【例文あり】面接の長所・短所に対する回答について!コツやNG例を解説

面接

今回は面接でよく聞かれる長所・短所について、答え方のコツから具体的な回答例まで詳しく解説しますね。

就職活動の面接試験で、必ず質問される項目に長所と短所があります。履歴書などにも記入欄が設けられているように、面接時には注目されるポイントです。

しかし「自分の長所・短所をどのように回答すればいいのかわからない」「長所は恥ずかしくて自分から伝えられない」といった悩み・不安を抱えている人も少なくありません。

本記事では、面接の長所・短所について網羅的に解説します。聞かれる理由・答えるコツ・回答例なども含めて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

面接で長所・短所を聞かれる理由とは?

なぜ面接で長所・短所を聞かれるんでしょうか?

面接では必ずといっていいほど、長所・短所を質問されます。なぜ、このような質問をされるのか疑問に感じている人もいるかもしれません。

長所・短所を上手に伝えるためには、相手が何を求めているのかを把握することが重要です。

面接で長所・短所を聞かれる理由を紹介するので、参考にしてみてください。

その人の人物像を知るため

面接で長所・短所を聞かれる理由は、その人の人物像を知るためです。

面接官は事前に提出された履歴書・職務経歴書などの書類を見て、ある程度の人物像を想像しています。しかし書面から読み取った場合と実際に対面した場合とでは、印象が異なることも少なくありません。

長所・短所の質問に対して、どのような回答をするのか、表情や表現はどうかといったことを確認してその人の人物像をより深く知ろうとしています。

会社が求めている人材かどうか確認するため

会社が求める人材かどうかを確認することも、長所・短所を聞く目的のひとつです。

採用する側は、採用者をどのような部署・仕事に従事してもらうかを考えています。具体的には以下のようなことを想定しているでしょう。

  • 配属先の部署とのマッチング率
  • 既存の従業員との相性
  • 仕事の向き不向き

企業は採用後のミスマッチを防ぐため、長期間働いてもらえる人材かどうかを見極めているんですね。

採用者が実際に上記にあげたような条件にマッチしているかどうかは、一定期間勤務してもらわなければ正確なところはわかりません。

しかし面接時にある程度のマッチング率の高さがあれば、採用した後もスムーズに職場・業務になじんでもらえます。また長く勤務してもらえるというメリットも考慮しているでしょう。

このような点を確認するために、面接時に長所・短所を聞いています。

自分を客観視できるか知るため

自分を客観視できているかを知ることも、理由の一つとしてあげられるでしょう。

自分を客観視できている人は、以下のようなことができる人と判断されます。

客観視ポイント 主なメリット
長所 ・仕事で活かす方法が編み出せる
・自ら活躍の場を見いだせる
・長所を活かしたフォローができる
短所 ・短所克服に向けた努力ができる
・短所が顕著にならないような自己フォローができる
・短所を補ってもらうために他者と協力できる

上記にあげた一覧表は一例であり、必ずしもこれらができるとは限りません。しかしこのようなメリットがあると業務がスムーズに進んだり、人間関係が良好になったりといったメリットが同時に得られます。

自分を客観視できている人は基本的に自己成長が可能であるため、企業側としても採用したい人材といえるのです。

自分のことを他人に伝えられる能力があるか知るため

自分のことを他人に伝える能力の有無も、長所・短所の質問で確認しています。

説明力・プレゼンテーション能力などは、ビジネス面で求められる可能性の高いスキルといえるでしょう。ビジネスシーンでは、社内外問わず意見・考えなどを他者にプレゼンテーションする場面が多く発生します。

自分のことを他人に伝える能力があれば、例えば自社製品・サービスを顧客に魅力的にアピールできるでしょう。このようなスキルは企業の売上・利益率に直結するため、特に重視されています。

