算補助、年末調整のサポートなど
就業規則の運用 規則の周知および説明、各種申請書の受付と管理など
労働安全衛生に関する業務サポート 健康診断の企画と実施、ストレスチェックの実施サポートなど
法改正への対応 法改正情報の収集、社内規定改定のサポート

労務管理に関する業務は労働法規が深く関係しているため、法律に関する専門知識も身に着くでしょう。

人事評価・処遇制度の作成

人事評価・処遇制度の作成は、戦略的に社会の根幹を支える業務です。

業務 内容・例
既存の人事評価制度の運用サポート 評価項目の理解と社員説明、評価プロセスの管理、評価データの集計と分析の補助など
目標設定・評価面談のサポート 目標設定ガイダンスの準備、評価面談記録の管理、面談スキルの向上支援など
報酬制度の運用サポート 給与および賞与額算出補助、昇給や昇格プロセスの管理など
人事評価・処遇制度の改善 社員からの意見収集、他社事例の調査、課題分析、改善策の検討など

上記はいずれも社員のモチベーション・パフォーマンスに直結する内容であるため、やりがいが感じられるでしょう。

人事職の業務内容はとても幅広いんですね。採用から育成、労務管理まで、本当に多岐にわたる業務があることがよくわかりました。

新卒で人事職に向いている人の特徴

新卒で人事職に向いている人の特徴を紹介します。

コミュニケーション力が高い

コミュニケーション力が高い人は、人事職がおすすめです。このスキルが高い人は以下のような理由で、人事職の業務で活かせます。

  • 社員が相談しやすい雰囲気作り
  • 相手にあわせたわかりやすい説明
  • 異なる意見の統合
  • 相手からの信頼を得やすい誠実な姿勢
  • 冷静かつ臨機応変な対応

人事職に就くと、さまざまな立場の人に対応しなければなりません。なかには、上司・先輩などに知られたくないことを相談する従業員もいるでしょう。

立場の垣根を越えて誰からも信頼されるには、高いコミュニケーション能力が必要です。コミュニケーション能力が高い人は、上記であげたような対応・言動が得意なので、新卒でも人事職に向いているといえます。

感情的な性格でない

感情のコントロールができる人も、人事職に向いているでしょう。

人事職は多くの人と接することが多いため、喜怒哀楽といった感情が出やすい場面に遭遇することも少なくありません。感情のコントロールができる人は、以下のような点で人事職にとって大きな強みとなります。

  • 公平性および客観性の維持
  • クライシス対応
  • トラブル解決能力
  • 社員の信頼獲得
  • ストレスマネジメント

人事職で安定したパフォーマンスを発揮し続けるためには、感情のコントロールが必要不可欠です。これが得意な人は人事職で多くの社員から信頼される人物となりえるため、人事職が天職といえるでしょう。

柔軟性がある

人事職では、柔軟性は非常に重要な特徴のひとつとしてあげられます。業務は定型業務だけではなく、予期せぬ状況や変化への対応が求められるからです。

理由
変化への適応力 法改正、社会情勢など
多様な意見の受容 異なる視点、多様な価値観など
予期せぬ事態への対応力 トラブル時の冷静さ、突発的な計画変更など
改善・成長への意欲 新しいことへの挑戦、学び続ける姿勢

人事職における柔軟性とは、物腰柔らかな対応だけにとどまりません。変化・トラブルを前向きに捉え、冷静かつ臨機応変に対応できる能力を指します。

また多様な意見への受容については、「そういう意見もある」といった楽観的かつ寛容な姿勢も必要とされるでしょう。

このように人事職において柔軟性はさまざまな意味で必要なスキルであることから、このような特性がある人は人事職に向いています。

スケジュールの管理ができる

スケジュール管理が得意な人も、人事職に向いているといえるでしょう。人事では異なる締め切りが設定された複数のプロジェクトを、同時並行で進行させる場面が多いからです。

