【徹底解説】大学4年生のインターン完全ガイド

インターン

内定決定とともに就職活動を終えてホッとしている大学4年生がいるなかで、インターンに興味を持っている人もいます。

その一方で「大学4年生でインターンに参加しても意味があるのか」「内定決定後に参加できるインターンはあるのか」といった疑問・不安を抱えている人が少なくありません。

本記事では、大学4年生に向けてインターンの全容を解説します。インターンの実態・メリット・デメリット・参加方法なども含めて網羅的に紹介するので、ぜひ参考にしてください。

  1. そもそもインターンってなに?
    1. 短期インターン、長期インターンは何が違う?
  2. 大学4年生はインターンに参加できる?
    1. 大学4年生は長期インターンがおすすめ
  3. アルバイトと長期インターンとの違い
  4. 内定後の大学4年生がインターンを始めるメリットとは?
    1. ビジネスマナーを入社前に身に着けられる
    2. お金を稼ぎながら、スキルアップできる
    3. 他の学生に差をつけて社会人になれる
    4. 大学4年生は学業との両立がしやすい
  5. 大学4年生がインターンに参加するデメリットは?
    1. プライベートの時間が少なくなる
    2. 卒論との両立が難しくなる可能性もある
    3. 部活、サークル活動の時間が少なくなる
  6. 大学4年生がインターンに参加するときのポイント
    1. 就職先と違う企業に参加するのもあり
    2. 卒業するために単位を取ることが優先
    3. 働きすぎて税金が発生する可能性もあるので注意
  7. 大学4年生のインターンの選び方は?
    1. 就職先とは違う企業にインターンに参加する
    2. 就職先でインターンに参加する方法
  8. 大学4年生が就職先と違う企業のインターンに参加する方法
    1. 求人サイトに会員登録する
    2. 求人サイトでの企業リサーチおよび情報収集をする
    3. 応募と面接をする
    4. インターンを始める
  9. よくある質問
    1. 内定先でインターンをしたほうがいいですか?
    2. 内定後にインターンをする必要はあるの?
    3. インターンでミスをしたら内定取り消しになる?
  10. まとめ

そもそもインターンってなに?


インターンシップについて紹介します。

短期インターン、長期インターンは何が違う?

インターンシップには長期と短期があり、その主な違いは以下の通りです。

相違点 長期 短期
期間 数カ月~年単位 1日~数週間
目的 実務経験 業界・企業理解を深める
給与の有無 あり なし

長期インターン

長期インターンは、数ヶ月から年単位で企業の実務に携わるインターンシップです。

アルバイトとは異なり、社員と同様の責任ある業務を経験できる点が特徴としてあげられます。長期の場合、給与が発生することがほとんどです。しかし時給制や成果報酬制など企業によって異なるため、一概にはいえません。目安としては月5万円ですが、10万円程度稼ぐ学生もいます。

長期インターンを通じて、実践的なビジネススキルの習得が可能です。また業界や職種への理解も深められるので、将来のキャリア形成にも役立つでしょう。

就職活動においては、説得力のある志望動機や自己PRにつながります。さらに早期内定や選考優遇を受けられるケースも少なくありません。

しかし一方で学業やプライベートとの両立が難しくなることや、採用難易度が高いといったデメリットも存在します。

短期インターン

短期インターンは、1日から数週間程度の短期間で実施されるインターンシップです。主に夏休みや冬休みなどの長期休暇期間に開催されることが多く、企業や業界への理解を深めることを目的としています。

主なプログラム内容は、以下の通りです。

  • 企業説明会
  • 業界セミナー
  • グループワーク
  • 社員との交流

実際に業務を行うことは、ほとんどありません。そのため給与が発生しないケースが多く、交通費や昼食代が支給される程度です。

短期インターンのメリットとして、以下のような点があげられるでしょう。

  • 複数の企業や業界に気軽に触れられる点
  • 学業との両立がしやすい点
  • 就職活動前の企業研究や自己分析に役立つ点

企業によっては本選考で優遇される可能性もあります。

ただし、実務経験は限定的であるため、深いスキル習得には向きません。

大学4年生はインターンに参加できる?