これらの理由から自分のことを他人に伝える能力の有無を確認するため、面接時に長所・短所が問われるのです。

面接で使える長所一覧

面接で使える長所を具体的な人柄・仕事に活かせるポイントとともに、一覧表で紹介します。

長所 人柄 ポイント
協調性 周囲と協力して物事を完遂できる チームメンバーとプロジェクト成功に導ける
粘り強さ 困難時に粘り強く解決方法を模索する 高い目標やノルマに対しても継続的な努力ができる
計画性 効率を重視して無駄をなくすための試行錯誤ができる 複数の業務も優先順位をつけて効率的にこなせる
プラス思考 失敗を成長の機会と考える 困難な状況でも高いモチベーションが維持できる
責任感 約束や期日を厳守する 約束を守ることで顧客との信頼関係が築ける
行動力 積極性に富み、経験を積むことを重視する アイデアを形にするために迅速に行動できる
上記は業界・職種を問わず、さまざまなビジネスシーンで重宝される長所です。振り返って上記のような長所にあてはまるかどうか、チェックしてみてください。

面接で長所を答える際のコツ

長所を答えるのが恥ずかしいです。どのように答えればいいのでしょうか?

面接で長所を答えることが苦手という人は、意外に多くいます。その理由として、気恥ずかしさや「自意識過剰と思われないか」といった不安があげられるでしょう。

答える際に少しの工夫をすれば、気恥ずかしさを抑えるとともに採用担当者・面接官に好印象を与えられます

面接で長所を答える際のコツを紹介するので、参考にしてください。

長所を回答する順番を工夫する

長所の回答順番を工夫するとよいでしょう。例えば以下のような順番で回答してみてください。

順番 回答 具体例
1 長所を回答 私の長所は協調性の高さです
2 具体的なエピソード 所属していたバレーボール部の試合では、チームメイトと協力して強豪校に勝ちました
3 業務での活かし方 御社ではチームメンバーと協力してさまざまなプロジェクトに挑戦したいと考えています

ここで重要なポイントは、始めに長所を回答しておいてから具体的なエピソード、そして業務での活かし方につなげている点ですね。

具体的なエピソードを盛り込むことで、長所の裏付けになります。実際の経験も含めれば、自分で長所を答えても気恥ずかしいと感じることは軽減されるでしょう。

入社後のイメージがわかるように答える

入社後のイメージがわかるように答えることも、長所を回答する際のコツです。

前述した回答の順番の最後に、「業務での活かし方」を盛り込みました。これは、自分が企業が求める人材にふさわしいことをアピールするためです。

採用者側はある程度の人物像を想定して、採用面接を行っています。「協調性の高い人がほしい」「効率よく業務を進められる人を求めている」といった希望にマッチングしていれば、採用される確率は上昇するでしょう。

面接での長所を回答する際、入社後の具体的なイメージも含めておくとマッチング率が高いと感じてもらえます。

会社側が面接時に長所を確認するのは、求めている人材かどうかを確かめるためです。自分がマッチしていることをアピールするためにも、入社後のイメージがわかるように回答しましょう。

実績はなるべく具体的に答える

実績は、なるべく具体的に答えることが重要です。

長所と聞くと、性格・内面性のことを思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、具体的な実績を長所と捉えて回答しても問題ありません。実績は即戦力といった面で重要なポイントであり、長所といえるからです。