スケジュール管理が人事職で活きる主な理由として、以下のような点があげられます。

理由 具体例
複数のプロジェクトを円滑に進行 ・採用活動:会社説明の準備、エントリーシートの受付、面接設定など
・研修企画:各研修の企画、講師手配、資料準備など
計画性と予期せぬ事態への対応 社員からの緊急相談、システム障害、ハラスメントの疑い、トラブル防止など
関係者との円滑な連携 情報共有と調整、信頼構築

人事職は、多忙な日々のなかでデッドラインまでに期待される以上の成果が求められることも多い業務です。スケジュールの前倒しといったケースも少なくないため、スケジュール管理が得意な人は重宝されるでしょう。

秘密が守れる

秘密が守れることは、人事職にとって極めて重要な資質です。人事の業務の多くは人に関する機密情報を取り扱うため、守秘義務が常に求められます

理由 具体例
個人情報の厳重な管理 給与、評価、健康状態、家族構成、入社・退職理由、懲戒処分に関する情報など
相談内容の守秘 ハラスメント相談、キャリアの悩み、病気に関する相談など
採用計画の機密性 新規事業立ち上げ、特定ポジションなど
情報の先行漏洩防止 組織改編、人事異動など
公平性と信頼関係の維持 公平な立場の維持、社員との信頼関係の構築など
法的リスクの回避 個人情報の漏洩など

人事が取り扱う機密情報のなかには、漏洩することによって損害賠償といった会社自体に大きな損失・打撃を与えるものも少なくありません。

会社の存続が危ぶまれるようなものを取り扱うことが多い人事職だからこそ、秘密が守れることは重要な資質といえます。

協調性がある

人事はさまざまな立場の人と連携して業務を進めることが多いため、協調性が必要不可欠です。

主な業務の多くは他部署、状況によっては社外の専門家とも連携しながら進めることが求められます。単独で業務を完結させることは、ほとんどありません。人事は、周囲との協力が必要不可欠な職種といっても過言ではないでしょう。

理由 具体例
部署間連携 採用活動、人材育成、人事評価、異動など
目標達成 部門目標、相互理解、企業全体の売上向上など
社内風土の醸成 模範となる行動、対立の緩和、橋渡しなど
よりよ制度・施策の実現 多角的な視点、合意形成など

人事職で重視される協調性とは、さまざまな部署の人たちと仲が良いということだけではありません。共通目標に向かって多種多様な人々と建設的に業務を遂行できる能力を指しています。

このような協調性のある人は、人事職での大きな強みになるでしょう。

人事職に向いている人の特徴を見ると、人との関わりが重要な職種であることがよくわかりますね。特に守秘義務については、人事職で最も重要な資質の一つです。

新卒で人事職に就くメリット

新卒で人事職に就くメリットを紹介します。

今後のキャリアの幅が大きく広がる

新卒で人事職に就くことは、今後のキャリアの幅が大きく広がります。その主な理由として、以下のような点があげられるでしょう。

  1. 経営視点と事業理解が深まる
  2. 汎用性の高いスキルが習得できる
  3. 多様なキャリアパスへつながる可能性がある
  4. ネットワークが広がる

上記のような理由から、新卒で人事職を経験しておくと未来のキャリアにおいて柔軟な選択肢と成長の機会をもたらしてくれます。

将来に向けた選択を広げておくという点で、メリットは大きいといえるでしょう。

新卒で人事職として働くための必須スキル4選

新卒で人事職に就くための必須スキルを紹介します。

コミュニケーション力

コミュニケーション力は、人事職において必要不可欠なスキルのひとつとしてあげられるでしょう。人事職は職種に「人」という文字が入っていることからもわかるように、人とのつながりが欠かせない仕事だからです。

例えば人事職のメイン業務である採用業務は、多数の応募者のなかから企業が求める人材かどうかを見極めなければなりません。そのためには、応募者とのコミュニケーションが必要不可欠です。