大学4年生でインターンに参加できるのかについて解説します。

大学4年生は長期インターンがおすすめ

大学4年生でも、インターン参加は可能です。特に長期インターンは、就職前に実務経験を積める絶好の機会なのでおすすめします。

インターンに参加することで、社会人の基礎スキルや専門知識の習得が可能です。また、入社後のミスマッチを防ぐ効果も期待できます。さらに内定先の業界・職種で経験を積めば即戦力として活躍でき、異なる分野で経験を積めば視野を広げられるでしょう。

インターンに参加する際は、卒業論文や就職活動との両立が課題です。しかし時間を有効活用することで、同期と差をつけて充実した学生生活を送れるでしょう。

大学4年生でもインターンに参加できるんですね。卒論との両立が心配ですが、時間を上手く使えば同期より一歩リードできそうです。

その通りです。特に長期インターンは実務経験を積める貴重な機会ですね。ただし、無理のない範囲で参加することが大切です。

アルバイトと長期インターンとの違い

アルバイトは、主に労働力の対価として賃金を得ることを目的としています。業務内容についても、定型的なものをこなす場合が多いでしょう。責任範囲は限定的で、シフトの自由度が高い傾向にあります。

一方で長期インターンは、就業体験を通じて実務スキルやビジネス知識を習得することが主な目的です。社員と同様の業務や責任を任されることが多く、成果も求められます。これにより、業界や職種への理解をより一層深められます。

また、自身の適性を見極められるだけではありません。就職活動でのアピールポイントにもなります。給与は発生しますが、スキルアップやキャリア形成への貢献度がアルバイトより大きい点が特徴です。

内定後の大学4年生がインターンを始めるメリットとは?

内定後の大学4年生がインターンを始めるメリットを紹介します。

ビジネスマナーを入社前に身に着けられる

内定が出た大学4年生がインターンを始める大きなメリットは、入社前にビジネスマナーを実践的に習得できる点です。

具体的に習得・経験できるものとして、以下のような点があげられるでしょう。

  • 挨拶
  • 言葉遣い
  • 名刺交換
  • メール作成
  • 報連相(報告・連絡・相談)

入社後のOJT期間をスムーズに過ごせるだけでなく、新社会人として自信を持って業務に取り組めるようになります。企業文化や職場の雰囲気に慣れるよい機会にもなり、スムーズな社会人生活への移行をサポートしてくれるでしょう。

お金を稼ぎながら、スキルアップできる

お金を稼ぎながらスキルアップできる点も、内定後の大学4年生がインターンを始めるメリットです。

多くの場合、インターンには給与が支払われます。卒業旅行の費用や、社会人準備の資金を貯めることが可能です。同時に実務を通して専門スキルやビジネススキルを習得できるため、入社後の即戦力として活躍するための準備もできます。

学生の間に収入を得つつ、市場価値を高められる貴重な機会といえるでしょう。

他の学生に差をつけて社会人になれる

内定後の大学4年生がインターンを始めるメリットは、ほかの学生に差をつけて社会人になれることです。

入社前に実務経験を積むことで、同期よりも一足早くビジネスマナーや仕事の進め方を習得できます。入社後すぐに「使える人材」として活躍できる可能性が高まり、早期のキャリアアップにもつながりやすくなるでしょう。

また、インターンでの経験は自信をつける絶好の機会です。社会人生活をスムーズにスタートさせるための、大きなアドバンテージにもなります。

大学4年生は学業との両立がしやすい

内定後の大学4年生がインターンを始めるメリットとして、学業との両立がしやすい点もあげられるでしょう。4年生になると、授業のコマ数が減るケースが多いからです。

3年生までに大半の単位を取得していれば、4年生では卒業論文や興味のある分野の学習に集中できます。授業のコマ数が減り、比較的自由な時間が増える点はメリットです。インターンに充てる時間も、確保しやすくなります。

学業への負担を最小限に抑えながら実務経験を積むことが可能となり、効率的な学生生活を送れるでしょう。

大学4年生がインターンに参加するデメリットは?

大学4年生がインターンに参加するデメリットを紹介します。

プライベートの時間が少なくなる

プライベートの時間が少なくなる点は、大学4年生がインターンに参加するデメリットのひとつです。

インターンは、企業の就業時間に合わせて活動しなければなりません。その際、拘束時間が長くなりがちです。

これにより、友人との交流・趣味・旅行・アルバイトなど、学生生活でしかできない活動に使える時間が大幅に減ってしまう可能性があります。

ワークライフバランスを考慮し、無理のない範囲で参加計画を立てることが大切です。

卒論との両立が難しくなる可能性もある

大学4年生がインターンに参加するデメリットとして、卒業論文との両立が難しくなる可能性もある点があげられます。

インターンは週に数日、企業で実務を行わなければなりません。そのため、多くの時間を拘束されます

特に卒業論文の執筆期間と重なると、研究や論文作成に充てる時間が不足する可能性が高くなるでしょう。締め切りに間に合わないリスクや、論文の質が低下する恐れがあります。