実績を長所として回答する場合は、具体的に答えてください。

  • いつ
  • どのように工夫したのか
  • どのような結果が得られたのか
  • その経験から学んだことは何か

上記とともに、数字を盛り込むと具体性が増します。例えば、以下のような回答例があるので参考にしてください。

学業関連 私は〇〇の資格を〇カ月で取得しました
アルバイト リーダーとして新人教育を〇人担当しました
ボランティア △△活動で〇時間の奉仕をしました

このように数字を盛り込むことで、具体性とともにインパクトも強まります

短所を長所に変換する

長所を答える際は、短所を変換することもひとつの方法です。

短所 長所に言い換え 回答例
せっかち 行動力がある 指示を待つのではなく、自ら考えて行動できます
慎重すぎる 注意深い 物事を熟考して検討する傾向があります
優柔不断 ・さまざまな可能性に配慮できる
・柔軟性が高い
さまざまな選択肢を比較検討して、最善策を見つける努力をします
頑固 責任感が強い 任された仕事は最後まで完遂します
完璧主義者 ・妥協しない
・向上心が高い
・責任感が強い
細部までこだわって納得いくまでやり遂げます
負けず嫌い 成長意欲が旺盛 目標を達成するためにたゆまない努力を続けられます
不器用 地道に努力するタイプ どのような仕事でも手を抜きません
お人好し ・サポート力が高い
・協調性がある
チームの協調性を大切にして、周囲をサポートすることが得意です
心配性 ・危機管理能力が高い
・計画性に富んでいる
リスクや問題点を先回りして予測するとともに、対策を立てられます

上記は、短所を長所に言い換えた場合の例を一覧表にしました。面接時の回答例も掲載したので、参考にしてください。

面接で短所を答える際のコツ

面接では長所だけではなく短所も質問されるため、解答しなければなりません。

短所は回答方法を誤ると、採用者・面接官に悪い印象を与えかねないので注意が必要です。

面接で短所を答える際のコツについて紹介するので、参考にしてください。

短所を回答する順番を工夫する

長所同様、短所も回答する順番を工夫するとよいでしょう。具体的な順番・回答例は以下の通りです。

順番 回答 具体例
1 結論 私の短所は完璧主義なところです
2 エピソード ゼミのグループワークでは、完成度を重視するあまり締め切りギリギリまで時間を費やしてしまいました
3 改善方法・工夫 完成度は8割程度と自らにルールを課して取り組むようにしています
4 業務での活かし方 ミスのない成果物の作成や生産性を高めることに貢献できると確信しております

上記のように結論・エピソードとともに改善方法や工夫を盛り込み、そのうえで業務での活かし方を伝えれば悪い印象を与えるリスクは軽減できるでしょう。

短所は誰にでもあるものであり、質問する側もそのことは熟知しています。マイナスのイメージを与えるのではなく、いかにプラスに転換する回答ができるかどうかがポイントです。

短所を克服するために何をしたのか伝える

短所を克服するための努力などを伝えてください。

前項目でも解説しましたが、誰しも長所・短所の両方をあわせ持っています。重要な点は、誰にでもある短所をどのように捉えているかです。

「性格だから仕方がない」「誰にも短所があるのだから気にしない」では、面接官・採用者にプラスのイメージは与えられないでしょう。

短所を克服するための、具体的なエピソードを盛り込んでください。「時計を5分早めるようにした」「報連相を意識している」といった工夫を取り入れることで、克服のための努力をしているという印象を与えられます

実際に克服できているかどうかを重視しているわけではありません。諦めずに最善の努力を続けているかどうか、また努力ができるかどうかという点を確認しているんです。
ただし、この時点で短所を克服するための工夫ができていないと思った場合は、今からでも遅くないので何らかの工夫をしましょう。

長所・短所、それぞれ一つに絞って話す

長所と短所は、それぞれ一つに絞って話してください

複数の特徴を面接時に伝えてしまうと、どのような特徴・特性を持った人物なのか伝わりにくくなります。印象を良くしようと考えて長所を複数伝えようとする人は、決して少なくありません。しかし反対にイメージがぼやけてしまい、印象そのものが薄くなってしまいます。

就職活動での面接は、何人もの人が受ける採用試験です。そのなかで少しでも印象に残すためには、長所・短所をそれぞれに一つに絞って話しましょう。具体的なエピソードなども交えながら掘り下げて伝えることで、面接官・採用者の印象に残りやすくなるでしょう。