このように人事職はあらゆる業務において、コミュニケーション能力を必要とします。

忍耐力

忍耐力も人事職では、重要とされるスキルでしょう。人と関わることがメインの業務において、トラブルに遭遇するケースが多いからです。

例えばパワハラ・セクハラといった各種のハラスメントは、人間関係のトラブルの代表といっても過言ではありません。この問題を解決するために動く部署が、人事です。

また研修・キャリア支援でも、予期せぬトラブルが発生することは多々あります。

このような多種多様なトラブルに対して感情的になっていては、心身ともに疲れがたまってもたなくなるでしょう。円滑に解決するという意味でも、冷静さを失わずに忍耐強く対応するスキルが求められます。

課題解決能力

課題解決能力は、会社・社員が抱える人に関連した問題を発見して解決策を提案・実行するために必要不可欠なスキルです。

例えばパワハラは人事が対応するトラブルのひとつですが、その原因がどこにあるのかを明確にしなければ、効果的な解決策は導き出せません。実際にはパワハラではなく、コミュニケーション不足が原因で起こった行き違いといったケースもあります。

このように問題・課題の原因を正確かつ迅速に発見して解決するには課題解決能力が必要なため、重視されているのです。

パソコンスキル

人事職では、パソコンスキルも必要とされます。業務をスムーズに進めるうえで、パソコンスキルが重視されるからです。

例えば、以下のようなものがあげられるでしょう。

パソコンスキル 活用例
Word 社内案内、社外案内など
Excel データ収集、データ分析など
PowerPoint プレゼンテーション
メール 社内連絡、社外連絡など

上記以外にも文章作成をする機会が多いことから、ブラインドタッチのスキルがあると便利です。また、企業によってはAccessのスキルを求められるケースもあります。

必須スキルを見ると、コミュニケーション力や忍耐力など、人との関わりに関するスキルが重要なんですね。パソコンスキルも日頃から身につけておく必要がありそうです。

新卒で人事職に就く上での注意点

新卒で人事につく際の注意点を確認していきましょう。

時期によって仕事が多い

時期によって仕事が多いことがあるので、注意してください。

仕事量が多くなる主な時期は、以下の通りです。

人事職繁忙期 理由
3月~5月 ・新卒採用活動の時期
・内定やインターンシップは6月~8月になるケースあり
4月 ・入社対応および研修時期
・研修時期には新入社員のサポートが必要
6月~7月および12月 ・賞与計算
・給与計算とは別の業務になるため繁忙期
11月~12月 ・年末調整
・対象者への書類配布および回収
・提出書類の準備

また、上記とは別に給与計算の時期が毎月訪れます。月末から月初にかけて集中する業務ですが、この時期は残業を余儀なくされることも少なくありません。

給与計算と採用活動が重なるといったケースもあるため、このような繁忙期があることは考慮しておいたほうがよいでしょう。

成果がすぐに表れない

人事職は、成果が表れにくい職種であることも理解しておくことをおすすめします。業務内容は、間接的な貢献が多いからです。

例えば営業の場合、顧客獲得・契約成立といった点が上昇すれば会社への貢献度は高いといえます。毎年行われる評価でも、このような目に見える結果が反映されて昇給・昇進が期待できるでしょう。

人事職の場合、目に見える結果が得られる業務はほとんどありません人材育成は、会社にとって優秀な社員を育てる業務のひとつです。しかしその結果が明確になるまでには、数カ月から数年かかることもあるでしょう。

このように人事職の業務内容は成果がわかりにくく、効果の有無が明確になるまで時間がかかります。

秘密厳守な業務に関わることが多い

秘密厳守な業務に関わることが多い点も、人事職に就く際の注意点としてあげられるでしょう。人事職が取り扱う情報の多くは、プライバシー・法律に関連したものが多いからです。

例えば人事職の業務のひとつに、職員のキャリア相談があります。場合によっては、退職・転職を考えているといった内容の相談を受けることもあるでしょう。しかし、この情報を相談者の上司に報告してはいけません。プライバシーの侵害にあたるからです。

誰かに相談したい、または話したいと思うことがあるかもしれません。しかしそのような場合でも業務に関わる内容の多くは秘密厳守であるため、ストレスを感じることもあるでしょう。