計画的な時間管理と、指導教員やインターン先の企業との綿密な連携が不可欠です。

部活、サークル活動の時間が少なくなる

部活動やサークル活動の時間が少なくなる点も、大学4年生がインターンに参加するデメリットでしょう。

特に大会や発表会が近い時期などは、インターンと両立することが難しくなるかもしれません。部活動やサークル活動への参加が制限される可能性もあります。

学生生活の貴重な思い出作りや、仲間との交流の機会を失ってしまうこともないとはいえません。学生生活で何を優先したいのかをよく考えて、インターンに参加したほうがよいでしょう。

メリットもデメリットも理解できました。卒論や友人との時間とのバランスを考える必要がありますね。優先順位をしっかりと決めて検討したいと思います。

素晴らしい考えですね。メリット・デメリットを十分に理解した上で、自分にとって最適な選択をすることが大切です。無理をしすぎないことも重要ですよ。

大学4年生がインターンに参加するときのポイント

 

大学4年生がインターンに参加するときのポイントを紹介します。

就職先と違う企業に参加するのもあり

大学4年生でインターンに参加する際、就職先とは異なる業界や職種を選ぶのも非常に有効です。内定先以外の分野に触れることで視野が広がり、自身のキャリアに対する多角的な視点を得られます。

例えばIT企業に就職が決まっている人が、あえてメーカーでインターンを経験したとしましょう。参加することで、異なるビジネスモデルや企業文化を肌で感じられます

入社後に予期せぬキャリアチェンジを考えた際の参考になったり、将来的なスキルアップにつながったりする可能性も高まるでしょう。

卒業するために単位を取ることが優先

大学4年生がインターンに参加する際の最優先事項は、卒業に必要な単位を確実に取得することです。どんなに素晴らしいインターン経験を積んでも、単位が足りなければ卒業できません。

インターンのスケジュールを決める際は、履修登録している授業や卒業論文の提出期限、ゼミの活動などを考慮してください。くれぐれも学業に支障が出ない範囲で調整しましょう

無理なスケジュールは学業だけでなく、インターンシップのパフォーマンスにも悪影響を及ぼす可能性があります。

働きすぎて税金が発生する可能性もあるので注意

大学4年生がインターンに参加する際、働きすぎると税金が発生する可能性があるため注意が必要です。

特に長期インターンシップでは、労働の対価として給料が発生するケースが少なくありません。たとえインターンシップであっても、得た給与は所得と見なされ、年間所得が一定額を超えると所得税の課税対象となります。

特に複数のインターンを掛け持ちしたり、高額な報酬を得たりする場合は注意しましょう。年間所得額によっては、扶養から外れる可能性が出てくるからです。

源泉徴収の有無や確定申告の必要性について事前に確認し、必要であれば税務署や税理士に相談することをおすすめします。

大学4年生のインターンの選び方は?

大学4年生のインターンの選び方を紹介するので、参考にしてください。

就職先とは違う企業にインターンに参加する

就職先と異なる企業でインターンを選ぶ際は、自身の興味・関心・将来的に身につけたいスキルを軸に検討しましょう。内定先では得られない経験・知識・異なる業界のビジネスモデルを学ぶことで、視野を広げて多角的な視点を養えます。

例えば、営業職の内定があったとしましょう。この場合、マーケティング職のインターンに参加すれば顧客獲得までのプロセスを全体的に理解できます。

就職先とは異なる企業でインターンを経験することで、入社後の業務に活かせる知見を得られたり、自身のキャリアパスをより明確に描けたりするでしょう。

就職先でインターンに参加する方法

内定先の企業でインターンに参加することは、入社後のスムーズな移行に直結します。

事前に社風・仕事の進め方・職場の雰囲気などを肌で感じられるため、入社後のミスマッチを防ぐことが可能です。

また配属される部署の業務内容や人間関係を把握し、必要なスキルを前もって身につけられます。入社直後から即戦力として貢献できる可能性が高まるでしょう。

早期に社内の人間関係を構築できる点も、大きなメリットといえます。

大学4年生が就職先と違う企業のインターンに参加する方法

大学4年生で就職先と違う企業のインターンに参加する方法を確認していきましょう。

求人サイトに会員登録する

大学4年生が就職先と異なる企業でインターンに参加するには、まずインターン専門の求人サイトに会員登録することが必要です。

会員登録することで、希望条件に合ったインターンシップの情報がメールで届いたり、企業からのスカウトを受けたりする機会が増えます。自身のスキルや経験、興味を具体的に登録することで、よりマッチング精度の高い情報が得られるでしょう。