長所を伝える際の回答例

長所を伝える際の、具体的な回答例を紹介します。

【回答例①】粘り強い

粘り強いという長所は、ビジネスシーンでは以下のようなメリットがあります。

  • 結果が出るまで諦めない
  • 最善の解決方法を模索できる
  • 大器晩成型

上記であげたようなメリットを、業務での活かし方に盛り込んで伝えるとよいでしょう。

粘り強さを明確に証明するため、具体的なエピソードも忘れないでください。ゼミ・サークル・アルバイトといった学校生活・日常生活の場面を思い返し、エピソードとして完結明瞭に伝えられるように準備しておきましょう。
「私の長所は粘り強さです。大学でのゼミ研究において、アンケート調査の回収率が予想を大幅に下回り、研究が行き詰まった際にこの強みを発揮しました。
当初は100名の回答を目標としていましたが、1ヶ月経っても30名程度しか集まりませんでした。多くの同級生が研究テーマを変更する中、私は諦めずに改善策を考え続けました。アンケートの質問項目を見直し、回答しやすい形式に変更したほか、SNSを活用した呼びかけや、知人を通じた協力依頼など、様々な方法を試しました。
その結果、最終的に120名からの回答を得ることができ、質の高い研究成果を発表することができました。この経験から、困難な状況でも最後まで諦めずに工夫を重ねることで、必ず道は開けるということを学びました。
御社でも、この粘り強さを活かして、困難な課題にも最後まで取り組み、成果を出していきたいと考えております。」

【回答例②】責任感がある

ビジネスシーンでの責任感のメリットは、主に以下の通りです。

  • 納期・約束を必ず守る
  • 取引先と良好な信頼関係が構築できる
  • 安心して仕事が任せられる

誰しも責任感がない人には、仕事を任せたくありません。責任感がある点は長所としては、大きなアピールポイントになりえます。

上記でリストアップしたメリットは、業務での活かし方の際に取り入れるとよいでしょう。納期・約束を守る点は基本的なことですが、意外とできない人が多いので、面接官・採用者に好印象を与えられます。
「私の長所は責任感の強さです。大学祭の実行委員会で会計担当を務めた際、この強みを発揮しました。
予算管理を任された私は、50万円という大きな金額を扱う重責を感じていました。しかし、実行委員会の中盤で、一部の企画で予算オーバーが発覚し、全体の収支が赤字になる可能性が浮上しました。
私は自分の責任として、まず全ての支出項目を詳細に見直し、無駄な経費がないかチェックしました。その上で、各企画担当者と個別に話し合い、コストを抑える代替案を一緒に検討しました。さらに、新たなスポンサー獲得にも積極的に取り組みました。
結果として、最終的に黒字で大学祭を終えることができました。この経験を通じて、任された役割に対して最後まで責任を持ち続けることの大切さを学びました。
御社でも、どんな業務でも責任感を持って取り組み、チーム全体の成功に貢献したいと考えております。」

【回答例③】行動力がある

行動力と聞いても、ピンとこない人もいるかもしれません。ビジネスシーンでは、以下のようなメリットがあると考えられます。

  • 積極的に指示を仰げる
  • 自ら考えて仕事をこなせる
  • アイデアの具現化ができる

行動力がある人は企業に重宝されるんですね。

上司・先輩から指示されなくても自ら仕事を探してこなせる人は、業界・職種を問わず貴重な存在です。このような人は仕事への理解度も高いため、重宝されます。

具体的なエピソードとともに、上記にあげたようなメリットを業務に活かし方に取り入れて伝えるとよいでしょう。

「私の長所は行動力です。大学2年生の時、所属していたテニスサークルの部員数が減少し、存続の危機に直面した際にこの強みを発揮しました。
当時、部員数は15名まで減り、このままでは活動継続が困難な状況でした。多くの部員が諦めムードの中、私は「まず動いてみよう」と考え、すぐに行動を起こしました。
具体的には、新入生歓迎会の企画を一から見直し、体験会の回数を増やしました。また、SNSでの情報発信を強化し、他大学との合同練習会も積極的に提案・実施しました。さらに、OB・OGの方々にも連絡を取り、サークルの魅力を再確認してもらう機会を作りました。
その結果、翌年には部員数を35名まで増やすことができ、サークル活動を活性化させることができました。この経験から、課題を見つけたらまず行動することで、必ず解決の糸口が見つかることを学びました。
御社でも、この行動力を活かして、積極的に課題解決に取り組み、組織の発展に貢献したいと考えております。」