人事の仕事上で知りえた情報・内容は、すべて秘密厳守であると認識しておくことが重要です。

業務上厳しい対応を求められることがある

業務上厳しい対応を求められることがある点は、人事職に就くうえで理解しておかなければならない側面といえます。人事は、会社という組織全体の秩序を守る役目を担っているからです。

例えば人事に持ち込まれた相談内容のなかには、感情が揺さぶられるものもあるかもしれません。しかし個人的な感情で対応すると、公平性・平等性に欠けてしまいます。相談者の状況等に強く共感した場合でも、冷静さを保って客観的に対応しなければなりません。

人事は人と深く関わる業務が多い職種ですが、会社という組織の枠組みで仕事をしているという認識を常に持ち続ける必要があります。人間の感情として同情したり、共感したりすることは誰にでもありますが、それを業務上での対応に持ち込むことは認められないので注意しましょう。

新卒で人事職として成功するコツ

新卒で人事職として成功するコツについて紹介します。

人事に関する本を読む

人事に関する本を読んでみてください。本は、正確な知識・スキルを身に着ける最適のツールです。

インターネットで人事について調べればよい、と思う人もいるかもしれません。確かにインターネットで人事について検索をすれば、必要なスキル・資格・成功するコツなどが多数紹介されています。しかし、これらすべての情報が必ずしも正しいとは限りません。なかには誤った内容もあり、その判断が難しい場合もあるでしょう。

本は内容が精査されているため、正確性の高い知識・スキルが身に着きます。人事に関する本は多数出版されているので、レベル等にあわせて読破していきましょう。

資格取得を目指して学習する

資格取得を目指した学習も有効です。

人事に必要なスキルについては、すでに解説しました。そのなかでも特に有効とされるのが、パソコン関連のスキルです。Officeソフトはもちろん、セキュリティ面・プログラム面での知識も深めておけば人事職で重宝されるでしょう。

また社労士・キャリアコンサルタントも、人事で重宝される資格です。これらを取得しておくと、この資格を強みに独立といった新たなキャリアパスの道が切り開かれます。

新卒で人事職を募集している企業の探し方

新卒で人事職を募集している企業の探し方について紹介するので、参考にしてください。

就職情報サイトや採用ページで探す

新卒で人事職の募集を探すには、就職情報サイトを活用するのが最も一般的な方法です。リクナビやマイナビといった大手サイトで「人事」や「管理部門」などのキーワードで職種を絞り込めば、募集企業を効率的に探せます。

ただし、新卒の段階では職種を限定せず「総合職」として採用し、その後の適性を見て配属を決める企業も少なくありません。

気になる企業があれば、企業の採用ページも直接確認しましょう。自社サイトだけで特定の職種を募集しているケースもあるため、こまめなチェックが内定への近道です。

企業研究をしっかり行って、人事職への熱意を示すことが大切ですね。総合職として入社してから人事部門への配属を希望するという道筋もありますよ。

まとめ

人事職の新卒採用事情について、解説しました。

人事職の新卒採用は、まったく行われていないわけではありませんが、あまり多くありません。そのため仮に応募したとしても倍率が高く、採用される確率は他職種と比較して低いでしょう。

本記事で紹介した人事職に必要な素質・スキルなどを参考にし、下準備を行ったうえで挑戦してみてください。

人事職について詳しく理解できました。倍率は高そうですが、しっかり準備して挑戦してみたいと思います。

人事職は会社の成長を支える重要な仕事です。必要なスキルを身につけて、ぜひ挑戦してみてくださいね。就職活動、応援しています!
               
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この記事の監修者株式会社SOKKIN コーポレート統括本部 本部統括/安藤 雄啓
安藤 雄啓 株式会社SOKKIN コーポレート統括本部 本部統括

株式会社サイバーエージェントでは、Ameba事業本部ママ事業部ビジネス責任者に従事、広告事業本部においては自社アドテク事業の立ち上げメンバーとして活躍。また、様々なベンチャー企業を渡り歩き、営業・広告事業部の部長として事業規模の拡大に励む。2024年、株式会社SOKKINに入社。コーポレート統括本部の本部統括として、販管・採用業務に従事。

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