サイトには、大手サイトから特定の業界や職種に特化したサイトまで様々な種類があります。複数のサイトに登録し、幅広い選択肢から検討してください。

求人サイトでの企業リサーチおよび情報収集をする

求人サイトで企業リサーチと情報収集を行うことは、就職先と異なる企業でのインターン探しにおいて非常に重要です。

単に求人情報を見るだけでは、十分とはいえません。以下のような点に注目して、詳細を確認しましょう。

  • 企業の事業内容
  • 企業文化
  • 社員の声
  • インターンシップのプログラム内容

詳細を確認することで、自身の興味やスキル、将来の目標に合致する企業を効率的に見つけられます

また、企業の採用ページやSNSなども参考にし、より多角的な情報を集めてください。

ミスマッチを防ぎ、有意義なインターンシップ経験につなげられます。

応募と面接をする

興味のあるインターンシップが見つかったら、企業の指示に従って応募手続きを進めてください。

多くの場合、履歴書やエントリーシートの提出が求められます。インターンへの意欲や、なぜその企業を選んだのかを具体的に記載しましょう。

書類選考を通過すると、次は面接です。面接では、自身のスキル・経験・インターンを通して何を学びたいかなどを明確に伝えます。

面接は、企業側とのミスマッチがないかを確認するよい機会です。就職先とは異なる企業への応募であることを意識し、なぜその分野に興味があるのかをポジティブにアピールしましょう。

インターンを始める

インターンシップの選考を通過したら、インターン開始です。

就職先とは異なる企業でのインターンでは慣れない環境・業務に戸惑うこともあるかもしれません。積極的に質問し、社員の方々から多くのことを吸収する姿勢が大切です。与えられた業務には責任を持って取り組み、自身のスキルアップにつなげましょう。

インターンを通して得られた経験や学びは視野を広げ、将来のキャリア形成において貴重な財産となります。

具体的な参加方法がよくわかりました。求人サイトへの登録から始めて、しっかりと企業研究をして応募したいと思います。

その意気込み、素晴らしいですね。企業研究をしっかりと行うことで、より有意義なインターン経験につながりますよ。応援しています!

よくある質問

よくある質問とその回答を確認していきましょう。

内定先でインターンをしたほうがいいですか?

内定先のインターンは、入社前に業務や社風に慣れる絶好の機会です。会社を深く理解し、スムーズに社会人生活をスタートできるメリットがあります。

しかし、無理のない範囲で参加しなければなりません。特に以下の点に関する時間が確保できるかどうか確認してください。

  • 学業
  • 卒論
  • プライベートの時間

過度な負担にならないよう、事前にインターン期間や内容もしっかりチェックしましょう。

内定後にインターンをする必要はあるの?

内定後のインターンは、必須ではありません。しかし入社後のギャップをなくし、スムーズなスタートを切るために有効です。

インターンを通して企業の雰囲気や働き方を事前に体験することで、入社後のミスマッチを防げます。またインターンに参加することで、業務内容への理解を深めたり、必要なスキルを前もって身につけたりできます。このような経験をしておけば、入社後すぐに活躍できる可能性が高まるでしょう。

必ずしもインターンに参加しなければならないわけではありませんが、無理のない範囲で検討してみるのもよいかもしれません。

インターンでミスをしたら内定取り消しになる?

インターン中のミスで内定が取り消されることは、基本的にまれです。企業側は学生が成長する場としてインターンを提供しており、多少のミスで評価を大きく下げることはありません。

ただし明確な就業規定への違反や、社会人として許容できないほどの重大なトラブルを起こした場合は、内定取り消しのリスクが生じる可能性もゼロではありません。

過度に心配せず、誠実に業務に取り組みましょう。もしミスをしてしまった場合は、速やかに報告・相談することが大切です。

まとめ

大学4年生のインターン事情について解説しました。

内定が確定しているからといって、インターンに参加できないわけではありません。必須ではありませんが、インターンに参加しておくことで入社後に即戦力となって活躍できる可能性は高まるでしょう。

本記事で紹介したメリット・ポイント・選び方などを参考にして、インターンに参加してみてはいかがでしょうか。

大学4年生でのインターン参加について詳しく解説しました。内定が決まっていても、さらなるスキルアップのチャンスは豊富にあります。自分の状況に合わせて、無理のない範囲で挑戦してみてくださいね。就職活動、応援しています!
               
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この記事の監修者株式会社SOKKIN コーポレート統括本部 本部統括/安藤 雄啓
安藤 雄啓 株式会社SOKKIN コーポレート統括本部 本部統括

株式会社サイバーエージェントでは、Ameba事業本部ママ事業部ビジネス責任者に従事、広告事業本部においては自社アドテク事業の立ち上げメンバーとして活躍。また、様々なベンチャー企業を渡り歩き、営業・広告事業部の部長として事業規模の拡大に励む。2024年、株式会社SOKKINに入社。コーポレート統括本部の本部統括として、販管・採用業務に従事。

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