短所を伝える際の回答例

短所を伝える際の回答例を紹介します。短所を伝える際は、克服するための努力・工夫を伝えることを忘れないでください

【回答例①】せっかち

せっかちという表現は、性格の特徴としては短所です。しかしこれは「行動力がある」と言い換えられます

せっかちな人は、基本的に指示待ちという状況が苦手です。指示を待っている時間がもったいないと考え、自らできることはないかと仕事・業務を探すという特徴があります。

短所では克服するための工夫・努力も具体的に伝えることが重要である、と解説しました。しかし工夫・努力が思いつかない場合は、長所に言い換えて伝えるとよいでしょう。工夫の点は簡単に触れるだけにして、業務での活かし方で長所としてどのように活用できるのかを伝えましょう。
「私の短所はせっかちな性格です。物事を早く進めたいという気持ちが強く、以前はチームでの作業において、他のメンバーのペースを十分に考慮せずに進めてしまうことがありました。
具体的には、大学のグループワークで資料作成を担当した際、自分の作業が早く終わったからといって、他のメンバーの進捗を待たずに次の段階に進もうとしてしまいました。その結果、メンバー間で情報共有ができておらず、作業の重複や方向性のズレが生じてしまいました。
この経験を反省し、現在は意識的に改善に取り組んでいます。まず、チーム作業では必ず全体のスケジュールを確認し、各メンバーの進捗状況を把握してから次のステップに進むようにしています。また、定期的にチーム全体での確認の時間を設けることで、全員が同じペースで作業を進められるよう心がけています。
迅速に行動できる一方で、周囲との協調性も大切にしながら、バランスの取れた働き方を目指しています。」

【回答例②】慎重すぎる

慎重すぎる性格は、決して悪いことではありません。特にビジネスシーンでは、急ぎすぎるあまり確認をおろそかにしてトラブルになる可能性が高まります。

ビジネスでのトラブル・ミスは、企業に大打撃を与える致命傷になりかねません。このような観点から捉えた場合、慎重すぎるという特徴は短所とは言い切れないでしょう。
ただし慎重すぎるあまり、納期遅れなど周囲に迷惑をかけてしまう可能性は否めません。このような点に注意していると触れたうえで、業務での活かし方をアピールすることが重要です。
「私の短所は慎重すぎることです。物事を決める際に、リスクを考えすぎて行動が遅くなってしまうことがあります。
大学のサークル活動で新しいイベントを企画した際、成功させたい気持ちが強く、あらゆる問題を想定して準備に時間をかけすぎてしまいました。その結果、企画の告知が遅れ、参加者の募集期間が短くなってしまいました。
この経験を反省し、現在は改善に取り組んでいます。まず、重要度と緊急度で判断の優先順位をつけ、完璧を求めすぎず80%の準備ができた段階で行動を起こすよう心がけています。また、期限を明確に設定し、その範囲内で最善の判断をするよう意識しています。
慎重さは品質向上につながる一方で、スピード感も重要だと学びました。バランスを取りながら、確実かつ迅速な判断ができるよう努めています。」

【回答例③】頑固

頑固という表現は好ましい表現ではなく、相手に悪い印象を与えかねません。しかし伝え方によっては、好印象を与えられます

頑固という短所で起こった具体的なエピソードとともに、反省していることも同時に伝えましょう。そのうえで、そのような体験を通じて克服するための努力・工夫を盛り込めば、マイナスからプラスのイメージに転じられます。

頑固は、責任感が強いという長所への言い換えが可能です。業務での活かし方を伝える際には、長所に言い換えるとさらなるイメージアップにつながるでしょう。
「私の短所は頑固な面があることです。自分なりに考えて出した結論に固執してしまい、他の人の意見を素直に受け入れられないことがありました。
具体的には、大学のサークルでイベント企画を担当した際、私は屋外での開催を強く主張していました。しかし、他のメンバーからは天候リスクや準備の大変さを理由に屋内開催を提案されました。当初は自分の案が最適だと信じて譲らなかったのですが、結果的にメンバー間で意見の対立が生じ、企画の進行が遅れてしまいました。
この経験を反省し、現在は改善に努めています。まず、自分の意見を述べる前に、相手の話を最後まで聞き、その根拠や理由を理解するよう心がけています。また、「なぜそう思うのか」を相手に質問することで、異なる視点を学ぶようにしています。
一度決めたことは最後まで貫く意志の強さは長所でもありますが、柔軟性を持って多様な意見を取り入れながら、より良い解決策を見つけられるよう成長していきたいと考えています。」

これはダメ!面接でしてはいけないNG回答まとめ

面接でしてはいけないNG回答をまとめました。

わかっていてもうっかりしてしまう可能性があるので、参考にしてください。

業務に活かしづらい長所・短所を答える

業務に活かしづらい長所・短所は控えましょう。就職活動での面接では、採用した後のことを想定して質問しているからです。

例えば、オフィスワークがメイン業務の面接を受けたとします。長所で体力に自信があると答えた場合、どのようにこの長所を活かせるでしょうか。オフィスワークでも、ときには重いものを運ぶといった体力を必要とする業務もあります。しかし、メイン業務ではありません。

また銀行での面接で短所としてせっかちと答えてしまった場合、プラスに転じて業務に活かせるようなアピールは困難でしょう。

就職活動での面接は業務に携わった後のことを想定しているので、活かしづらい長所・短所の回答は控えることをおすすめします。

エピソードがプライベートすぎる

面接の回答では、長所・短所ともに具体的なエピソードを盛り込んだほうがより相手に伝わりやすいでしょう。しかし、プライベートすぎるエピソードは控えてください

例えば、学生時代はオンラインゲームに熱中していたといったエピソードを回答で盛り込んだとしましょう。オンラインゲームで協調性・達成感といった、プラスのイメージに結び付けられると感じるかもしれません。

しかし「オンラインゲーム」というキーワードから、面接官・採用者は「夜更かし」「遊び」といったマイナスなイメージを抱く可能性があります。また、オンラインゲームは仕事との関連性が見出せません。

面接では会社が希望する人材とのマッチング率を見極めているため、プライベートすぎるエピソードは控えたほうがよいでしょう。

短所はないと答える

面接で悪い印象を抱かれたくないといった理由から、短所はないと答える人もいるかもしれません。

しかし短所はないと答えると、自分を客観視できていないと受け取られる可能性があります。

採用者が面接で短所を聞く理由の一つは、客観視の有無です。自らを客観視できているかどうかを確認するための質問で「短所はありません」と答えてしまうと、「自己分析ができていない」「客観視できない人」と捉えられてしまう可能性があります。

よくある質問

面接でのよくある質問を紹介するので、参考にしてください。

自分の長所がわからない…

自分の長所がわからなくて困っています…

自分の長所がわからないと感じる人は少なくありません。その理由として、自ら長所を考えることに恥ずかしさ・抵抗感があるのでしょう。

自分の長所がわからない場合は、以下を参考にしてみてください。

  • 過去に頑張ってきたことを考えてみる
  • 家族や友人知人に聞いてみる
  • 他人の長所から自分に似ているものを探す

長所がないという人はいません。誰にでも必ず長所があります。それが見つけられないのは、探し方がわからない場合もあるでしょう。上記を参考にして、長所をリストアップしていくことをおすすめします。

長所を答える時ナルシストっぽくならない?

長所を答えることがナルシストっぽいと感じる人もいるでしょう。しかし、そのように感じるのは企業が求める目的からずれているからかもしれません

企業が面接で長所を聞く理由は、求めている人物像にマッチングしているかどうかです。企業がどのような人材を求めているのか、企業研究をして確認するとよいでしょう。求める人物像に沿った長所の回答の仕方をすれば、ナルシストっぽくなりません。

また面接は、自己アピールをする場でもあります。自己アピールではある程度のナルシストっぽさは必要です。自分という存在を売り込むつもりで、積極的にアピールしましょう。

面接がとても不安…

面接がとても不安です…どうしたらいいでしょうか?

面接に不安を感じたり、苦手意識を持っていたりする人は多くいます。しかし就職活動をするうえで、採用面接は避けられません。

面接への不安を感じる主な要因として、以下のような点があげられます。

  1. 人と話すことが苦手
  2. 対策が不十分
  3. 落ちてしまう可能性への恐れ

上記のうち、対策できるのは1と2です。

人と話すことが苦手な場合は、何度も面接の練習を行いましょう。友人や学校の先生に面接官役をしてもらい、繰り返し練習してください。

それとあわせて面接の対策も講じましょう。さまざまな質問を想定した回答集を作成することをおすすめします。

1と2の対策をしっかり行えば、落ちてしまうという不安・恐れの感情は軽減されていくでしょう。就職活動での面接で不安になることは、誰にでもあります。多くの人はその不安を乗り越えるために対策を講じているので、事前準備をしっかり行ってください。

自分のエピソードが弱くないか心配…

エピソードのインパクトに不安を感じる場合は、見直してみることをおすすめします。

面接で盛り込むエピソードは、以下のようなポイントに注目するとよいでしょう。

  1. 自分という人物像をイメージしてもらいやすいもの
  2. 会社が求めている人材にマッチングしたもの
  3. 自分を客観視できていることをアピールできるもの
  4. 数字を伴うもの
  5. 他人と差別化できるもの
上記のなかでも1〜3は、企業側が面接で特に注目しているポイントです。最低限これらが含まれているエピソードを考えてください。

また数字を伴うエピソードは、強いインパクトが与えられるのでおすすめです。

面接を受ける直前はどんな準備をすればいい?

面接を受ける直前には、以下のような点を中心に準備するとよいでしょう。

  1. 企業分析の再実行と再確認
  2. 自己分析の再実行と再確認
  3. 会場までの道順・持ち物・時間などのチェック
  4. 面接場面の脳内イメージ

特に1と2は念入りに繰り返し行うことで、不安・恐れも払拭されます。時間の許す限り繰り返し再実行と再確認を行っておきましょう。

また面接の場面を脳内でイメージして、シミュレーションしておくと当日は自信をもって挑めるでしょう。

まとめ

面接での長所・短所について詳しく解説しました。今回学んだポイントをしっかりと身につけて、面接に臨んでくださいね。

面接での長所・短所について解説しました。

採用試験の面接は、採用後のことを想定して行われます。そのため、長所・短所のいずれも企業が求める人材にマッチングしていなければなりません。

本記事で解説した理由・コツ・回答例などを参考にして、事前準備をしっかり行って面接に望んでください。

とても勉強になりました。頑張って面接対策をします!

その意気です!就職活動、応援しています!
               
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この記事の監修者株式会社SOKKIN コーポレート統括本部 本部統括/安藤 雄啓
安藤 雄啓 株式会社SOKKIN コーポレート統括本部 本部統括

株式会社サイバーエージェントでは、Ameba事業本部ママ事業部ビジネス責任者に従事、広告事業本部においては自社アドテク事業の立ち上げメンバーとして活躍。また、様々なベンチャー企業を渡り歩き、営業・広告事業部の部長として事業規模の拡大に励む。2024年、株式会社SOKKINに入社。コーポレート統括本部の本部統括として、販管・採用業務に従事。

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